読書メーター KADOKAWA Group

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

感想・レビュー
734

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
り
新着
人間の強さを優しく教えてもらった。見えない世界が当たり前なので、技術が進歩しても見えるようにならなくてもよいというのが衝撃的であった。これを読んでもなお、障がい者に対する偏見や差別を持っている自分がいることを認めなければならない。産む予定はないにしても、出生前診断は絶対行うような人間である。 五体満足で産んでもらいながら、日常に不平不満を述べている自分と、どちらがより人生を楽しんでいるのだろう。
0255文字
こくう
新着
芸術とは普遍的な言語である/ そもそも自分には、目が見えないという状態が普通で、"見える”という状態がわからないから、見えないことでなにが大変なのか実はそんなによくわからない/
0255文字
村田光
新着
ノンフィクション作品と言うのもあって、随所にリアリティーのある場面があったり、自分自身の価値観や思考を考えさせられるようなことがあった。また随所に出てくる芸術作品の歴史的、社会的背景を勉強しながらページを進めていくことが多く、本を読むのに予想以上に時間と体力を使った
0255文字
suchmo
新着
「言葉が運ぶものは「多くの情報」かもしれないが、「情報の多く」ではなかった。」 川内さんの語りが少し苦手かも。
0255文字
かっちゃん
新着
白鳥さんの生き方に触れて心が温かくなった。 白鳥さんや作者達と一緒に美術館を鑑賞した気分になり楽しかった。
0255文字
Small Light
新着
ノンフィクション作家の川内さん(女性)が、全盲の白鳥さんと美術館を訪れた体験談である。目の見えない人に絵を説明することで、自分の視覚的な解像度も上がるという。その様子が生き生きと描かれていて、とても面白かった。私も、もっとじっくり絵を眺めてみようと思う。 メモ:
ほかの誰かの人生や感覚まで体験することは決してできない。寄り添うことしかできない?いや、それもそうなんだけど、そのあと。ーこの世界で、笑いたいんですよー。
0255文字
こぶた
新着
★★★ 目が見えない白鳥さんと美術鑑賞することで、新しい発見があるのかな、と思って読み始めたが、ちょっと違った気がする。障害があるのはどういう意味なのか、障害者は社会が生み出してしまうのか、突きつけられた気もする。異文化コミュニケーションという気もした。文章というか文脈が何だかスッキリしていない感じがして、残念。
0255文字
ひねよし
新着
全盲の私もこれを読んで美術館に行って見ました。友人やガイドボランティアの方に絵の説明をしてもらいながらなんとなく想像して楽しむことができた。
0255文字
with plants
新着
タイトルにつられて。 白鳥さんの目を通じて、普段見えざるものを見る。差別や優生思想に陥った自分自身を。 意図せず貼ってしまったレッテルを剥がすのは、白鳥さんの目なのかもしれない。
0255文字
Gajip
新着
タイトルに驚いて、是非読みたいとおもった。 全盲の人がどうして美術館へ?という疑問の前に、心に刺さったのは『目が見えない人は可哀想ではない』という白鳥さんの言葉。障害者は弱者で健常者は強者だから、できるだけ健常者に近づくべきだという先入観。その中で成長し、感じる違和感を表現できず、周りから「お前はダメだ」と言われ続けて、自分に自信がなくなったと言う。 確かにそうだ。みんな自分の世界が当たり前だから、そうでない人を異物と見なす。 よく考えたらそれがおかしいのは当然。そのことを気づかせてくれた。
0255文字
●●
新着
ネタバレ2021年の本。
0255文字
FOTD
新着
目の前の美術作品を言葉で説明するのは難しいだろうと思ったが、大事なのはそこではなかった。自分の意見が正解でなくて良い。それを元に対話を積み重ねていく行為は思考を深めるだろう。まるで対話型鑑賞のようだ。「幸せは時間の中にある」という白鳥さん、素敵だと思った。 白鳥さんとアートとの関わりに興味があって読み始めたため、途中から著者の独り言のようなものが多くなってしまったところが残念に思えた。しかしエッセイだと思えば、この本はとても良い本である。考えさせられるところも少なくない。
FOTD

p.230の「楽しめかった」は「楽しめなかった」が正解だと思われる。

03/18 12:31
FOTD

p.266「人生で初めて見た悪夢も、はっきりと覚えている」という著者。私も同様に、初めて見た悪夢を覚えているので、ちょっと親近感。怖くて忘れられない夢だなぁ。 p.313「映像と文字って入れられる言葉の量や見せ方がまったく違う」は、私も常々そのように思っており、私が映像が苦手である理由のひとつだと思う。 p.319、ホシノさんの「僕らはほかの誰にもなれない」は間違いない。 p.320「この世界で、笑いたいんですよ」その通りだと思う。

