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黒人霊歌とブルース (新教セミナーブック 20世紀の遺産)

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satao
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今度歌う黒人霊歌がどのような位置づけの歌であったのかを知るために手に取りました。当時の黒人がどのような生活や経験をしており、どういった価値観を持っていたのかに迫りながら、具体的な歌詞の意味を推測しています。また黒人の中でも考え方の変化があったり、様々な考えを持つ人がいたこと、そしてそれに伴う黒人霊歌の変化もあったことを示しており、変に単純化したりせず、丁寧な本だと感じました。
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今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
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アメリカのキリスト教には2種類あるということを知らなかった(恥)。白人が黒人を支配するためのそれと、黒人が黒人を救うためのそれ。生き延びるためには白人を欺かなくてはならなかった。どこにも出せない思いを放流するための手段が歌。それはアメリカで生まれたものではなく、アフリカから受け継がれたもの。最初にアメリカで”黒人”が接したキリスト教は白人からだっただろうけれど、黒人はまさに教えのエッセンスのみを受け取り、それを生きる支えとしたのだ。黒人に親切な白人は黒人をより奴隷化させるというアンビバレンツ。
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ころりん
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コーン、50年前の著書。 題名は知ったけど、BLM以来の読書でようやく読了。 アメリカの白人中心キリスト教文化で、黒人が「奴隷解放」の福音を自らに適用(受肉)していった(白人も予期しない)歴史。 霊歌の歌詞をちりばめながら読み解く前半。 後半、霊歌とは一見対照的なブルースから、身体感覚の言葉化、不信・絶望・笑いに込められた逞しさをひもとく。 本書は、著者に「白人の神学の上で、黒人神学を語るな」と刺された批判から書かれた、飛躍の書。 僕らも、ここ日本で、実体験の神学を言葉化し、正直な福音の受肉となりたい!
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1959のコールマン
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☆5。内容はタイトルと副題の通り。アメリカには白人のキリスト教と黒人のキリスト教があり、黒人霊歌はしばしば黒人達の反抗と抵抗の隠れたメッセージとして現われている、というもの。後半はブルース。宗教家は(白人はともかく黒人までも)しばしばブルースを悪魔の歌と断罪するが、著者は「世俗的霊歌」としてブルースを高く評価している。なお、ブルースはともかく黒人霊歌、ましてや黒人キリスト教なんて全く分からないから読むのに難儀した部分多々あり。とはいえ、読解力のある読メの皆様ならばそんなに難しくないと思う。
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