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辰巳センセイの文学教室 下 「こころ」を縛る鎖 (宝島社文庫)

感想・レビュー
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えりこ
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ネタバレ最高だった。咲耶の辰巳先生への愛が、先生の心の鎖をほどいた。咲耶が留学中にやったお父さんの行動にブチ切れる咲耶が面白かった。麻衣が琴美に寄せている気持ちを汲み取って前に向かせることができるなんて、辰巳先生さすが。最後は辰巳先生の過去が明らかになり、それでも先生への気持ちを持ち続け、先生を前に向かせた。過去に関係している「美幸」にはイライラしたけど、この人も辰巳先生のことを思っていた。生徒から信頼されている辰巳先生が本当にかっこよかった。『こころ』の解釈も非常に興味深かった。咲耶、辰巳先生、おめでとう!
0255文字
エル
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ネタバレ☆4.3 P23 「愛するというのは、その人の幸せのために、心を傾けることです。」
0255文字
奈子累
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評価:★★★★☆
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マシマロウ
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上下巻を通して、五篇の文豪作品の授業を受けた。作中の生徒たちと名作の魅力を読み解かれることにより、ますますそれらの素晴らしさを再認識させられることとなった。特に『こころ』は通釈的な解題のほかにそんな読み方ができるのかと感心した。そこで考える。古典的な名著の素晴らしさはわかったが、この作品自体の評価はどうなんだろうと。普遍的な物語にある人間の本質を現代の中に再現しただけなのでは。名作は読み手によって様々な解釈が成り立つが故に普遍性を持つが、この作品は希望を押し付けた形で終わる。色んな意味で考えさせられた。
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ヌー
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高校の国語の授業でこんなことするだろうか…という感じの内容だったりする。とはいえ、他の高校の授業なんてわからないから、こういう授業もあるのかもしれない。 下巻は恋愛メインだなぁと思った。
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ぱふぱふ
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上巻に続いて,下巻を読了。『竹取物語』の後半から始まり,『山月記』と『こころ』の解説。あいかわらず解釈がなかなか良い。私は『こころ』は高校生の頃に読書感想文を書くために読んだだけだが,まったく面白さを感じなかった。でもこの本の中の辰巳先生の解説を読んで,そんな深い意味があったのか!とびっくり。私は恋愛関係には疎いからなぁ。上巻の最後に出てきた辰巳先生の秘密の過去も,この下巻でわかってすっきり。今なら『こころ』も読み直せるかな?
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きたさん
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やっぱり各キャラクターのモラル的なものがどうしても引っかかって受け入れづらかったのだけれど、話のつくり方、展開としてはとても上手だと思う。ので、違うテーマで読んでみたい。この作品自体はきっと、恋愛小説が好きな人は抵抗なく読めるんじゃないかな。
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てんてつ
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ネタバレ冒頭予想通りの展開(教え子の大立ち回り)でピンチを回避出来たセンセイ。その中で出てくる「結婚しない宣言」を巡って女子生徒の心の揺れが描かれる。その不安を過去を知る人物の登場し何に縛られているのかが「こころ」を解釈しながら明らかにされていく。「こころ」は中学の時読んだ記憶がありその時書いた感想文がとんでもない内容で読んだ教師は呆れたろうなと思う。今回この解釈をよんで改めて読み直してみようと思った(いつになるか知らんけど) 最後教え子の生徒が教育実習で帰ってきているが「辰巳センセイ」なのですな。
てんてつ

文学作品を読みこむのは中々ムズカシイけどセンセイが課した「こころ」の課題で「先生」が自殺したときの3人の登場人物の年齢を推定させるのはなかなか妙手だと思う。表現、時代背景屋知識が無いときないから作品や資料を読み込むことになりかなり勉強になる。こういう姿勢で作品に臨むとどれもミステリィになるし読む面白さも拡がり、このテもアリだなと思った。

12/21 13:19
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さち
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辰巳先生のように言葉に説得力があり、適切なアドバイスができる人はいいなと思う。ある程度人生経験を積み、思いやりがある辰巳先生のような人は女子高生からでなくても人気がありそう。ただ、この本を読んだ後何となくモヤモヤ感が残る。咲耶のキャラクターか辰巳先生が咲耶のどこに惹かれたのかよく分からないところか。こころは学生時代に読み、どうして名作と言われるのか分からなかったけれど、この本の解釈で違う一面が見られたと思う。
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鍵ちゃん
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言葉を尽くして生徒たちと向き合う辰巳先生の姿に、円城咲耶は惹かれていた。彼女がアメリカへ短期留学することになったのと入れ替わりに、美貌の補助教員、シャーロットが現れた。シャーロットは辰巳との距離を縮めてきた。高校生活が巡り、人間関係が変化していく中で、辰巳の「こころ亅を縛る鎖が見えてくる。最後の授業の話「こころ亅がすべての話に繋がっていた。全体に通して、寒イボが出るぐらい甘々でした。まあたまにはいいかな。学生時代、辰巳先生に出会ってなら、国語を好きになったかも。
鍵ちゃん

