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人類5000年史 IV ――1501年~1700年 (ちくま新書)

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ひで
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新大陸の発見、地中海から大西洋へ と視野が広がり、覇権も変わる。のちの植民地戦争の発端がうかがえる。
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Hiroshi
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人類5千年史の第4巻は16世紀から17世紀迄。近世になる。この時代から史料が増えこの時代から歴史を書く学者もいる。⑨「16世紀」アジアには前から存した中国の明、西アジアのオスマンが強くなり、インドには元ティムールのバーブルがムガール朝、ペルシャにはシーア派のサファヴィー朝が新たにおこった。喜望峰からの航海法を見出したポルトガルがインド洋交易の主人公に躍り出す。15世紀よりイタリアに目を向けたフランスによりイタリア戦争が第6次まで続けられる。その対応でカール5世は宗教改革に対応できず、プロテスタントが成立。
Hiroshi

イタリア戦争によりハプスブルク家とフランス王家との対立が浮かび上がる。以後オーストリア承継戦争が終わるまではこの対立構造が基本だ。アウグスブルクの宗教和議でルター派は公認された。スペインは新大陸に派遣して金銀財宝を奪取して黄金期のようだが、財政は火の車だった。ネーデルラント独立戦争や無敵艦隊の失敗もあり、フェリペ2世は3回破産する。大航海時代になるが、経済的にはアジアであった。ユグノーとルター派の広がり方を示す地図は参考になる。⑩「17世紀」テューダー朝が途絶えステュアート朝になる。この時代は30年戦争。

01/10 16:39
Hiroshi

ボヘミア・プファルツ戦争、デンマーク戦争、スエーデン戦争、フランス・スエーデン戦争と戦争の性格を変えて続いた。この中で三国王戦争(清教徒革命)がおこる。30年戦争はウエストファリア条約で終結。イギリスでは名誉革命を経て議会政治が成長して行く。フランスも宰相リシュリュー以降力をつける・世紀の初めにヌルハチがおこした後金が力をつけて、明を滅ぼし清が中国を統治する。この世紀も清・ティムール朝・サファヴィー朝・オスマン朝の時代だ。だがヨーロッパではニュートンを初めとする科学の時代が始まり、来世紀にその花が開く。

01/10 16:39
0255文字
まひはる
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人類史を一気に見通すシリーズの第四巻。 征服者が海を越え、銀による交易制度が確立、大洋を舞台とするグローバル経済が芽吹いた。 大帝国繁栄の傍らで、宗教改革と血脈の王政が荒れ狂う危機の時代へ。
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ginkan2
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どこもかしこも「戦」ばかりですね。ヨーロッパの王様たちの婚姻関係で、ある国が自分のものとなったり、失ったり、という当時のOSが不思議で興味深いですね。敵の敵は味方、という地政学の教科書みたいな時代でした。出口さん、次巻、次々巻、楽しみに待ってます。
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Masa03
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刻んできた(笑) 読書家で知られる出口治明氏の、人類史を俯瞰する著書の第4弾。 モンゴル帝国なき後、ユーラシアが一体化して渦巻いたエネルギーが新天地、南北アメリカ大陸をも巻き込んでいく時代。 その溢れるエネルギーはモンゴルが征服できなかった日本や東南アジアへも大航海時代という名で押し寄せる。 出口氏は鎖国を愚策と思っているし、個人的にも鎖国のせいで日本人から戦略的思考が失われたとは思うが、同時に日本を今の日本たらしめたのも国を閉じて純粋培養したからとも言える。政治的には愚策、文化は育んだというところか
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Emkay
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古今東西の中世国家の栄枯盛衰が細かく描かれていく中、ターニングポイントと大づかみなトレンドを押さえてくれるのがありがたい。特にこの200年の間、明とムガール朝等インドだけで全世界の半分以上のGDPを占め、オスマン朝、サファヴィー朝がそれに続いていたことや、「火器のカーテン」が防御となって「ヨーロッパ」が誕生したこと、さらに16世紀のルターやカルヴァン、17世紀のニュートンやロックの活動や思想により、個人主義、人間の理性に対する意識の高まりが起こり、来る資本主義に繋がった流れは興味深かった。
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れいまん
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500年ずつ書き始めた本の4冊目。 このあと、著者は脳出血で長いリハビリに入っています。脳のリハビリ兼ねて、是非続刊を希望します。 いつもとても分かり易いです
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えむ
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ヨーロッパの歴史の進み方は何か独特な感じがする 読んでいておもしろいのはヨーロッパ以外! 出口さんの江戸時代に対する評価もあまり聞かないもので、興味深いし実は納得できる!
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ウヒュウゆいぞう
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ネタバレ結構前から買っていた5000年史シリーズも四作目。面白いっちゃ面白いのだが、もうこの頃は近世に片足を突っ込んでいる、いわゆる中世ではないので、若干興味が薄れるのだが、それでもまだまだ中世的な色合いの残るこの時代も、それはそれで味わい深い。 ヨーロッパの貴族たち、18世紀的な髪形のかつらはまだしていないんだよね。どちらかというとヘンデルのような髪形で黒いのが主流か。 絵的にダサくないのも、この時代の有難いところである。
mitu