03/18 12:54
0255文字
設楽勇紀
新着
僕らは他の誰にもなれない。だから他人に寄り添う気持ちを持つ。この本の結論はこれだった。だれかになったつもり、わかったつもりになっている自分や無意識の思い込みや偏見に意識的になる良いきっかけになる本だった。そして、単純に美術館に行くモチベーションが上がった。
0255文字
ことり
新着
中盤からどんどん引き込まれていった。流れる時間を共有する他者がいるだけで、お互いの世界の解像度は上がっていくのだ。作者と共に、もちろん白鳥さんと一緒にさまざまな美術館を擬似体験できた。 自分の中に相容れない他者の目を取り込んでいくことは前に進むエネルギーになると感じた。 そして外に出て他者の意見をききながら、美術館めぐりをしてみたくなった。
0255文字
かっこちゃん
新着
ネタバレ目の見えない白鳥さんへの説明を通し、色んな美術品に関しての解説書だと思って予約。なんと1年10ヶ月も待った。読んでみて、全く違っていた。白鳥さんへ、たとえ素人同然であろうと、説明をするという行為を通して、今まで気づかなかったものが見えてくる。それよりも、障害について、(目が見えないからこそかえって見えるものなんか無い)と言い切る白鳥さんのあっさりしたもの言いの示すものは大きい。自分の中に潜む思わぬ差別意識に驚かされた。人は見たいものを見たいように見ると知識では知っていても、読み進むにつれてより思い知った。
0255文字
マトマト
新着
目の見えない白鳥さんとアートを見に行くことで著者は自己や世界と対話し認識を新たにし、それを追体験できる本だと思った。振りかざされる正義、偏見や差別が蔓延する世界でどうやって生きていくのか。障がいや現代美術についても、こんな風に向き合えば良いのかというヒントをもらえたような気がする。著者の他の本も読んでみたい。
0255文字
sasuke
新着
めくるめくアート世界、盲目の鑑賞者なんて、なぜ?どうして?がこびりついて離れなかった。聴き進めると、それは盲者への理解というよりも(もちろんそれも深まる)、絵を見ること、見えるものを語ること、対話すること、味わうこと、アートを体験する時間にどっぷり浸かるということのきっかけのようだと思った。きっと僕が観た展覧会にも、白鳥さんは来ていただろう。僕自身に身近な美術館がちらっと出てきてドキリとする。白鳥さんが訪れたのち、自然災害によって閉館してしまった。目を閉じて真似するのではなく、自分の目でもっと観たい。
0255文字
みなみ
新着
タイトルどおり、目の見えない白鳥さんと美術館に行くことで、普段とアートだけでなく、障害を持っている人への印象が変わってくる。通常、過去の経験や記憶を利用しつつ、目の視覚情報を脳内で取捨選択して、理解しているため、人によって印象が異なるのがよく分かる。また、目が見えないからこそ見えることがあるというのは、美化しすぎという言葉にハッとした。
0255文字
あべなつみ
新着
シンプルに新しいアートの見方だと思った。 色んなアーティストが紹介されていて、アートに対しての興味が沸いた。 一冊を通して、元気が出る本だと思った。
0255文字
猫路(ねころ)
新着
白鳥さんと、仲間たちのアート巡りに温かな気分になれた。障害というものは当事者でなければ分からないってね。
0255文字
コウママ
新着
白鳥さんが魅力的。私も美術さっぱり分からないけど美術館は好きです。一緒に行ってみたらどんなやりとりが出来るかなぁ。興味持ったのが仏像展。見てみたいです。
0255文字
Mentyu
新着
生まれつき全盲の写真家と美術館を回る。それも、「さわる展示」ではなく、普通の展示で!目の見えない白鳥さんは、美術作品のマジメな音声解説を求めるのではなく、同伴者の会話や、その場の雰囲気を全身で体感するという鑑賞方法で作品を見る。そして、現代アートのような、即座に理解のできない作品をこよなく愛する。そこには分からないこと自体を楽しむという、四角四面な展覧会鑑賞とは異なるベクトルが存在する。いわゆるユニバーサル・ミュージアムと違う方向性で、あらゆる人々に開かれたミュージアムの可能性が本書にはある。
0255文字
らんばーる。
新着
ネタバレ最終章にある「時間の中に幸せは流れる、幸せを感じた時間を、その先も信じていけるか。」のくだりに共感、大変好ましかった。 分かり合いたいという渇望、分かり合えたという喜び、分かり合えると思う傲慢、分からないものを分からないまま受け入れること。 不確かな手触りだからこそ、かけがえなく感じるのだろう。かけがえのないものを胸に抱いて、ただひたすら今を生きる。
0255文字
しばわんこ
新着
全盲の白鳥健二さんは、アート鑑賞をするのが趣味。全国のあちこちの美術館に出かけて、触れられるアートではなく絵画作品などの鑑賞を楽しんでいる。白鳥さんは見える人と一緒に美術館を歩き、絵についての説明をしてもらう。見える人の説明や感想を通して、アートを楽しむ。作品だけでなく、同時に作品を見ている人の反応や会話のやりとりも楽しんでいるのだそう。 白鳥さんのアートの楽しみ方は、見える人との会話から偶発的に生まれるイメージや解釈を楽しむというまさに現代アート活動。活動そのものが彼の世界を広げているのだと思う。
0255文字
まや
新着
全盲の白鳥さんと著者が現代美術を中心にいろいろな美術館に行き、何が見えているかを率直な言葉で説明しながら対話によって美術を楽しむ。著者はラストで白鳥さんの映画制作をする中、見えない人の気持ちを本当にわかることなんてできないけれど美術を通して一緒に笑い合いたいという結論に至る。とくに印象的だったのは優性思想について語り合うところ。差別はいけないと思いつつも能力の高さを評価する社会で刷り込まれた差別意識を払拭するのは難しいけれど、障害者側も健常者と同じようにできるのが望ましいと思わされているという現実が重い。
0255文字
紺
新着