学生時代、読書は好きだが、国語は大の苦手でした。理数系の様な必ず答えにたどり着けないのがもどかしかったな。

11/29 16:11
0255文字
asa.com
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ネタバレ辰巳センセイの文学教室、下巻!文学の講義と進む人間模様。竹取物語後編「愛するというのは、その人の幸せのために、心を預けることです」。山月記「 傷つきながら彼女を守った君を、気持ち悪いなんて誰が思うだろう」。卒業式までのカウントダウン。辰巳の過去の罪を知った円城咲耶の揺れる心。過去に縛られた辰巳の心。こころ「裏切りと罪の物語に見える『こころ』を、そうじゃないと、希望の物語として読み解きました。罪深い大人が、若者へ希望を託す物語だと」未来、ある命を生きて大切な人を守る強さ。あとがきまで真摯な作者の思いが伝わる
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もべ
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こころ再読後に再読。何回読んでもこころの解釈は目から鱗…!それと辰巳先生の過去が絡んでいるのが良い。
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りんりん
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「山月記」「こころ」とともに、辰巳先生と咲耶の物語がクライマックスに向かっていく。「こころ」はいつもKという弱い男に腹が立っていたというか、お嬢さんの心を全然考えていないところに憤慨していたが、この本を読み、そういう解釈もあるのかという感じ。明治~昭和にかけての文学は苦手だったが、読んでみたい気持ちになった。それにしても、心に傷を持つ(影のある)優しい男に、女って弱いものなのね。辰巳先生、モテすぎ。
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サリー
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石嶋ユウ
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ネタバレ辰巳センセイが受け持つ3年生が卒業するまで残り半年。そんな中、センセイのもとにある女性が現れる。それをきっかけに明らかになる辰巳センセイの過去。彼は心に何を抱え、何を教え子たちに伝えようしているのか…… 第8回ネット小説大賞受賞作品の下巻。 センセイが抱えていたこと、数々の名作文学を通じて伝えたかったこと、彼に助けられた生徒たちや先生たちの想い。それら全てが絡み合って圧巻の結末だった。辰巳センセイたちのこれからに幸せな日々があることを願う。良い作品だった。
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みつ
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「舞姫」、「羅生門」、「竹取物語」、「山月記」、「こころ」、これらの文学の授業とリンクする形で物語が進んで行く。学生時代好きになれなかった国語の授業、何だか過去に戻って受けてみたいと思わせてくれる作品。
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綾@新潮部
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ネタバレ下巻では「竹取物語」の続きからと「山月記」「こころ」の授業。漱石の「こころ」は大好きなので、途中から辰巳先生の暗い気持ちはもしかしてこころっぽいことかな?と思ってたが自分の予想以上の出来事だった。そこまで深読みできなかったなぁ。山月記はなんとなくしか知らなかったので、この本でしっかりと予習ができた。近々読む!本の本とか他の作品が登場する本は好きで読む事が多いけど、この本は大好きな一冊になった。中学生や高校生にどんどん薦めたいし、なんなら配りたい。オススメ。
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ち~
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『舞姫』『羅生門』『竹取物語』『山月記』『こころ』教科書に載っている文学作品とリンクした問題を抱えてしまった生徒たち。それを国語教師の辰巳が救う連作短編。何やら過去がある辰巳と、生徒の目線でさりげなくフォローする円城の微妙な関係もストーリーに華を添える。こんなに生徒に心を寄せられる優しい辰巳先生がモテないワケがない。心が温まるだけでなく、文学作品を深掘りして考察する辰巳先生の授業に興味をそそられて、これらの作品を絶対読みたくなる。自身も国語教師である著者の授業を受けてみたい。
ち~

悲しいことに高校生の時の授業は全然記憶に残ってない。これらの作品には、こんな意味が込められていたのか!めちゃくちゃ面白いじゃないか!という発見があり、まずは『舞姫』『山月記』『こころ』は読みたいと思う。

