形式:文庫
出版社:祥伝社
形式:単行本
文庫本にレビューを載せたが、読んだのは図書館で借りた単行本のほうです。単行本の装丁は、コトリさんのイメージのようです(自分が思い浮かべたコトリさんとは違うけど)。小説の主要人物をテレビドラマにするなら、誰がいいのだろうか?と本を読みながら考えていたけど、コトリさんは難しい。
その状況が、DVなどにも共通した考え方なんだよ、と指摘されるまで、 全く気づけないほど没入してしまっていたし、 理世にも非があるように思えてしまっていたし、 白でも黒でもない、どこかグレーにも思えてしまう状況であるが故、 割り切りにくい難しい問題なんだなと、気付かされる。 完全に関係を断ち切る事が解決方法として提示されていたし、 そういう思考に陥らないようにするためにも、子供としっかり向き合って愛情を注ぐようにという事も提示されていたし、
美名に対しても、相手を試すのではなく、 真っ直ぐに、「抱きしめてほしい」と言ってくれたら、と提示もされていた。 物語の登場人物全てが、物語の中で関係が改善されたり心が救われた訳ではないけれど、 だけど、この状況を解く為の術が、物語の節々に言葉として提示されている、という事が読者にとっては救いだと思う。
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