読書メーター KADOKAWA Group

中国語は楽しい ――華語から世界を眺める (ちくま新書)

感想・レビュー
30

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
マリー
新着
★3.5 さっと流し読み。細々と8年近く中国語を勉強している身としても、やっぱり発音や声調が大事だよなぁと実感。 「8章:中国語の宇宙観-方位と呼称の秘密」が特に面白かった。
0255文字
おはぎ
新着
前半は中国語学習本っぽい感じだが本番は後半で、いわゆる中華人民共和国の枠内に収まらない中国語(華語)の時間と空間を超えた広まりについての話。グローバルな視点からことばを学べるし、ひとくちに「中国語」(どう表記するか迷うな)と言っても様々な面があることを知れる。最初はちょっと軽すぎかつ普通の中国語学習本ぽい感じかなと思ったが読み進めるとどんどん楽しくなった。
0255文字
hirobek
新着
中国語から中国人、中国の世界、歴史となかなか多岐にわたって面白かった。
0255文字
れうしあ
新着
文法と発音についての説明もあるが、時間と空間の中で中国語に関する視野を広げることに重点を置いている。漢民族の言語として漢語があるが、共通語として制定されたのが普通话である。各地に方言があったが、官僚の共通語として官話マンダリンが生まれた。書き言葉は中文と呼ばれる。台湾では本土化が進み中華民国の国語を華語と言い換えた。マレーシアでは華語と華文を学ぶ。シンガポールでは華語が推奨されたが英語の下に置かれ地位が低い。士大夫のための文字は簡体字となることで労働者階級まで識字教育を広げ救国ナショナリズムと結びついた。
れうしあ

台湾では民主制であることから台湾語ではなく共通語としての華語が普及した一方、香港ではSNS上のコミュニケーションをサポートする粤語白話文を通じて、若者たちの間で同胞意識が深化していった。

09/29 01:26
0255文字
makio37
新着
序盤の文法や発音に関する内容は、自分の中国語学習熱を再燃させた。そして、中盤以降の中国語史や周辺各国に関する内容はさらに楽しい。マレーシアでは積極的格差是正政策により、「華語」「華文」の教育を行う中高一貫校を卒業しても国立大学に進めない。シンガポールでは「二言語主義」を国策とするも、英語の下に置かれる「華文」を若者たちは見下す。台湾語には規範化された書き言葉がなく共通語化が難しい。香港の若者たちはITの進化に助けられ、民主化運動の中で自分たちの広東語の書き言葉を獲得した―。著者の中国語愛が伝わる一冊。
0255文字
みこと
新着
初めの一文ではっとさせられた。中国語は世界各地に分布している10億もの人が話している言葉であるから、実はマスターしやすく文法もシンプル。広い広い中国内では方言も数多く、私達からすると同じように見える北京の言葉と香港などで話されている広東の言葉とでさえ通じないという。共通語が策定されるまでの道のりやその背景、昨今の台湾や香港と本国との軋轢やアイディンティを守るための闘いも綴られていて読み応えあった。一番驚いたのは満州の言葉が漢字ではなくてなんかアラビア語を縦書きにしたみたいな文字だったこと。
0255文字
りちゃ
新着
常々、中国語を勉強しようかと思っていたので、非常に楽しかった。中国語に限らず、言葉の歴史は面白い。
0255文字
榊原 香織
新着
面白かった 楽しく中国語世界を紹介してくれている。 食べ物、映画、現代の台湾作家、輝いてた頃の香港、文法の説明も目からうろこだった。 推薦本
0255文字
蝮
新着
前半は中国語の仕組みが語られ、面白い!勉強したい!と思わせる。後半は中国語の歴史や広がりが語られる。共通語は政治がつくる。だから大陸、香港、台湾、マレーシア、シンガポールの中国語が変わっていく。最後には雨傘運動の若者たちが広東語の書き方を発明し行き渡らせてゆく。中国語って、言語って、こんなに面白いのか!感恩至極。
0255文字
あー
新着
すごく面白く,中国語勉強モチベが上がった。こんなにも歴史があり、そして現代の様々な社会にリーチできる言語があるだろうか? 中国語喋れるようになりたい!
0255文字
ryo
新着
日本でも北海道から沖縄まで方言が違うように、あれほど国土が広ければ、話す言葉も多様。それを普通話に統一するのは国家の一大事業。しかし、統一すればその反発が起こるのも必至。この本をきっかけに、ではないが、今年から中国語を少しずつ勉強し始めた私にとって、良い入門書だった。
0255文字
Hatann
新着
冒頭では文法と発音から中国語の面白さを説明するが、メインは中国語の歴史的・地理的・社会的な位置づけを立体的に示すこと。普通語の地域方言・社会方言としての特徴に加え、東南アジアを含めた大陸外での活用状況をも示す(華話と呼ぶ)。東南アジアの華僑は南方に由来するものが多く、福建語や広東語を母語とするが、グローバル化を見据え華語も身に着ける。中国語の世界共通語としての性格を思い起こす。他方、香港では、ナショナリズムを背景にSNSを通じて暗号的な粤語白話文(広東語の言文一致体)が現れた。香港の本土化が加速するか。
0255文字
ねこ5号
新着
中国語を歴史、場所など様々な切り口から解説している本。 大陸以外の華文の成立/広がりや香港の粤語白話文など解説していただいています。私は面白かったのですが、ある程度中国語を学習して興味を持っている人向けかな。
0255文字
usa
新着
意外と楽しく読めた。ちょっと勉強してみようかと興味が湧く。
0255文字
bapaksejahtera
新着
単なる中国語こぼれ話かと気軽に手にとったが、中国人華人の言語及び近代言語史にまで踏み込んだかなり包括的な理解を促す一級上の本だった。著者は中国各地や香港台湾及び世界の華人地域での生活経験が深く、他書にないに言語、文学、文化の幅広い知識を与える書籍となっている。冒頭中国語の基本的な構造の説明があった後、中国人華人と呼ばれる何十億人の言語生活とその歴史をこの小冊子で述べる。但し20世紀になって使用されだした「中国」という用語に聊かの拘りもないところや北京語の膠着語的変容について述べないのには不満がやや残った。
0255文字
シャオフイ
新着
秦の始皇帝が統一した中原の時代から中国語の成立・文化・背景について詳しく書かれている。十大方言・漢語(汉语)・中文・華語(华语)・普通話・国語・マンダリンなどの違い。民族。華人の移民背景についても少し書かれている。夫の従姉妹・親戚は皆、返還前にカナダ・イギリスに移民して香港にはいない。なるほど、背景が共通しているものがある。広東語も中国語の方言のうちのひとつ。普通話とは全く違う。中国の普通話政策の先に香港は広東語を守れるのだろうか、ふと先行きを考えた。普通話を勉強している身としては興味深く読んだ。
えにくす

