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そのバケツでは水がくめない (祥伝社文庫)

感想・レビュー
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smatsu
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ネタバレ気を取り直して最後まで読む。とかく人同士の思いは噛み合わずままならない。周りのすべての人とうまくやるのは不可能で仕方がないこととはいえやるせない気分になる。美名を境界型パーソナリティのサイコモンスターとして悪者にして終わりとする考え方もあるだろうけど、ではそう言って人を裁くあなたは人間として完璧なのか。欠点のない完全無欠な人格の持ち主なのか?もちろん誰だって欠点はある。だから人と人の間には多かれ少なかれ問題が起きる。そのときにどうするかという話でもある。
0255文字
smatsu
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知人からの紹介で読んでみたが、途中まで読んで「あーこれはダメだ、もう無理だ」と思っていったん置いた。自分がなぜ普段どちらかというと漫画やラノベばかり読んでいるかというと一般小説には時々こういう人間のコミュニケーションのリアリティを鋭く描く作品があるからだ。なぜ金と時間を使って娯楽としてこのような苦痛を感じるコンテンツを読まないといけないのか…現実だけで沢山なのに、と思う。クオリティは高いのでこういうのを読みたい人には面白い作品だと思います。
0255文字
cherry
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話が通じない人とは距離を置くべき、とはいえ仕事で関わる人とはどうしたら良いのか… 遠距離の彼がとても良い人で良かったー、パリから戻ってくれるなんて。 これからまた服作りに関われるといいですね。
0255文字
32
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ネタバレコトリさん、最初の印象と全然違って、途中の本性見せ始めた時からザワザワと怖かったー!でも、こういう人は確実にいる!!自分の近くに実在してるかのようなコトリさんを描く飛鳥井さんの観察眼と人間描写がすごいってことですよね
0255文字
JILLmama
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最初から、怪しいと思ったぞ!女のそういう感は鋭いぞ! こういうボーダーっぽい女子には近付いてはいけません。 いつ本性を出してくるのか、ワクワクゾクゾクしながら読んだ。初読み作家さんだったけど、好みでした。
0255文字
まめの助
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ネタバレ★★★☆☆人間関係に悩まされる女の子の話。新しいアパレルブランドのデザイナーとしてスカウトした子と公私共に仲良くなった主人公。仕事として意見した後からその関係が徐々に崩れ始める。えっ?!と引っ掛かる物言いや態度。些細な事と言えばそうした物だが、積み重なるとダメージは大きい。人間観察が上手な作家さん。昼休みに読む本ではなかったw疲れた…
0255文字
真理そら
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ネタバレタイトルに惹かれて読んでみた。小さな悪意や嘘やあれこれで身近な人を意識的にか無意識的にか傷つけていく人はたぶんどこにでもいるんだろう。ただコトリの場合はデザイナーとしての才能の一部なのだろうから一生このままだろう。コトリの才能を見出して成功させたアパレルメーカーのMD・理世は傷ついて「逃げる」という選択をした(コトリの次の犠牲者は増本先輩かな)理世の立場で読むと辛い話ではあるし、理世は今は仕事を続けられなくなったが結婚出産も幸せの一種だし、培った人脈で次は子供服で成功するかもしれない。
0255文字
n*
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「自分だけ元気で、好き勝手やって、親しい人を傷付けながら生きてるんでしょうね」(p.346)
0255文字
カッパ
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あー怖かった。美名さんはおそらく境界性人格障害とかそんな感じがします。見捨てられ不安強いですし。死んでやるではなく相手にダメージをもっと的確に与えてくる。そしてためしてるし。黒白思考でなにかあると全部嫌になるんでしょうね。感性があって魅力的だったりするあたりもそんな感じです。振り回されてる人に逃げるのもありよ。と、わかってもらったり洗脳ってこんな感じよとわかってもらいたいならこの本を読むといいかも。何となく違和感で気持ち悪さもあり、これといった解決もないので少しモヤッとはしました。
0255文字
F
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★★★★★
0255文字
けんこう
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◎◎
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un
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二度目。仕事小説としてもすごく面白い。だからこそ、ハッピーエンドの話だったらどんな風なストーリーだったかなあと思ってしまう。 結末は正直、ご都合主義かなあと思う。現実に起こったら、やはり退職するしかないのかな。
0255文字
優希
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ハラスメントで傷つくのは勤めていると避けられないことなのですね。キャリアを積んで充実感を得ている理世ですが、どうしても見ていて胸が締め付けられます。人間関係にハラスメントなどについて考えさせられました。
0255文字
でこぽん
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これを読んだ人は美名のことをどう思うのだろう。読みながら自分は美名側の人間だと感じた。自分にも覚えのある感覚だったので完全に他人事には感じられなかった。美名と大きく違うのは攻撃するのではなく黙って去るところ。 物語としては美名を際立たせるためか、理世を取り巻く人間関係には恋人の博喜、職場の川口さん、和泉君など冷静で理解のある人ばかりだったのが少し不自然に感じた。
0255文字
ロバくん
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価値観の違いと人間関係。自分のなかで戦って勝てないのなら逃げるのもありです。社会と接していればコトリさんまでもいかなくても扱いの難しい人、合わない人は少なからずいます。そんな時は壊れる前に逃げる。理世のとった行動は物語としては寂しくはありますが、理世自身のことを考えるとありです。この雨が上がったら何か新しいことが始まるかも知れません。雨上がりの世界が濃い色に変わっているように。
0255文字
くさかんむり
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ネタバレファッションブランドのMAとして働く理世と、デザイナー美名との関係性を描く。美名への印象が、読みはじめから徐々に違和感を覚えていった。理世へのセクハラも美名の態度の変化は、現実にはしばしばあること。現実には、理世のように異動や退職で関係を断ち切るのは難しいので、都合良く終わる感じが気になったが、総じてじんわりと後味の悪さを感じるストーリーが良かった。あからさまではなくうまく説明できないけど、何かおかしいっていう感情をテーマに取り上げているのが良い。
0255文字
MASA123
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初読作家、すごくよかったです。 内容は濃いのに、わかりやすい、きれいな文章で、長編が苦手な自分でも、先へ先へよどみなく読むことができた。 話の内容は、イヤミスのミスなし、のような展開で進んでいきます。 たぶん、女性読者のほうが、共感する話だと思います。わたしには、すこし理解できなかったけど、こういうことってあるのだと知った。
MASA123

