形式:Kindle版
出版社:KADOKAWA
おかさん なるほど、そこは「否」になるのですね✨最近怖い話ばかり読み漁ってているのでそろそろ自分の周りでも何か起きないかと期待している今日この頃です(っ ॑꒳ ॑c)
ちょんさん 素晴らしい٩(^‿^)۶
『再生』綾辻行人。 『夢の島クルーズ』鈴木光司。 『よけいなものが』井上雅彦。 『五月の陥穽』福澤徹三。 『鳥の巣』今邑彩。 『依って件の如し』岩井志麻子。 『ゾフィーの手袋』小池真理子。 『学校は死の匂い』澤村伊智。
というワケで収録された全八本を読み終えたのだが、やっぱり濃いな!(笑) 最も古い作品で初出が83年という事なのだけれども、今読んでみても全く古臭さや今更感を感じさせない新鮮且つ斬新な怖さで、これはもうさすがと感心するしか。今回収録された作品の中で面白かったもの、感性が合うものを発見できた方は、同じ作家の個人短編集なんかに手を出してみるのも良いかと。まだ知らなかった新しい扉が開けるかも♪(笑)
「よけいなものが、混じっている」
明治の寒村では人間と風習が一番怖い「依って件の如し」、生者と死者のさや当てだが、死者に対して意地を張る生者もなかなかな「ゾフィーの手袋」、話は練れていて面白いが、シリーズものの主人公の小学生時代ということになるのかな、小学生にしては大人すぎてそこには違和感を感じてしまった「学校は死の匂い」。ホラーって、読んでる最中はワクワクドキドキなので一気に読むって大事だな。
綾辻行人 「再生」(『亀裂』、『眼球綺譚』) 鈴木光司 「夢の島クルーズ」(『仄暗い水の底から』) 井上雅彦 「よけいなものが」(『怪奇幻想短編集 異形博覧会』) 福澤徹三 「五月の陥穽」(『怪談歳時記 12か月の悪夢』) 今邑彩 「鳥の巣」(『惨劇で祝う五つの記念日 かなわぬ想い』) 岩井志麻子「依って件の如し」(『ぼっけえ、きょうてえ』) 小池真理子 「ゾフィーの手袋」(『異形のものたち』) 澤村伊智 「学校は死の匂い」(『などらきの首』
『五月の陥』これはコミカル担当。本当に怖いのは会社であり社会だ。みたいな。/『鳥の巣』生と死、正気と狂気の跨ぎ方がうまい。いつまでこっち側にいるのか分からなくなる。/『依って件の如し』既読のはずだけど覚えてなかった。件もそうだけど、人も牛も怖い。/
『ゾフィーの手袋』小池真理子は『墓地を見おろす家』も読んだことあるけど、共通して感じるのは「落ち度のない主人公が何故こんな目に遭ってるの?」っていう困惑と同情だ(記憶違いだったらすまん)。読んでる方としては、自分(主人公)の後ろ暗いところに訴えかける恐怖が欲しい。/『学校は死の匂い』既読。これは冒頭で思い出した。人間の腐ったところ、そこを容赦なく突っつき回して皆不幸にする後味の悪さが大好き。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます