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渦 妹背山婦女庭訓 魂結び (文春文庫 お 73-2)

感想・レビュー
92

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tama
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去年買って読み始めたが、独特の文体に馴染めず一度ギブアップ。年末にもう一度再挑戦。我慢して読んでいたら徐々に慣れてきた。わたしが歌舞伎や文楽が好きだということが役に立った。妹背山婦女庭訓、これまでずっと極端な話だな、どうしても受け入れ難いなと思いながら見ていたが、次に見るときにはきっとあの人を感じるのだろう。今から楽しみだ
0255文字
しげりん
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ネタバレ作家は芸術家にも役者にも刑事、探偵、医者にもなれる。しかし作家が作家を書いたとき凄みを感じる。喜びも知っているが苦しみを知っているので、悩み苦しんでいる時がリアルだ。苦しくとも書きたい、書かねばならないという気持ちに突き動かされるのだろう。『この世もあの世も混然となった渦の中でこの世の凄まじさを詞章にしていく』父の死や師匠の死、朋友の死を越え、自身も死を迎える。この渦と死が全体を包み、悲しみが迫ってくる。凄く面白い世界なのに。2月に文楽で「妹背山婦女庭訓」を通しでみる。その前にこの本を読んでおきたかった。
0255文字
けいこ
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ネタバレ「芯のある物語」という言葉がとても印象に残りました。歌舞伎の妹背山婦女庭訓を観劇した時は正直内容が理解出来なかったけど、お三輪が“女性はこうであるべき”みたいなものからはみ出した存在であるから人気が出たようで。少し妹背山婦女庭訓に対する理解が進みました。
0255文字
takao
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ふむ
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MIKETOM
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第161回直木賞。これ、人形浄瑠璃(文楽)の話なんだけど、そもそも文楽とは何なのかという説明が全くされてない。組織された古典芸能なんだろうが、何人ぐらいのどういう演者がいてどういう役割をしてとか、そういうことがまるっきりわからない。舞台の動き、客席の反応とか、そういうことも全然書いてない。名人というのが登場するが、何がどういう風に名人なのかさっぱりわからない。演目名はたくさん出てくるが、その粗筋すらわからない。ついでに旅先の風景描写もない。こうなってくると脳裏にイメージの描きようがないのだ。→
MIKETOM

その代わり大量に出てくるのが登場人物の内面心理描写。もういいわと言いたくなるほどやたら出てくる。読んでてフラストレーションが溜まるばかりで2~30ページで本を閉じてスマホのくだらない記事を読みたくなってしまう。なんやかんやで一冊読むのに一週間以上かかってしまった。もっともラスト100ページでジリ貧だった興行が突如大ブレークして上に書いたような不満の一部説明はあったし、それ以降はまあまあだったけど。全体的に面白くないわけじゃないんだけど、なんか残念というか勿体ない作品だった。