白鳥さんが率直で風通しの良い人で、今を自然に楽しんでいるのがとても素敵だ。「記憶の上書き」については大きく頷く。感じ方がアテンドする人によって顕著に違う現代美術が好きなのは、アートと同じくらい、人のなかで生きていくことが好きだからなのだろう。会話文が多く、なんだか今、ちょっといいことを言ったような気がするというような、飲みながら友人と思うままに喋っている感じも心地良い。人や物事に対して、自分なりの「わかるけど、わからない」「わからないけど、わかる」をこれからも大事にしていこうと思えた一冊だった。
0255文字
本ゆり本
新着
ネタバレ全盲の人の趣味が美術鑑賞!?彫刻等を触るわけではありません。絵画や写真、オブジェ、仏像…自分で見ることはできないので、誰かが何が見えているかを教えます。すると、見えてる人も見えない人もより作品が楽しめるのです。凄ーい!障害者ってこんな人!と十把一絡げに思っていた私も、障害者や障害者を取りまく環境についての勝手な思い込みに気づくことができました。「優生思想」や「無自覚な差別意識」も、逃げずに考えていきたいです。
0255文字
vodka
新着
アートを見る本ではなくて、社会を見る本だった。美術館やアートが出てくる本の中では1番刺さったかも。川内さんの文の温かさだろうなぁ。 個人的に好きな三菱1号館美術館、興福寺が出てきたのが嬉しかった!
0255文字
だだ子
新着
アートと対峙して、「見る」って何だろう?と改めて考えさせられたのは興味深くて新鮮だった。読み進めていくうちに白鳥さんというより著者が全面に出過ぎているのが気になっちゃって。もっと白鳥さんの見方や感じ方を知りたかったなー。
0255文字
くろばっと
新着
ネタバレ数年前に書店によく面陳されていて、気になっていた。タイトルから、目が見えないのにどうやってアートを“みる”のか、という点が気になったが、冒頭に説明されていたとおり、同行者に説明してもらう、というもの。それもその解説が正しくなくていい。一つのアートについて、さまざまな視点があり、目の見える人でも理解し難い何か、についての議論を楽しんでいるようだった。美術館には好んでいく方ではないが、こうした楽しみ方でもいいのか!と思うと、少し敷居が下がる気がする。分厚い気がしたが、難なく読み進められた。
0255文字
め
新着
ノーマライゼーションに関わる部分も多く散らばりつつ、全体として「芸術鑑賞友達ができていろんなとこ見に行ったよ☆」のノリで追体験できる内容。文化資本階級が違う人たちによる神々の会話だなと苦笑したりもするけど、良本です。 アテンドする側が全身で教養を明け渡し、白鳥さんは多角的に聞き総合的に見る。行われているのは信頼の交換かもしれない。
0255文字
仮
新着
見えているようで見えてないことって多いんだろうなと思った。自分が同行者だったら白鳥さんになんて言って説明するか?考えながら展覧会を観に行くのもおもしろいかも。
0255文字
ハーブ
新着
タイトルに惹かれて購入。登場人物が魅力的でとても楽しく読めました。白鳥さんの達観した物事の考えや楽しみ方は非常に勉強になります。障がい者だから可哀想とか健常者だから頑張れみたいな考え方ではなく、その人事に得意なことや不得意な事があり、不得意に対して配慮できる世の中になれば良いなと願っています。そのためには心に余裕を持つことが大切だと思うので、働きを変えてみたり自身のケアを忘れずしていきたいですね。話はズレますが同行援護の研修を受けてみたくなりましたね。
0255文字
黒ピー君
新着
普段当たり前と思って自分が目にしている色や物、そして感覚は少し角度を変えると全然違っているのではないか⁉︎ふとそんなことを考えさせらる1冊である。 全盲の白鳥さんに目の前の絵画を説明する。見る人によってその絵はさまざまな印象がありさまざまな説明がなされる。それを白鳥さんはおもしろいという。 きっとこれがアートの本質なのだろう。 「目が見えるひとも、実はちゃんと見えてないのではないか」 普段見ている目の前にうつるものをいまより真剣に見るときっと新しい別の何かが見えてくるだろう。
0255文字
みかんぽん
新着
ネタバレ自分と他人は違うって当たり前で(顔とか体格とか目の見え方とか)、それを受け入れられるかなのかなあ。これは自分語りと自己正当化だけど、弱視の弟がいて、そやつとはめちゃ喧嘩したし今も仲悪いけど、本の中で出てくる行き過ぎた気遣いをするべき障害者として扱ったことはなかったなとふと思った。相手がどうしてほしいかを考えるのは、それこそ健常者とか関係なく行われなくてはいけないなと。それはそれとして、普段全く美術に触れないけどこの本を読んで近所の美術館に行きたくなった。
0255文字
almond
新着
気になっていた本を見つけたので読んだ。白鳥さんとの美術鑑賞のこと、白鳥さんや彼とのやりとりがメインなのかなと思ったら、作者の方の考えたことやもやもやもそのまま書かれている。私はこれまでにぼんやり考えていたことや触れたことばかりで大変興味深く、この程度、というのは失礼だけど、そういう過程も書くことは大切なことだと思い心強い気持ちにもなった。ホシノさんの話、まっすぐでハッとする。もう一度じっくり読みたい。
0255文字
まつもと
新着
作者のエネルギッシュで垣根の無さそうな部分によってこの本が生まれたのだなと同時に、ラフで無自覚な粗雑さが目立ってしまい最後の方は内容にあまり集中出来なかった。
0255文字
よるくま
新着
★★★★★
0255文字
wassermusik
新着
全盲の美術鑑賞者(白鳥さん51歳)と美術館の作品を見に行く旅(2019年三菱一号館美術館~2020年茨城県近代美術館)のノンフィクション。2021年刊。著者は作品について詳しく説明するガイド役だったが、いつしか自身が新たな発見をする。その過程が面白い。特に第5章『湖に見える原っぱって~』…「見えるひとも実はそんなにちゃんと見えていない」「見えるひとが見えないひとと一緒に作品鑑賞をすると、自分の思い込みや勘違いにたびたび気づかされる」第6章『鬼の目に涙は光る』…「ひとりではなし得ないことが、大勢ではできる→
wassermusik