文庫本にレビューを載せたが、読んだのは図書館で借りた単行本のほうです。単行本の装丁は、コトリさんのイメージのようです(自分が思い浮かべたコトリさんとは違うけど)。小説の主要人物をテレビドラマにするなら、誰がいいのだろうか?と本を読みながら考えていたけど、コトリさんは難しい。

07/07 08:00
0255文字
みみずく
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ネタバレあらすじを読んでいたので、理世と美名が仲良くなる様子を読みながら、いつ展開が変わるんだ…とドキドキと不安の中でページをめくる手が止まりませんでした。わかりやすい悪ではないところがリアルで、理世の苦しさが伝わってくると同時に、誰かを傷つけてるかもしれない怖さも感じました。 「かけてるのは、迷惑じゃなくて、心配」「自分のされたことに怒っていい。怒らないといけない。怒ってくれ」などの、理世の彼氏博喜の言葉が印象的です。親友苑子との「どちらかが何か言うと、どちらかが「わかる」と同調する会話が続いた」もわかる~!
0255文字
ゆ
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やっぱりおもしろかった。
0255文字
mm
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セクハラ、パワハラ、毒親、苦しんで傷は残ったけどキャリアを築いて充実した日々を送れる事になって良かった‥とは終わらなかった。 前半も読んでいて苦しくて、光が見えて来た時はほっとした。一方、理世と同じようにあれ?ってどこかで引っかかっていた。 そひて後半は本当に胃がキュッとなって辛かった。私自身を理世と照らし合わせせ辛くなり、自分の中にもミナがいるように感じて苦しくなった。 登場人物みんな、実際にいる人達です。 それでもこんな親友や恋人がいたらどんなに心強いだろう。 でもこんなに理想的な友達や恋人は難しい
0255文字
佳奈
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嘘みたいだけど現実に存在する、いわゆるサークルクラッシャー的な美名。本当にいるんですよね、こういう人。作者さんも出会ったことがあるんだろうなあ。とてもリアルな人間関係に仕事をしている人間としては少し苦しかった。絶対的な味方がいると人は強くなれますね。
0255文字
ぱるこ☆
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ネタバレ本の帯から何か嫌なことが始まるんだろうなとドキドキしながら読んでました。読み進めるうちにこんな感覚が実際にあったなと。女の子あるあるなのかもしれないけど、こういう事(嫉妬や妬み、嘘)が嫌で私は学校で誰とでもある程度の距離置いて接してたなと。あー始まりそうと思ったら背中向けて避けてきてたわぁ。でも読むのはやめれないから読み切ったけど理世ちゃんを守ってくれる人が周りにいてよかったなとホッとしました。美名さんは永遠に負のループを気付くことなくまた繰り返してしまうのだろうな。。。いや気付いて欲しいです。
0255文字
ひろりん
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ネタバレアパレルメーカーに勤める理世は、新ブランドの創立メンバーに抜擢されます。そのとき知り合ったデザイナーの美名と親密な関係になってゆくのですが…。信じた人が、パーソナリティ的に問題のある人だったら…。振り回され、巻き込まれて、負のスパイラルから抜け出せなくて、その苦しさが伝わってきました。結局、抜け出すには決別しかないのでしょうね。それにしても美名という人は…。理世が幸せになれてよかったのですが、今後も美名は何人の人に迷惑をかけてゆくのだろうと思うと、すっきりとはしませんでした。面白かったのですが…。
0255文字
hiromi
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女の友情とは何か?憧れ、嫉妬、同情など色々考えさせられた。 本の中に出てくる洋服は素敵で見てみたいと思った。
0255文字
寒露
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ネタバレ誰にでもこんな経験があるのかもしれない。女の子なら特にあるかも(?)こんな些細なことで、取るに足らないことで、おおっぴらにひどいことをされたと責めることもできず、自分が悪かったのかなって思わせてくるようなことをしてくる人が。これをうまく小説にしたところがすごい。解説も読んでいてすごく納得できてまさに「解説」だった。理世には博喜も苑子もいて良かった。そこが救いで、読了後のしんどさが軽くなる。パリで大好きなファッションを通して楽しんでね。個人的に好きな川口さんも最後は幸せな感じでよかった。
0255文字
ぴ
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⭐︎こういう悪ってなかなかわかってもらえないし自分が嫌になるのすごいわかる。支えてくれる人がいて良い終わりかたでよかった。
0255文字
2Tone
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アパレル業界で、新ブランド立ち上げに関わることになった、理世。デザイナー探しから始める、奮闘記なのかと思ったが、タイトルのように、人間関係で苦労する。誰が悪いのか、いつからこうなってしまったのかはあるが、支えてくれる人達もいるので、唯一そこだけが救われる。何気ないことが、きっかけなのかも知れないが、こういう人もいるのは確か、と思ってしまう。理世の決断も、最後は良かったと思える。