10/21 03:16
0255文字
gnu
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ん〜まぁ面白い。時代背景とか人物の予備知識があるともっと面白いんだろうな。
0255文字
ミサ
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小さい頃から芝居小屋に出入りしていた半二。浄瑠璃作者になって大当たりする演目を書こうと奮闘する。この世は美しいばかりではない。汚くて醜いけれど、その向こう側にある美しさ、それを手にしたいという人々の願いを人形を通して実現する。読んでてワクワクする物語。
0255文字
やむやむ
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まるで人形浄瑠璃の語りさながらのテンポの良い台詞回しに押されるようにスラスラと読み進めて行くことが出来た。浄瑠璃作家、近松半二が、人形の世界と人間の世界が混沌とした渦に巻き込まれ、新たな浄瑠璃が誕生し歩き出し、それを産んだ人らは死しても浄瑠璃は時代を超えて残り…そんな様を描いたこの小説も立派に浄瑠璃の台本になるのでは無いか。読み進めながら、半二やお末などの人形が、人形遣いの息遣いと共に動く様が見えるような気がした。
0255文字
Walhalla
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直木賞受賞作品ですね。浄瑠璃作者、近松半二の生涯を描いた作品だそうですが、私の学びがあまりにも不足しすぎていて、よく理解できませんでした・・。人形浄瑠璃をもっと勉強してから、再チャレンジしようと思います。
0255文字
とんとん
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人形浄瑠璃の作家近松半二の物語。妹背山婦女庭訓という人気の作品を生み出すまでと、その後が描かれる。今では文楽と呼ばれる人形浄瑠璃。一度しか見たことがないが、とても興味深い世界だった。その舞台裏を覗いているような気持ちにさせてくれる読みごたえのある内容。特に終盤の、人気作品を作り上げた後、徐々に周りの身近な人間や半二自身も衰えていく様子にとても引き込まれた。また、文楽を見に行きたい。
0255文字
じゃぶ
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文楽地方公演で「妹背山婦女庭訓」を見たことがあり、本書に興味を覚えた。語り口が軽妙、お三輪の語りが秀逸、作者の人形浄瑠璃への想いが伝わる。流石、直木賞受賞作。続編も読んでみよう。 本書には、全く出てこないけど、文楽では、黒衣の「とざいとーざい。」の早口の口上が好き。これから始まる感が高まってワクワクする。
0255文字
ひろポン
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ネタバレ他人に夢を見せる 想像の世界を現実化するのが演劇 観る人の魂を揺さぶれ 我を忘れるときあの世に行っている。あの世へ連れていってくれるのが芝居
0255文字
lie
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ネタバレ後半から急激に面白くなった。 半二が浄瑠璃作者になったのは、そうなるべくしてなったのだろう。 江戸時代の道頓堀で芝居を作っている人たちのドキュメンタリーのようで、お芝居好きな人にはハマるのではないかと。 久しぶりに文楽見たくなった。
0255文字
akio
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人形浄瑠璃を見たことは無い私ですが半二の物語にすっかり魅力されました。舞台なのか現実なのか、人形なのか他人なのか自分なのか。タイトル通り渦に飛び込んだような混沌。うねるような熱源。書いたのか、書かされたのか。夢か現か。この世かあの世か。その境目を垣間見たような興奮に目眩がする思いでした。物語に酔う幸せに感謝です。続編があるようなので気になります。
0255文字
ふたし
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浄瑠璃作者、近松半二の物語。調べてみたら、実在の人物であった。物語を書く人間を主人公に置いているが、その視点が新鮮。とっつきにくい本かと思ったし、とても読みやすく、楽しい読書だった。
0255文字
よっしー
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ネタバレ浄瑠璃作者、近松半二については今まで聞いたこともなかった。解説を読む限り、文楽の世界では有名らしいが、一般にはあまり知られていない人物だろう。世間に高評価されたり裕福な生活を送った人物ではないが、芸術に取り憑かれ、芸術に一生を捧げた稀有な人物であったことがよく伝わる。「操浄瑠璃の世界ちゅうもんはこの世であってこの世やない。ここは人形さんの世界や。人形さんらはな、死なへんのや。死なへんくせに生きとるんや。」というセリフがとても印象的で心に残った。主人公の浄瑠璃にかける圧倒的な熱量と狂気を感じられる良作。
0255文字
kieth文
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大島真寿美さん初読。半二は儒教学者の父穂積以貫に連れられて小さな頃から浄瑠璃に親しんだ。浄瑠璃の世界にさえいられたらそれでいい。そんな半二に愛想尽かした母に家を追い出されてからは風来坊の様に京、大阪道頓堀に棲みつき、、、そしてやっと立作者となりお佐久という素晴らしい伴侶に出会う。 そして集大成“妹背山“の執筆にかかる。その詞章は弟子の獏の夢から着想を得たり、またお美輪の“婦人庭訓“へと描き進む。 幼なじみの正三と半二、歌舞伎芝居と操浄瑠璃それぞれの世界に魅入られてその渦に一生を投じた二人の一生だった。
kieth文