だから他のひとと話しながら見るってやっぱり面白い」「異なる人生を生きてきたわたしたちが同じ時間を過ごしながらお互いの言葉に耳を傾ける」第7章『荒野をゆく人々』折元立身「介護だってアートになる」Q&XL(NPO法人スウィング)「みんなが生まれつき持っている表現の力」が興味深い。美術館で一つの絵を観ながら友人と語り合いたいと思った。混んでいる美術館は避け時間を考慮し、ひと気の無い室内で互いの感想を聴きたい、時には目を瞑り相手の言葉にじっと耳を傾ける。それはかけがえのない時間になるだろう。

11/15 18:06
0255文字
くまヨン
新着
ネタバレ【Audible×1.7】生まれつき盲目な白鳥さんと著者の美術館巡りを記録したノンフィクション本。白鳥さんは美術館に行くのが好き。気になる絵の前で著者と友人の2人があれこれ会話をし、それに対して白鳥さんが質問しながら新たな発見をするスタイル。白鳥さんは学術的な解説ではなく、素人がみたままの感想を述べるのを聞いて鑑賞する。それを概念として捉えて絵を観る。序盤は美術館での鑑賞メインだったが、終盤はなぜ白鳥さんと絵を観るのか。差別、偏見、生きるなどテーマが多岐に渡った。鑑賞で通してくれた方が面白かったと思う。
0255文字
全734件中 1-40 件を表示
目の見えない白鳥さんとアートを見にいく評価91感想・レビュー734