読書メーター KADOKAWA Group

オマルとハッサン: 4歳で難民になったぼくと弟の15年

感想・レビュー
17

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
Chiyo K.
新着
ネタバレグラフィックノベル。実話。ソマリアの故郷を追われ、弟と二人だけでケニアの難民キャンプにたどりついたオマル。障害があるハッサンの世話と家事に明け暮れていたが、勉強することをすすめられ戸惑いながら学校に通い始める。生活は厳しく、余裕がない中でなぜ勉強しなければいけないのか悩んだり、空腹と試験のプレッシャーでイライラしたり、といった描写がリアルで胸をつかれる。国連が支援しているものの、将来が見えないということがどんなに辛いか。牢獄のような毎日の中で「ここは神様の待合室」と説く里親ファティマに無限の愛情を感じる。
Chiyo K.

移住のための選考面接を受ける機会もない友人、勉強を続けたいのに結婚させられた女の子の友人と、ギクシャクしたり仲直りしたりする描写にも胸をうたれる。著者(オマル)は弟とともにアメリカへ再定住し、大学も出て夢だったソーシャルワーカーになった。困難で先の見えない中、勉強を続けてきたことが実を結んだのであろうが、オマルはそれよりも、キャンプの中でたくさんの人から愛情を受け、恵まれていたからだと考える。子ども時代の全てを難民キャンプで過ごすということの現実を、本当にリアルに、かといって重苦しくなく伝えてくれる良書。