0255文字
gao
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ネタバレ話に引き込まれてぐいぐい読めた。どろどろ嫌な終わりかたになるのかなとハラハラしたけど、同じ人から同じことをされた人と気持ちを共有したり、長い付き合いの彼氏や友人に救われる。一人は楽だし、人間関係めんどくさいなと思うことたくさんあるけど、だれかに救われることってあるし、とてもありがたいことだよなとしみじみ。いつも付き合ってくれるお友だちに感謝です。そんなことを読み終えて思った一冊。
0255文字
ナゴ
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アパレルメーカーに勤める理世は念願のブランドを立ち上げる。イメージ通りの作品を創る小鳥遊美名(コトリ、kotori)をスカウトし、理世のセクハラ事件をきっかけに二人は過剰なまでに仲を深めていくが、コトリの言動に小さな違和感が積み重なってゆき…。掌や足がしっとりと汗ばむ感じ。コトリを否定する事は自分を否定する事になり、しかも誰にもわかって貰えないかもしれない恐怖。現実でもありそうな恐怖。結局の所、セクハラ事件もコトリの様な人物からも逃げるしかないという事か。博喜や苑子、イズミが居なければどうなっていたか。
0255文字
すみれ
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この作家さんは本当に感情の澱を描くのが上手い。なかなか言語化できないような、微かなザラつき。通りすがりに抓っていかれるような、嫌な感じ。相手の価値感を揶揄して揺さぶり、自意識過剰の恥ずかしさを故意に味わせ、引き出した怒りへの罪悪感を抱かせる。その殆どか自己を蔑ろにされたゆえの怒りであり、脆い殻を守る為の攻撃だったりする。とんでもなく孤独な人のバケツは穴空きで、いくら愛を注がれても決して満たされない。穴を塞げるのは自分しかいないのに。
0255文字
りか
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コトリさんの好きになれないところも,一人称として描かれることで許される理世の部分も,リアルにでも綺麗に描かれている.「一体いつ,その沼に足を踏み入れたのかわからない.ーでも理世も,いつの間にか,そんな状況に陥っていたのだ」「堂々と逃げてやる」「今は寧の世界のほとんどは理世で,全力で理世を求めて来るが,いつか彼女は理世の手をすり抜け,どこかへ行ってしまう.理世はそれを拒んではいけない.だってそれは当たり前で,そうでなくてはいけなくて,とても喜ばしいことなのだから」
0255文字
NAOAMI
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アパレル転職後はじめて新ブランドに携わった理世が見出だした同世代のデザイナーに翻弄される。立ち上げ時はデザイナー女性美名と二人三脚、公私の区別なく蜜月関係のパートナーだった。女同士の関係を綴る物語は苦手なのに、二人の関係ができあがり崩れていく様が、緻密なエピソードで畳み掛けてくる構成に引きずり込まれる。評価を与える人に近づき、覆ると手のひら返し。美名のエキセントリックに繋がる伏線も巧い。472頁の階段シーンはバッドエンドを想像してしまい怖かった。幾通りもの結末やその後が想起され読後余韻以上のものが広がる。
0255文字
花椿
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★★★★
0255文字
ぺち
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無意識って怖いんだと改めて感じました。 続きが気になってスラスラ読めた。 ああこれは実際起きそう、、と思いながら怖々読みました。面白かったです。 依存するのはカップルだけではないんだなあと。
0255文字
たれ子
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引きずり込まれた
0255文字
こまゆ
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★★★★★
0255文字
ひっぴ
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ネタバレすごく好きな作家さんで新作が出るのをすごく楽しみにしてたからあっという間に読了 今までと作品の雰囲気が変わってる気がする 女性主人公の作品が多いけれど、今回のコトリさんのような女性は初めてのような 自分がコトリさんみたいになってないか心配になったけれど、さすがにここまではない 身近にも居ないと思うけれど、まだ狭い世界でしか居ないからかな とにかく怖すぎた
0255文字
かっちゃん
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ネタバレ「あれは故意の悪意だった」 「悪意のある嫌がらせ」 「被害者だから仕方ない、酷いことをされても周りは助けてあげなきゃ」 「美名から嫌な感情を与えられているのに、彼女について悪口を言えば、たとえそれが自分の胸の中だけのものであっても、自分への悪態につながっていく。この不快なスパイラルから、早く抜け出したい。」 つまり、 「そのバケツ=被害者意識を持った人の悪意を許す行為」 では、 「水がくめない=信じあう心で相手を受け入れる事はできない」という事実。それが、ジリジリと理世と読者の心を蝕みながら、迫ってきた。
かっちゃん