ムガールの方がなまっていて、アミールが元なのでした(^^)  有難うございます。

10/04 07:57
mitu

ゆいぞうさん、こんにちは。お世話になっております(^^)昼迄、都心のクリニックに外出しておりました。時間は色々に拝見いたしております。途中で、切れたりして、煩わしいと思いますが、ご容赦下さい。

10/04 14:37
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coolflat
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17頁。モンゴル高原からキプチャク大草原を経てハンガリー大平原に至る草原に居住する遊牧民は、チャルディラーンの戦い以降は、歴史の主役の座を降りて脇役に回る。オスマン朝に対抗するために、ハンガリーやポーランドも鉄砲で武装する事を余儀なくされた。これによって、ポーランドからハンガリーを経てオスマン朝に至る火気のカーテンが降ろされ(火気帝国の並立)、草原の遊牧民は欧州に入ってくる事ができなくなった。こうして、欧州は東方からの進入路が閉ざされた事によって、歴史上初めて欧州としての固有の地域的なまとまりが生まれた。
coolflat

165頁。1635年、帰順したダヤン・カアンの直系で北元最後の皇帝、エジェイ・カアンから大元ウルスの玉璽を譲られたホンタイジは、1636年、満州族、漢族、モンゴル族から推戴を受けて皇帝を称し、皇后を大清グルンと改めた。ホンタイジは、満州族のリーダーであり、中華帝国の皇帝であり、草原の遊牧民の大カアンとし即位した。清の皇帝は、後には、チベット仏教の大施主ともなった。清の皇帝は、このように4つの顔を持っていた。すなわち、清は実態的に四重帝国だった。

09/01 18:14
coolflat

171頁。1648年、ポーランド・リトアニア共和国の治下にあったウクライナで、コサックのヘーチマン(頭領)、ボフダン・フメリニツキーが反乱を起こした。世にいうフメリニツキーの乱である。この乱は、結果的に、ヘーチマン国家を誕生させ、それを保護国化したロマノフ朝の強大化とポーランド・リトアニア共和国の衰退を招いたので、東欧史を書き換える画期となった。

09/01 18:15
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kumoi
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歴史の授業は退屈だった。392年にキリスト教がローマ帝国の国教になったとか、1789年にフランス革命が起きたとか、正直どうでもいい。政治史だけが歴史の全てではない。ルイ14世も足利尊氏も現代に生きる私たちと同じ人間である。このことがリアルに感じられないと歴史の面白さなんて分かるはずがない。興味がある分野の起源を辿ってみる。そうするとルネサンスや第一次世界大戦の歴史的潮流の中で生まれたものだということがよく分かる。その時初めて、歴史を学ぶ意味が浮かび上がるのだと思う。
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あなやまや
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3012冊目。200年間の欧州、中東、アジアを200ページでサクサクと記す。関ヶ原の戦いも3行だ。各王国の相続争いと、マキアヴェリに代表される権謀術数と知恵比べの人類史だ。大国はオスマン朝、サファヴィー朝、ムガール朝、清国、徳川である。欧州ではハプスブルク家の衰退や、ヴェルサイユ宮殿を作ったルイ14世たちをめぐり英蘭西の栄枯盛衰である。しかし、いつも人生の前提は、食料、病原菌、武器(銃、馬、兵站)、名君か暗愚の王を抱く運不運である。個人よりも、時代の流れが主流だ。それにしても、ニュートンは85歳長寿!
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しんちゃん007
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1500年から1700年の歴史の前半は征服者が征服のために世界を巡った時代であるが、16世紀当初のGDPは4大帝国で70%とであり、ヨーロッパはほぼ辺境の国々であったとは大きな驚きであった。それゆえ大航海時代というものも大きな幻想であるとのことである。また、17、18世紀は科学の進歩や啓蒙思想の芽吹きにより今日の資本主義につながる経済システムが産声を上げた時代である。 一読では流れが理解できないので何度も読む必要がある。併せて、カデミア世界史(浜島書店)を併読しながら読むと少しはわかりやすい。
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サボテン
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1600年の世界のGDPを見ると、明、ムガール朝等インド、オスマン朝、サファヴィー朝で世界の4大国。合計で世界の7割に達する。大航海時代と言われ、ヨーロッパが強い時期だと勝手に思っていたので勉強になった。
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Go Extreme
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第五千年紀後半の世界、その1 一六世紀の世界(一五〇一年から一六〇〇年まで): 中央ユーラシアの動向と地中海世界 アジアの動向と宗教改革の進展 スペイン黄金世紀の内実とユグノー戦争 インドと中国、その経済・社会システム 第五千年紀後半の世界、その2 一七世紀の世界(一六〇一年から一七〇〇年まで): 三〇年戦争と三王国戦争 大清グルンの成立と明の滅亡 ルイ一四世と康熙帝: 重商主義時代の世界戦略 大トルコ戦争という転機 大同盟戦争と名誉革命 アウラングゼーブと康熙帝 一七〇〇年の世界
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