05/25 07:35
0255文字
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 
新着
『おすすめ!世界の子どもの本 2022』JBBY選 で紹介されているノンフィクション。 ソマリア紛争で母とはぐれたオマルは4歳。弟と共にケニアの念民キャンプで過ごした15年間が書かれている。アメリカからの再定住権を獲得することになるが、それまでは貧困と飢えで耐えることしかできないキャンプの人々の様子がある。それは今もなお続いている。 【多様性を理解するー居場所をさがして】
0255文字
dulce_zakka
新着
心に沁みました。
0255文字
ちさと
新着
2020年、年間ベストブック賞の数々を受賞した作品。発達障害の弟を連れてソマリアから逃げケニアにあるダダーブ難民キャンプで子ども時代を過ごし、後にアメリカに再定住を果たした男性の体験記です。日本にいるとアフリカのニュースってほとんど入ってこないですよね。難民キャンプが抱える問題、キャンプを支える組織の問題、それから難民を受け入れる国が抱える問題など考えるべきは様々ですが、本書は世界の裏側で実際に起こっている悲劇を知るのに十分な内容だと感じました。まずは知ること。
0255文字
裕
新着
ソマリア内乱のためにケニアのキャンプで育ったきょうだいの半生。1章読んだだけで圧倒的な絶望感、これからどうなるんだろうと思ったらカバーの返しが目に入り監修者が全く悪気なくすべてネタバレ書いていた。難民生活の絶望とかすかな希望。
0255文字
奏
新着
ネタバレソマリアの内戦により、国を追われケニアの難民キャンプで暮らすオマルと弟のハッサンの実話。食べ物も水も不足し、仕事にもつけない難民キャンプでの暮らしは、希望を持つことさえ難しい。それでも学ぶことを諦めず、できることを毎日積み重ねるオマルやジュリ、ニモ、マリアム。彼らから学ぶことがたくさんあった。あとがきで、母親と再会できたとあるが、どんなに嬉しかったことだろうか。
0255文字
shoko.m
新着
4歳で村が襲われ父を亡くし、母とも離れて難民になったオマルと障害をもつ弟のハッサンがキャンプで暮らした15年を描いたノンフィクションのグラフィックノベル。一言で難民というが、いろんな思いのいろんな国のいろんな人がいて、それぞれの人生がある。与えられたものをどう生かすか。ギフトも幸運ももつ者も持たない者もつらい。ラストで胸をぐっとつかまれた。日本の若い人たちにぜひ読んでほしい。
0255文字
noznoz
新着
本当は、「日本語とにらめっこ」https://bookmeter.com/books/17691183 を読もうと思って作者検索で同一人物かと思って読んだ本。(同じ名前がたくさんいるんですね)でも、そんな勘違いからでもこの本に出会えてよかった。マンガのようなグラフィックノベルの形でカラフルな色合いが大変な難民キャンプの生活を和らげてくれる。待って、待って、待って、自分の夢を実現できてよかった。
0255文字
春夏秋冬
新着
ネタバレソマリアで生まれたオマルが4歳からの15年間を弟のハッサンとケニアのダダーブ難民キャンプで過ごした話を元に描かれた作品。漫画なので読みやすかった。こちら数々の賞を受賞されている。
0255文字
Olga
新着
内戦が勃発したソマリア。オマルが4歳のとき、父は目の前で殺され、母と離れ離れになり、障がいのある弟ハッサンを連れて、ケニアにある難民キャンプに逃れる。15年にわたる難民キャンプでの暮らしを描いた、ノンフィクションのグラフィック・ノベル。 再定住のための面接で、どうやって難民キャンプにたどり着いたのか説明しなければならず、つらい過去と向き合うのは本当に大変そう。アメリカに再定住する予定だったジェリの一家や、女子で一番成績がよく、カナダに留学することを夢見ていたマリアムは今どうしているのだろう。
0255文字
nekopon
新着
ソマリア内戦で父親を殺され、母親とはぐれ、障害を持つ弟ハッサンを一人で守ることになったオマル。難民キャンプで悩み、苦しみ、ときには希望を失いかけ、それでもがんばって生き抜いた先にあったものは……。これ、実話なんですね。ラスト、涙なしには読めませんでした。抜け出したくてたまらなかった難民キャンプが「ふるさと」に思えてくるというのがとてもリアル。日本でも難民問題がクローズアップされつつある今、たくさんの人に読んでほしいです。
0255文字
ゴンタ
新着
ネタバレ実話。ソマリアで生まれたオマルは、4歳で父を殺され母と生き別れ、連れてこられた難民キャンプにて、里親のファトゥマと生活が始まる。弟のハッサンが障害を持ち面倒を見る為、学校に通えなかったオマルだが、相談者のサランによって学校へ。勉強は刺激的で友達もできたが、ハッサンと家事などで苦労する。一方で、優秀なのに早くに結婚させられ、学校に通えなくなるマリアムなど、難民の実情が書かれたグラフィックノベル。▷なぜ国を追われなければならないのか、イラストとはいえ苦しくなる内容。だが私たちは知るべきである。YA。
0255文字
ブロッコリー
新着
図書館。難民キャンプで暮らす、オマルとハッサンの兄弟。オマルは!障害のある弟を面倒みながら、日々を淡々とすごす。難民キャンプで暮らす人達の夢は、難民認定されて外国に行くこと。オマル達も、紆余曲折ありながらも、ついにアメリカに。世界のことを、考えざるを得なくなる一冊。
0255文字
本の妖精
新着
ネタバレオマルとハッサンは、ソマリアから逃げてきた兄弟。 ハッサンには、障害があり「ホーヨ」(お母さん)としか喋れない。しかし、そんなハッサンをオマルは大切に面倒を見ていて、兄弟の絆を感じる!私は妹と、よく喧嘩してしまうので2人を見習いたい。 この本を読んで、難民達がしいられている問題がわかる。 例えば、子供たちの学用品不足 食料不足 女の子の早期結婚… 私たちが本当に恵まれているのがわかる!!! また、マリアムが作った「星々の詩」はとても素敵な詩だった!
0255文字
―
新着
ソマリア難民
0255文字
おひさまリボン
新着
【紙と鉛筆を持っている】ただそれだけのことが彼ら難民中では、「選ばれし幸運の人」と呼ばれる。貧困の実情は凄まじい。コロナにうんざりする前に人として考えることや知るべきことがあると教えられました。
0255文字
イワトコナマズ
新着
4歳のときにソマリアからケニアの難民キャンプに移り住んだ兄弟2人の話です。父は殺されて母とは生き別れて、里親の女性のもとで暮らしていました。 学校や勉強の話が多く、印象的だったのは、ノートと鉛筆を持っている生徒がほとんどいないことでした。 わたしはノートや鉛筆があることをありがたいと思ったことがありませんでしたが、とても便利で重要なものだと分かりました。 全ページカラーの漫画で描かれていて読みやすかったです。
0255文字
全17件中 1-17 件を表示
オマルとハッサン: 4歳で難民になったぼくと弟の15年評価67感想・レビュー17