「敦煌」の中で主人公が女性から渡された紙に、西夏文字が書いて有ったね。この後は金は女真文字、チンギス・ハーンの蒙古はモンゴル文字が出て来る。鎌倉時代に日本に漂流した船に謎の文字が有って、漢語出来る人も誰も読めなかったけど、それは女真文字だったって!

09/02 23:47
シャオフイ

えにくすさんは物知りだわね😳敦煌、実は途中で脱落したのよ😅またいつかちゃんと最後まで再読したい。西夏は宋の時代か…元に滅ぼされたのね。ググッた(笑)

09/03 08:00
5件のコメントを全て見る
0255文字
gecko
新着
華語圏で連載をもつ中文コラムニストによる、中国語の世界への招待。中国語という言語を軸に、中国史や、台湾・香港の近現代史、東南アジアや北米における「華語」文化の広がりを眺めることができ、大変新鮮で勉強になった。文法・発音の章は、中国語の親しみやすさをアピールするためかざっくりしすぎていると感じたが、著者が主眼とする「時間と空間の中で、中国語に関する視野を広げることに重点を置いた」という第三章以降がとてもよい。生活や食文化、文学の話もあり、読み物として面白かった。やはり北京では「对对对对对」と言うのだな。
0255文字
srshtrk
新着
文化的や政治的な事情で、中国、台湾、シンガポールや香港のそれぞれの「中国語」が辿ってきた違う歴史についての章が非常に面白くて、勉強になった。十億人の言語を標準化し、統一しようとする困難さがよく伝わった。
0255文字
Eri
新着
中国語をちょうど勉強中で、それをきっかけに中国の歴史などにも興味が湧いてきていたので手にとってみた本。文法がわかりにくい時もあるが、ここで紹介されているように語順が決まっていることや時系列順に並べることなど、その特徴を知ると少し学びやすくなる。発音するのが楽しいというのは本当にその通りで、四声がきれいに発音できた時は歌を歌うときのような面白さがある。華語や方言のあたりはやや難しかったが、これを読んで語学学習のモチベーションがさらに高まった。
0255文字
ゆる読書
新着
言葉の多様さ、アイデンティティの複雑さ、音は全然違うのに文字でのコミュニケーションが成立する不思議。香港の急激な変化に驚く。
0255文字
庄屋之者
新着
中国語は北京語を習得したらよいわけでなく、それぞれの地方に全く異なるような中国語が存在するのであり、それらの方言には、特に近代の、中国の歴史が深く関わっているのであり、中国語を見る時にはより広い視野をもって中国語を眺めることが必要である。
0255文字
お抹茶
新着
ネタバレ中国語が大好きなことが伝わってくる。中国語のトリビアだけでなく,中華圏での国語という観点からの考察も興味深い。中国語の音の高さに絶対的な基準はなく,各人で同じ基準を保ち続ける必要がある。中国政府は漢語といい,国連は中文と記し,華人同士の共通の言語として華語と呼ぶこともある。台湾の「国語」とシンガポールの「華語」は同じ言語。香港の広東語(粤語)には正式な書き言葉がなかったが,若者による民主化運動の過程で,アップル社の広東語繁体字用が搭載され,書き言葉・粤語白話文が誕生し,部外者には読めないという点が驚き。
0255文字
yucco
新着
中国語ではなく華語としての変遷と相違、著者のオタクっぷりを垣間見る書。同意を示す「对」の裏話は誰かに話したくなる。対となる「对不起」も面白いがホントかな?粵語白話文の流れは知らなかった。自分たちで言葉を獲得する流れがこれほどまでに強くあったとは興味深い。