全く知らない世界の物語だったので、是非今の文楽でこの演目を観たい。

01/06 18:04
0255文字
はっせー
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歴史小説が好きな人や時代小説が好きな人・歌舞伎や人形浄瑠璃が好きな人におすすめしたい本になっている!通読して思ったことは話がぶっとい本だなってことだった。話の内容が濃いため読むのに時間がかかってしまったが読めて良かった!この本を人ことでまとめるなら『感情という名の渦』かなって思った。感情には引力があり、その引力がひかれあって渦をつくる。その渦が渦を呼び大きな渦へと発展していくかなって思った!続編もあるのでそちらもぜひ読んでみたい!
0255文字
ニケ
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人物の心を中心にした話の展開で、舞台になった江戸時代の道頓堀やら京都やらの街の様子や景色の描写などは全然無くて、普段読みながら自分で作る頭の中の世界が出来なかったが、面白く読めた稀有な作品。
0255文字
きのこ
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直木賞101/198 近松門左衛門だけやおまへん、近松半二もおりまっせって事だね。独特の語り口調のお陰で半二の人となりや時代背景、浄瑠璃と歌舞伎の対比などがスッと頭に入ってくる。半二の研究が一層進むといいな。さすが直木賞、とても面白かった。
0255文字
まねきねこ
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とてもおもしろい。浄瑠璃作者である近松半二の生涯を描いた本。江戸時代の浄瑠璃とは何ぞやというのもわかるが、創作者の生活もわかる。良いものを書いてもなんの保証もない。この人の本は日本の歴史に残るぐらいすごいわけだけど。しかし、創作者の情熱はいつの時代もすごい。お上に対しても。
0255文字
ナナ
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「舞台には魔物が棲んでいる」と言ったのはシェイクスピアだっただろうか。かの国から遠く離れた東の地にも、魔物に魅入られた者たちがいた。こちらでは「渦」と表現されていたもの。今も、昔も、夢も、現も、全てひっくるめて創られる世界。渦に囚われ、書き続ける者たち。二百年経ってもその作品が残っていることが、その情熱の証なのだろう。ふと、劇場に足を運びたくなった。
0255文字
ok_ak0203
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直木賞受賞作だからと文庫化された時に購入して2年も寝かせておいたwだってなんだか難しそうだったんだもの。結果、何ですぐにでも読まなかったのか、反省。半二の奔放な性格に魅せられて、あれよあれよと芝居見物をしたかのような錯覚。半二が悩めば、こちらも悩むし、苦しめばこちらも苦しい。人生の渦がどこもかしこもあって、繋がりあって、みんな巻き込まれていって、波乱万丈という言葉でも足りないのドラマチックな半二の生きざまが出来上がっていく。文楽見に行きたいけど敷居が高いから、とりあえずEテレで楽しんでいる。
0255文字
サハ
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作品が生まれる過程や人間関係、心理描写をそれぞれちゃんと描こうと思ったら何倍ものボリュームになるであろうところ、さらっとまとめている印象。それが読みやすくもあり、あっさりしているという読後感にもつながっているような。
サハ

虚実皮膜という近松の言葉が出てくる。 その作品執筆のために、虚に取り込まれそうになる半二達が描かれる。 作品は誰かの作品を土台にして作り直されていく。それは肯定も否定もされず、当然のこととしてある。 半二の人生を過ぎていった人たちが、渾然となってあるキャラクターに形を変えること。 タイトルにあるように、あらゆるものがぐちゃぐちゃに、そうする意図もなく取り込み取り込まれて新しい作品ができる。

08/06 10:40
サハ

そうした「みんなの」作品だった浄瑠璃は、いつか「みんなが知っている」作品になり、いまは「みんなが知っているわけではない」予習が必要な作品になっている。 観る方も遣る方もスタンスは変わっているのだろう。 それでもまだ文楽が続いているのは(以下要まとめ)

