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ウィーン近郊(Kindle版)

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ケンタ
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日本に一時帰国するはずだった兄が亡くなったとの知らせを受け、ウィーンに駆けつける妹。異国で弔いの手続きを進めながら、ウィーンでの兄の四半世紀を、そしてその前の日本での日々を振り返っていく。淡々とすべきことをこなしているように見える妹だが、領事の視点が加わっているおかげで、悲しみの深さをうかがうことができる。
0255文字
たま
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ウィーンで一人暮らしの兄が自死し、妹が遺灰を引き取りに赴く。妹は直前まで兄と連絡を取っており兄の自死に謎はない。彼女は墓地での長いスピーチで思い通りに行かないことの多かった彼の人生を振り返る。それと並行して、妹の世話をする領事の個人的連想-ブレヒトの『アンティゴネ』(妹が兄を埋葬する)、シーレの絵、古代ギリシアの疫病、杉原千畝等々-が語られ、私はこの併記に違和感を覚えた。文化的連想を意味ありげに扱う書評も見かけたが、面識もない領事の連想は妹視点の兄の人生の固有性とは次元が異なるものだと思う。
0255文字
takao
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ふむ
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BookaBoo
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自身も生まれ育った日本より海外暮らしの方が長くなっていくのだろうとなんとなく感じていることもあり、生まれ育った国とは別の国で長年暮らす人々を扱ったものは小説であれ、ノンフィクションであれ、目に留まりやすい。本書は、とある著者のインタビュー記事によると事実をもとに書かれたものだそうで、特にこれといった事件が起こるわけでもないが、だからこそ”人に人生あり”と思わせる。あと50ページ長くてもう少し深入りして欲しかった気もする。
0255文字
スパナ
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ウィーンで自死した兄。日本に住む妹はウィーン日常渡り、自死までの兄の人生を辿る。 生き辛さを抱えたまま40代や50代を迎えた時、自死を選んでしまう事はあるだろうと思う。 そして、この物語でもそうだけど、10代や20代前半の、まだ自分の事も世の中の事もよく分かっていない年頃でのつまずきが生涯の生き辛さに繋がり、それを取り返すことが難しい今の世の中は残酷でもあると思う。
0255文字
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