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ウラジーミル・プーチンの大戦略

感想・レビュー
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たっきー
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ネタバレ本書の日本での刊行は2021年でウクライナ侵攻以前である。プーチンの大戦略とは一言で言えば、ロシアは帝国でなければならないとするイデオロギーのもとネットワークを築くことによって他国との関係を保つことである。この帝国とはロシアは多民族国家であるというもので、単一国家のナショナリズムとは異なる。ゴルバチョフやエリツィンは帝国を手放したために失敗したと考える。意外だったのはプーチンが中国やビザンツ帝国の哲学、戦略を学んでいたこと。簡単に言えば戦わずして勝つを第一義とするものだ。ソ連崩壊後のロシアを立て直した手腕
たっきー

は確かに見事だ。本書を読み現在の情勢を見るとなるほどと思う。ロシア帝国主義が優っているのだろう。早くネットワーク原理に戻り戦争を終結させてほしい。

01/13 10:52
0255文字
れいまん
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この本は佐藤優氏の「自壊する帝国」の続編というべきものである。著者は佐藤優氏の親友であり、プーチン大統領の内在的論理ヲ最もよく知る学者である。 ネットワーク的帝国主義がプーチンのロシアのあるべきだとある。ロシアの歴史を見てみると、納得する 1992年にソ連が解体したとき、米国と西側は、自分たちの価値観を押し付けた。騙したこともあったし それにしても、現在の戦争を終わらせるには、米国が早く手を引き、西側が停戦にしていかないとだめだ
0255文字
バルジ
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率直に言ってロシアの政治哲学に通じていないと読み通すのは相当難しい。まずは巻末にある佐藤優の解説から読んだほうが良い。イリインやストルーヴェを引用しプーチンと統一ロシアのイデオロギーについて論じているが抽象的で難解。しかし面白い点としては帝国ロシアのイデオロギーを「ルースキー」と「ロシースキー」という概念を用いて前者のロシア民族主義を排している点である。著者は多極世界の軸となるプレーヤーとして経済成長等を経ずに大国としてのロシアを復活させたプーチンを高く評価するが今の有様をどう評するか気になる部分である。
0255文字
juunty
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著者は、ソ連崩壊時にラトビアで活動し、その後プーチン大統領の側近を努め、さらにドネツク人民共和国の初代最高指導者の顧問も務めるという、ロシア国家の中枢に関係する人物。そのため、プーチン大統領の戦争に至る考え方が明確に分析されている。原書も含めて、この本の内容は、すべて戦争開始前に出版されたものである。「ロシア語を話す人々」「7へのこだわり」「ビザンツ帝国回帰」「フランスとの関わり」「ロシア国民の定義」など、戦争開始後に世間を騒がせたキーワードが数多く登場する。
0255文字
HDiceKH0829
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世界情勢を少しでも理解したく、今回はプーチン政権寄りとされる著者の本を読んでみたのだが、かなり読み飛ばした。まあ彼方の主張に触れたことで、いまなぜ頑なに無理を通そうとしているかが窺える。
0255文字
田中峰和
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現在のウクライナ侵略が彼の長年の目論見であったことがよくわかる本。非共産主義的なソ連の復活を目指しベラルーシ、ウクライナ西部、トランスコーカサス、キルギスなども勢力圏に置くという計画だ。そのためにはNATO弱体化が喫緊の課題。ウクライナの加盟など到底認められない。著者はプーチンの中に独自の価値基準があると指摘。それは善と悪だ。これに照らした時、ウクライナのNATO加盟は彼にとっての悪なのだ。軍事力をもってしても悪の出現を食い止めなければならない。一方で不人気だったゼレンスキーはこの戦争で人気を回復した。
0255文字
田山河雄
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何と言ったらよいのかキーウ近郊ブチャでの惨劇(2022.04.02前後)見るに堪えない。ここまでするロシア軍(プーチン大統領)の底意(歴史的経緯、帝国復帰への突き抜ける衝動・思い・トラウマ)、そんな事など、とても知ろうとは思えない、受け付けられない
0255文字
藤沢豊子
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昨今のロシア、ウクライナ情勢をきっかけにプーチン大統領の思想や現代ロシアについて深掘りしたいと思い購入しました。文章が非常に難解であり1度読んだだけでは全体を理解しきれなかったので繰り返し再読しなければならないと感じました。興味深かった記述「帝国にとってロシアはロシア人のために、というスローガンは破壊的」、「ロシア最大の脅威はロシア民族主義だ。プーチンは排外主義的民族主義を最も危険視している。その理由は民族主義がロシア帝国を分解させ、民族間の反目を煽るからだ。」
0255文字
サトシ@朝練ファイト
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たまたま、この時期に手元にあったので。佐藤優の解説が分かりやすい、著者はソ連時代は反ソ・反共活動家で崩壊後は親ロ派武装勢力の指導者の顧問を4年間務めていた、指導者が暗殺された後モスクワに戻りプーチンを支持する青年運動を指導する。「ロシアにとって最大の脅威は、ロシア民族主義だ、プーチンは移民を排除し、ロシア人だけによるロシアを形成しようとする排外主義的民族主義を最も危険視している」うーん、読むタイミングが悪かった?
サトシ@朝練ファイト

んで、独り言。二日前か?テレビを観ていたらプーチンがSVR長官に無理矢理「ダー」と言わせている場面に出会った。別本でKGB→SVR,FSBに分かれた時、ウクライナはどっちが担当?ともめてるうちにGRUが主導権を握ったなんて書いてあったっけ。「第四の核」ではないがあらぬ方向に行かねばいいが。

02/26 00:58
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羊山羊
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「自壊する帝国」に出てきた佐藤氏の盟友サーシャことアレクサンドル・カザコフ氏の大著。過去の分析感を期待して読むと、そこから凄まじい方向転換を見せ、ユーラシアのプーチンを見事に描写する。大事なキーワードは柔道と帝国だ。特に本著中では単純なナショナリズムがロシアの帝国の力を弱めてしまうことを指摘する。本著中での思想への危機感は現代日本でも学ぶべき点は多い。本著は単なるプーチンの分析書としてだけではなく西側論理への警戒の書としての一面も強いように思えた。
羊山羊

さきに小泉悠「現代ロシアの軍事戦略」を読むとロシアが他の大国の論理に組み込まれることへの本能的な危機感を共有していることが透けて見えてくるので要注目。

09/24 07:28
0255文字
若隠居
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