その状況が、DVなどにも共通した考え方なんだよ、と指摘されるまで、 全く気づけないほど没入してしまっていたし、 理世にも非があるように思えてしまっていたし、 白でも黒でもない、どこかグレーにも思えてしまう状況であるが故、 割り切りにくい難しい問題なんだなと、気付かされる。 完全に関係を断ち切る事が解決方法として提示されていたし、 そういう思考に陥らないようにするためにも、子供としっかり向き合って愛情を注ぐようにという事も提示されていたし、

04/11 15:37
かっちゃん

美名に対しても、相手を試すのではなく、 真っ直ぐに、「抱きしめてほしい」と言ってくれたら、と提示もされていた。 物語の登場人物全てが、物語の中で関係が改善されたり心が救われた訳ではないけれど、 だけど、この状況を解く為の術が、物語の節々に言葉として提示されている、という事が読者にとっては救いだと思う。

04/11 15:41
0255文字
じゅんママ
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友達とは疎遠になれても、仕事のパートナーそれも新しい仕事を立ち上げたパートナーは利害関係もあり、なかなか難しいものがありますね。仕事の大変さは我慢できても人間関係の難しさは、時には心を病んでしまう事もあると思います。最後はもっと壮絶なバトルがあるかと思いましたが、案外あっさりしてたなと思いました。
0255文字
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