10/06 00:15
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真理そら
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カバーイラストで辰巳センセイの尊顔を拝見できて嬉しい。下巻では『竹取物語』『山月記』『こころ』の授業を受けることができる。取り上げた作品がすべて希望のある方向で丁寧に解釈されているのが心地よい。辰巳先生が後悔と自身を縛る罪の意識からどうすれば解放されるのかが物語の中心になっている。それにしても辰巳センセイはモテすぎでは…。女子高ではないのに登場する生徒が女子に偏りすぎているのがやゝ物足りないかも。
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半熟タマゴ
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上巻ラストの騒動はあっさりと解決。しかし、徐々に見えてくるセンセイが縛られている出来事。明かされた過去は「こころ」とリンクする重たい話でしたが、センセイの心を解き放った咲耶の追加講義にジーンときました。そして、これからも続いていく『辰巳』センセイの授業。ラストエピソードが印象的でした。
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もべ
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教科書に載っている文学の解釈と物語を重ね合わせるのもすごいが、解釈自体が興味深い。特に最後の『こころ』の解釈は、国語科の皆々様に読んでもらいたい、語りたい。
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八木愛里
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この本を手に取れば、懐かしい高校時代に一瞬で戻れます。授業、部活、文化祭、卒業式……独特の空気感。国語の授業は「こんな授業を受けてみたかった」と感じる内容でした。 そうか、『こころ』の「私」は女性ではなく、男性。高校時代に課題図書として読んで、主人公が男性だとわかっていたつもりなのに、読み間違えてしまった。昔は夏目漱石ワールドが理解できなかったけれど、今読むと違うのかもしれない。
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わむう
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高校生の時に国語の教科書に載っていた作品を思い出すことができました。「かぐや姫」「羅生門」「山月記」「こころ」「舞姫」。辰巳センセイの授業と考察はわかりやすくて高校生が読んだら興味深く授業を受けられそうです。ストーリーは、どちらかというとありきたりでした。
0255文字
アオイ
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光さえ見えない暗闇に独りいたとしても、誰かと関わることによって見えてくる未来がある。一人の解釈じゃ導き出せなかった結末も、見方さえ変えればきっと導き出せる。どんなに自分にとって辛い状況でも諦めちゃいけない、そう強く感じた物語だった。教科書に載っているような代表的な文学作品を、大人になった今 時代背景や登場人物の心理など掘り下げて読んでみたいと強く思った。 物語は変わらなくても、読み手の気持ちが違ってさえいればまた違った側面が見え、何度も新たな発見ができると思う。やっぱり物語はいいな、と思える作品だった。
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S
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ネタバレ国語教師の辰巳が文学作品の講義を通して生徒の悩みと向き合っていく話の下巻。文学作品と作品の絡みは非常に上手いし、講義が進んで題材となった作品への理解が深まると同時に当該キャラの悩みが浮き彫りになる構図は非常に上手く面白い。特に漱石の「こころ」の「書かれていない核心」は知らなかったので、その解釈は面白いと思った。ただ、これが作者の望む「希望の物語」かというと首を傾げてしまう。『問題を都合よく「解決したことにする」展開は書かないように気をつけた』姿勢は確かに誠実で、好ましいと思う。→
S

実際に辰巳先生の講義によって悩みが軽くなった生徒達はいるけど、それが彼女達の望む方向で、幸せになる形で解決したとは言えない結末の話も多かったし。だからこそ、教師と生徒の恋愛的な成就によって先生の抱えていた問題が解決された最後の結末は個人的にはマイナスだったかな。一度教師と生徒としてきちんと別れて、別離を経てから再び……のが物語としては美しかったと思うし。そもそも辰巳先生が円城に恋愛的に惹かれた部分が明確でなくてよくわからないというのもある。美幸の登場や、それぞれの詳しすぎる下調べなんかもご都合主義っぽい→

10/20 05:15
S

個人的にはこの作品の内容が「希望の物語」というよりは、あとがきまで読んで、作者が「教師をしながら小説を書きたい」という夢を、闘病の苦しみを経て叶えた、という現実のほうがよっぽど「希望の物語」なんじゃないかなぁ。作品本編よりもあとがきにじんわりしてしまったよ。

