読んだきっかけは、寺山修司がこの作品をモチーフにした演劇を、1980年にNYで公演していて、そのドキュメンタリー映像を以前見たこと。寺山修司の著作にも奴婢訓のことがしばしば出てきた。 その舞台は、白塗りの奴婢たちがナンセンスな機械を操作しながらナンセンスな訓示を叫び、主人の不在に好き放題やりはじめて屋敷を乗っ取っていく…というものだったと思う。 私はこの本をどう読んでも主人の側に立って風刺として読むことができない。この作品が書かれるに至った時代背景をもっと知りたくなった。
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