0255文字
パット
新着
▼中国語は私も好きだし、使える機会も多く便利と感じるが、国際的に中国への風当たりが強まるにつれ、使用がはばかられる場面があるのが悲しい。▼「粤語白話文」の登場は2014年の雨傘運動のころからとのこと。言語とナショナリズムの関係を示す最近の好例。今は香港人に普通話で話しかけることも控えたいし、広東語を解さない私にとって、香港人が遠い存在に感じられるようになってしまったのは致し方ないことか。▼上記のような理由で、世界の中国語学習(理解)者数が頭打ちになり、結果的に中国のソフトパワーに影響することもあるかも
0255文字
fumi
新着
「イングランドの言語」が原義の英語(English)が世界各国で公用語や商用その他のリンガ・フランカとなりEnglishesとなったように、中国語も話される地域によってバリエーションがある、くらいのぼんやりした認識を読む前は持っていたのだが、台湾や東南アジア各国における華語の歴史を思えば、この分岐の仕方は英語よりもむしろブラジルとポルトガルにおけるポルトガル語の差異や、スペイン語の各国話者のそれに近いようにも思える。粤語白話文のくだりは読んで初めて「だからよく分からないのか!」と納得。面白かった。
0255文字
ゆう
新着
中国人がおしゃべりな理由は、中国語にはリズムがあって話して楽しいからのようだ。また、中国語はシンプルで語順が規則的というのも、初学者の自分を勇気付けてくれる。一口に中国語と言っても、実は非常に多様な言語というのも分かった。言語は単なる道具ではなく、文化そのものだ。好吗不吃回头草、放松、小娃娃、麻烦你了、不麻烦、好酷、春节、发财、帅哥美女、见到你很高兴、初次见面など語彙や慣用句、その意味や由来なども盛り沢山だった。
0255文字
電羊齋
新着
中国大陸の中国語だけでなく、香港、台湾、東南アジアなどの華語から見いだせる各地の政治、社会、文化状況について紹介する。台湾における「国語」すなわち現在の台湾華語と台湾語との関係の歴史的変化、香港民主化運動とそれを背景とした書き言葉「粤語白話文」の展開、シンガポールの英語・華語に関する言語政策など興味深い話題が多い。ただ、中国語文法に関する箇所など細かい記述に粗さが目立つのが本書の欠点か。
0255文字
かるた
新着
細かい記述が不正確だが、扱われているテーマは面白い。
0255文字
さとうしん
新着
大陸で話される中国語だけでなく、台湾華語や香港の粤語なども視野に入れ、基礎知識やよもやま話を展開。台湾語は書き言葉として規範化されておらず、結果台湾ではかつての「国語」と歩み寄りを見せていること、そして同様に書き言葉として規範化されていなかったはずの粤語が、「粤語白話文」という形で急速に書き言葉としての規範化が進んでいるといった現地事情が面白い。
さとうしん

ただ本書の中国語の文法に関する説明については色々批判が出ています。おもしろい本ですが、そこらへんは注意してお読みいただければ。

04/19 16:51
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

なるほど、そうなのですね。何事も、鵜呑みにはできませんね。ありがとうございます。

04/20 12:15
3件のコメントを全て見る
0255文字
全30件中 1-30 件を表示
中国語は楽しい ――華語から世界を眺める (ちくま新書)評価71感想・レビュー30