10/20 05:17
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やま
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文学作品を下敷きにストーリーが展開する恋愛小説。日常の謎を解くタイプの推理小説のように演出されているが、推理の要素はわずか。雰囲気の良い小説。
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赤城透夜
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★★★☆☆ 何にでも希望を見出だせるんだなぁとぼんやり思った
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Aina
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下巻は、竹取物語、山月記、こころ。結末は書かれていなくても行間を読み、推理し解釈していくところは、まるで推理小説のようだ。謎を解明していくところが、とても面白い。本筋の物語も良かった。正義感が強すぎる咲耶が、他人を思う気持ち、そして辰巳先生への想いが成長を感じさせた。夏目漱石のこころを読みたくなる。瀬川さんの次回作にも期待します。
0255文字
むう
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ちょっと甘い恋愛要素が多いが、本筋はしっかりとした小説で、教科書に載っている定番作品の解釈講義やその内容と本編のストーリーの絡み具合もなかなか良い。魅力的な作品だと思う。
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ある
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ネタバレそうか、そこに繋がるのか。。 罪の意識、過去が溶けていく時は何とも言えない。 辰巳センセイの心の解釈は心にストンと落ちた。
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リュミエール
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ネタバレ辰巳センセイの過去を真っ向から受け止め、決死の覚悟で想いを届けた咲耶が、もういじらしくて。センセイの心の呪縛がようやく解けて本当に良かったです。叶わなかった琴美や美幸さん、麻依にもいつかきっと幸せになってほしいです。また、漱石の「こころ」の登場人物の推定年齢にも驚きましたが、そこから見えてくる書かれていない核心部分にはハッとして、今まで持ってた印象がガラリと変わった気がします。やっぱり古典として長く読み継がれている作品はすごい。辰巳センセイの講義、もっと聞きたかったな。とても面白かったです。
0255文字
うさこま
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ネタバレ震災か!と気づいた瞬間に鳥肌がたった。犯した罪を相手に告白も謝罪も出来ないという終わりのない罰はどれ程苦しく心を苛むものなのか想像も出来ない。そして、恵里さんも美幸さんも辰巳センセイを愛していて、辰巳センセイにただ幸福になってほしいと願っているのに、その存在が辰巳センセイの幸福を妨げることになるなんて、切な過ぎるわ。咲耶に出会い、琴美に背を押され、恵里さんの最期の願いと美幸さんの想いを知ってようやく幸福になれた辰巳センセイ。描かれなかったけど、琴美や美幸さんも幸せになれるといいな、なってほしい、な。
0255文字
リデネ
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ネタバレ面白かった。本とは作者の伝えたい事を自分の経験や体験、理想を交えて発信する場所であることを改めて感じた。 個人的にはこころの話が印象的。人間は何かしら罪悪感を背負って生きていると思う。でも罪に囚われるより、振り切って人は前に進むしか無いんだと思う。人はひとりじゃ思っている以上に脆いと思うからパートナーと歩んでいく事は人生に必要で一緒に歩んでくれる人と出会えたことはとても幸せな事なんだと思った。
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凪
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ほんっっと素敵な本でした🥲 名作文学の解釈がとても面白くて、そこに現実の問題をリンクさせる度合いが絶妙。 「こころ」「山月記」など読んでない名作も読んでみたくなります😊 あとがきも瀬川先生の人柄分かって素敵。 ここで他の方の感想見て気づきましたが💦タイトルに隠された?伏線も本当に素敵です。 シリーズ化強く希望‼️
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栗山いなり
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夏目漱石の『こころ』とリンクする先生の過去が下巻の展開の鍵になってたなって思った。後、この小説「禁断の恋」が裏テーマなんじゃないかとも思った
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Ann
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図書館本。下巻は『竹取物語』(後半)『山月記』『こころ』の授業解説と、学校での事件と辰巳センセイ自身の過去からの解放が描かれています。特に『こころ』の解釈で、“『こころ』本文に書かれていない核心がある”という部分と、この物語がリンクして、ラストへ突き進んでいくところが面白いと思いました。罪の意識に苛まれている辰巳センセイは救われるのか…。最後まで読んでのお楽しみ。最近、文豪ブームだし、中高生が「名作文学を読んでみよう」と思うきっかけにはなるかも。
0255文字
ゆきんこ
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一緒に歩んで行こう、と真っ直ぐ自分を見て、手を取ってくれる誰かがいるって、それだけで救いになる。最終章の咲耶と辰巳センセイのやりとりを見ていて思う。その後の二人のことがほんのり描かれていて、タイトル、こういう意味もあったのね…と。辰巳センセイの作品の解釈が興味深くて、特に『こころ』はそういう解釈の仕方もあるのかとびっくり。文学作品をじっくり読んでみよう…と、思える物語。
0255文字
てるりん
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羅生門とか懐かしいなぁ。高校だったか中学生だったかで習った記憶はありますが、続きを考えてみようとかはさすが国語の先生だなぁと感心しました。夏目漱石のこころは全く内容を知らなかったので、(もしかしたら習ってたかもだけど)改めて作品を知るいい機会になったかなと。こころは近々読んでみたいですね。考察以外の部分はちょっと若者向けかなーといったところですね。
0255文字
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辰巳センセイの文学教室 下 「こころ」を縛る鎖 (宝島社文庫)評価89感想・レビュー50