08/06 10:40
0255文字
YH
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面白かった。お三輪よりも、お末やお佐久といった生身の人間のほうが、魅力的に感じた。なんとなく、クドカンがドラマにしたら面白そうな気がした。
0255文字
tbtmtk
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文楽はまったく知識も縁もなく、近松門左衛門の名前くらいは知っている、程度だったので、近松半二といういわゆる脚本家がいたことなど本書を読むまで知らなかった。 それゆえに、リアリティが感じられて大変に面白かった。とくにこの大坂弁のリズムが良い。 もう少し、文楽を知ってから読むと、また面白さが違うのだろうか。 場面転換、この世は一回こっきり、と気づいた時の半二の気持ち、想像すると胸が苦しくなるようだった、 しかしこれ、最近流行りのマルチバースの先駆けではないか。200年も前に、とんでもないわ。
0255文字
tatsuya izumihara
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近松半二の操浄瑠璃にかける熱量は死を前にしても衰えない。いいものを拵える人はこういう人なのだろう。歌舞伎との客の奪い合いがあるが人形は奥が深そう。世界一の人形劇と言われている文楽を見てみたくなった。
0255文字
おい
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芸の世界に取り憑かれ、渦をある時は作り、ある時は巻かれる生き様が、テンポのいい大阪弁でガンガンこちらに向かってくる。そんな小説だった。ただそのパワーが凄すぎるのか、なんか読むのに疲れた。 ★★★
0255文字
おい
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芸の世界に取り憑かれ、渦をある時は作り、ある時は巻かれる生き様が、テンポのいい大阪弁でガンガンこちらに向かってくる。そんな小説だった。ただそのパワーが凄すぎるのか、なんか読むのに疲れた。 ★★★
0255文字
おい
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芸の世界に取り憑かれ、渦をある時は作り、ある時は巻かれる生き様が、テンポのいい大阪弁でガンガンこちらに向かってくる。そんな小説だった。ただそのパワーが凄すぎるのか、なんか読むのに疲れた。 ★★★
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おい
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芸の世界に取り憑かれ、渦をある時は作り、ある時は巻かれる生き様が、テンポのいい大阪弁でガンガンこちらに向かってくる。そんな小説だった。ただそのパワーが凄すぎるのか、なんか読むのに疲れた。 ★★★
0255文字
ぽんたろう
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文楽は学生の頃、レポート提出のためいやいや見に行った。今なら、もう少し真摯に向き合っただろうに 九段下に行ったな。の記憶だけが残ってる。歌舞伎も年間行事に組み込まれ歌舞伎座に行ってたけれど。同じく今ならばと後悔だけが残る。あぁおばかさん。
0255文字
fubuki
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【図書館本】好きを極めた人たちの物語。それぞれの一座の枠を超えて創作に打ち込む姿は、昨今のゲーム製作現場のよう。文字がびっしり(笑)で苦戦するかと思ったが、関西弁にも戸惑うことなく、すんなり読み切ってしまった。情熱を傾ける人にはそれ相応の魅力がある。それを余すことなく表現されているから、読むものを魅了したのだろう。久しぶりに観に行きたくなった。
0255文字
katsu
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タイトルといい、表紙のデザインといい、直木賞受賞作でなければ、絶対に読まないだろう作品。正直、それほど面白いとは思わなかったが、「妹背山」を作る場面とラストはとても良かった。
0255文字
半べえ (やればできる子)
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★★★
0255文字
ゆぽ
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浄瑠璃作者、近松半二の生涯の物語。面白かった!義太夫の語り口のように、つるつると滑らかな大阪弁の文章は、その熱量と臨場感が圧倒的。物語が生まれるくだりはまさに渦。作者の頭の中を覗き込んだような、こちらも飲み込まれそうな、そんな迫力がありました。『操浄瑠璃の世界ちゅうもんはな、この世であってこの世やない』『人形さんらはな、死なへんのや。死なへんくせに生きとんのや』確かに!歌舞伎とは違う魅力の文楽の世界、近いうちに観に行く機会があるので楽しみです。
0255文字
ギルヲ
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ネタバレ浄瑠璃作者 近松半二の人生を追った物語。音読したくなるほど自然な大阪弁で展開する物語は、まったりしっとり進むのかと思いきや、浄瑠璃台本を書く半二の、創作のはずがすでに三千世界のどこかにある物語を書かされているという境地に及び虚実の皮膜が破れるさま、そして物語の終盤、人形であるお三輪が語り出すことで、小説自体が虚実の皮膜を破りに来る、オーロラやらドッペルゲンガーやらまで駆使しての、練りに練られた見事な一冊。それこそ渦に呑まれるかのような読書でした。最後の一行がまたキマッてるのです。傑作。
0255文字
瀧本 聡
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歌舞伎や浄瑠璃とか全く興味無いし近松門左衛門も歴史の授業で知ってるだけだ。本を開くと文字でびっしり余白がない。しばらく積読状態でした。 しかし読み始めたらすぐに夢中になってしまいました。主人公の半二が自分に心の内まで語りかけてくる。幼少期から浄瑠璃にはまり、とうとう作者になり仲間と語り合い切磋琢磨しながら最高傑作を書き上げる。 そのうちその登場人物のひとりお美和まで語りかけてくる。びっくりする仕掛けも。 直木賞&高校生直木賞受賞作は伊達じゃない。
0255文字
みこと
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うん、よかった。とてもきれいな物語だった。知らなかった操浄瑠璃(あやつりじょうるり)の世界のことも知れたし浄瑠璃作家、太夫、操り師それぞれの背負っている思いもずんっと迫ってきた。でもなんだろう、少し私にはきれいすぎたかな。あまり熱を感じられなくて読むのに時間がかかってしまった。ちなみにこれを機に人形浄瑠璃の動画も見てみたけど、凄かった。操っている人の顔も見えてるのにそれでも人形が生きているかのように動いていた。びっくりした。機会があったら生で見て聞いてみたいと思った。
0255文字
蒼い猛牛
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実在の浄瑠璃作者、近松半二の生涯を追った作品で、直木賞と高校生直木賞のW受賞という、史上初の快挙を成し遂げた。  虚実のあわいで主人公の半ニは自問する。物語はどこから生まれてくるのか。何故、書かずにはいられないのか。渦中から半ニの声が読者である私に聞こえる。「筆を握ったまま死んでいった大勢の者らの念をすべて背負って書いとんのやないか」と。
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