形式:Kindle版
出版社:東京創元社
ユニークで面白かったのは、同盟締結を婚活に例えた「星間集団意識体の婚活」や、異星でのワイン作りを巡る血で血を洗う争いをソムリエが語る「ゴルバッシュ、あるいはワイン-血-戦争-挽歌」。とくに後者は食文化にスポットをあてた点が新鮮。遠い未来、人類がよその惑星に住んで食糧生産を行うようになったら、こういう争いが起きるかもしれないなと思えるリアリティを感じる。そこにソムリエの語り口が醸し出す詩的な雰囲気がマッチして、なんとも不思議な味わいの作品だった。作中に出てくる異星のワインもユニーク。
それ以外だと宇宙版おくりびと「戦いのあとで」、エイリアンも裸足で逃げ出す嫌悪感マックスの寄生生物が出てくる「人工共生体」、開拓者スピリットがまぶしい「巨人の肩の上で」、宇宙を股にかけて働くブルーワーカーのほのぼの宇宙日記「ジョーダンへの手紙」がお気に入り。
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ユニークで面白かったのは、同盟締結を婚活に例えた「星間集団意識体の婚活」や、異星でのワイン作りを巡る血で血を洗う争いをソムリエが語る「ゴルバッシュ、あるいはワイン-血-戦争-挽歌」。とくに後者は食文化にスポットをあてた点が新鮮。遠い未来、人類がよその惑星に住んで食糧生産を行うようになったら、こういう争いが起きるかもしれないなと思えるリアリティを感じる。そこにソムリエの語り口が醸し出す詩的な雰囲気がマッチして、なんとも不思議な味わいの作品だった。作中に出てくる異星のワインもユニーク。
それ以外だと宇宙版おくりびと「戦いのあとで」、エイリアンも裸足で逃げ出す嫌悪感マックスの寄生生物が出てくる「人工共生体」、開拓者スピリットがまぶしい「巨人の肩の上で」、宇宙を股にかけて働くブルーワーカーのほのぼの宇宙日記「ジョーダンへの手紙」がお気に入り。