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アフター・サイレンス

感想・レビュー
319

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そうたそ
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★★☆☆☆ 事件被害者やその家族をケアするカウンセラー・高階唯子が様々なクライアントの悩みや苦しみを解決する様を描く連作短編集。いつもながら冷静な筆致で人の心の奥底を描きながらも、その裏に温かみの感じられるストーリーはさすが。だが、描くテーマこそ違えど、著者の作品を何作か読むと、どれも同じようなトーンであり、この手のストーリーはやや食傷気味ではある。
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nko
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ネタバレ警察専門のカウンセラーである唯子が、被害者やその家族とカウンセリングを通じて向き合っていく話。そして、唯子の父親は殺人を犯していた。加害者家族という立場でこの仕事をしているのは、被害者家族の痛みを知って、加害者家族がすべき償いをするためだと思う。終始どんより重たい空気が流れていたけれど、最後は少し光が見えてきた気がする。
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taiyou gyousi
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カウンセラーは加害者の娘。誰よりも犯罪の重さを知っている。だからこそ、被害者にも加害者にも寄り添うことができるのかも。職務を超えて、心からクライエントに向かう姿がいい。そして、そんな彼女をいろいろな面で支えようとする元彼氏。 数種類の事件に関するカウンセリングを行うだけでなく、自身の家族との関係も織り交ぜられ、カウンセラーとして成長していく様子がとても興味深かった。
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みかん屋
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ネタバレ自分だったら 自分に置き換えたらと考えたが無駄でした、だって環境が違う そのときの年齢も生まれた町や家でも違う カウセリングを受けれたか? 少し話を聞いてくれたら良い時もあるかな
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たくみ
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ネタバレ人の命は地球より重く、殺人者にも更生の余地や生きる権利がある、こういう綺麗事に生ゴミをかけたくなるような私みたいな人間には興味深く読める作品。本作の良いところは罪を償った人間というものは社会的に許されるべきであるのは事実だが、それを個人的にどう処理するかに焦点を当て続けている事だろう。犯罪者や犯罪者家族に無関係な人間が罰を与えるのはお門違いだが遺族が与えるのは別であり違法行為という視点以外もあるべきだと思う。少なくともひっそり殺されたあの男は殺すべきだし、被害者父にはその権利があると私は思う。
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pagu
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ネタバレまた難しい関係性の人たちが出てきて本多さんらしいなあとも思った。うまく言えないけれど、この作品もとても心に残る作品で読めて良かった。主人公との関係性を続けていこうとする仲上の存在が私はとても好きだったな。
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1dv151097262m0k
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図書館本/警察専門のカウンセラー・高階唯子の仕事は、事件被害者やその家族のケアをする事だ。夫を殺されたのに自分こそ罰を受けるべきだと言う妻。誘拐犯を庇い嘘の証言をする少女。心の傷から回復さたはずなのに、姉を殺した加害者に復讐した少年〜〜、「MOMENT」シリーズ。 心揺さぶる連作ミステリ。絶望の淵で人は誰を思い、何を願うのか。なかなか人間の心の琴線に触れる素晴らしい連作短編集でした。流石「dale」の著書だと思いました。
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アッキー
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事件の被害者のカウンセリングを担当する主人公。終始重苦しい雰囲気でなかなか読むのが辛い部分も。カウンセリングについての考え方、被害者と向き合う姿勢などというのが語られ、さらに事件の方にもちょっとした謎があり読み応えがあった。割り切ってやればいいのにと感じるところがあるも、主人公も過去があり抱えているものがあり、最終章でそれを踏まえてどうなるのかと気になっていく。暗い話のようだが温かみもあって読んで良かったと思える。
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チェス
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興味深く。
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ちょもこ.
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ネタバレ事件の被害者のカウンセリングをする主人公、自分は加害者家族であるという心理的に重い内容ではあるが軽く書いてるわけでもないのに読みやすいのは本多孝好さんの文章のセンスなのかな。連作短編集だから長い間重苦しくもなくミステリー要素もあり面白かった。綺麗事だけでは言えない感情もあるからその感情を聴いてくれるカウンセラーさんという職業はこれからもっと必要な職業になると思う。誠実に生きている人間にはどんな人でも甘えられる存在が必要だと思った。主人公にも幸せに生きて欲しい。
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雨月
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ネタバレ自分は今まで犯罪と無縁で生きているけれど、これから未来は分からない。いつ何時犯罪に巻き込まれるか分からない。そうなった時に心の傷と如何にして向き合うべきか、周りの人間に傷を負った人は居ないだろうか。そう言うことを、読みながら考えた。この本には現実がある。家族を失い苦しみ続ける被害者遺族、何も悪くないのに自分を責める人、見た目だけで全てを分かった風に語る外野、やり場のない感情、そして、蔑ろにされ続ける加害者家族。全てが、現実問題として答えも出せず存在し続けているのは事実だ。
雨月

自分には何も出来ないこと、自分には関係のない問題でしか無いこと、それが酷く切なく突き刺さる。そう言う話だった。私も、学生時代スクールカウンセラーと言う存在にはお世話になったことがある。その先生の優しい眼差しを、少しだけ思い出した。

10/16 19:24
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sakamochi5d
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ネタバレ加害者家族である女性が被害者家族のカウンセラー、という設定で、中々暗くて重い内容だが、やはり本多さんの文章は好きだ、と思う。加害者家族もある意味被害者なのに、世間の目は厳しい。最終章、どういう展開になるのかヒヤヒヤしたが、加害者を決して許す事が出来ない唯子が『被害者家族を加害者にしてはいけない』という決死の行動が凄かった。人は多面性のあるもの、加害者だからといってその人の全ての人格や思い出を否定してよいのか?という莉子の考えは結構好きだった。加害者家族のカウンセリング内容の続編があれば読んでみたい。
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ジニー
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★★★★☆
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Sei Nishiyori
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初期の著者の作品に出てくる、頭が良すぎて世の中を斜めにみている主人公が好きでした。しばらく離れていて久しぶりに読んだがロマンチックな文体と重ためな中にうっすら光がさす展開は健在でそこは安心した。アフターのサイレンスなのか、サイレンスのアフターなのか気になる。
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葵上
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不思議な温かさがある作品だった。重く苦しいテーマに微かな希望が感じられる。出てくる人物はどこかにいる人なんだろうと思える手さわりがあるのに、ちゃんとデフォルメされていて誰でもない。物語として昇華されることによって思考が深められる。いい読書時間だった。
0255文字
あこ
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ネタバレこれだけ重たいテーマを読みやすく、微かな希望を交えて完結させる著書の作風は流石と感じた。本多さんの淡々とした中に漂う優しさが好きです。事件の加害者と被害者、巻き込まれる家族の苦悩を浮き彫りにさせる物語は、贖罪とは、償うとは何なのかを私達に問いかける。難しいけど最終章の彼の選択が一つの答えのような気がする。殺されたら殺し返す、それは正しいのか。 読めば読むほど仲上が好きになり、主人公の頑なさにヤキモキしました笑 最後の仲上の台詞は唯子に言ってほしかったな…でもこの二人の幸せを予兆させる終わりはよかったです!
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つっちぃ
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初読み作家さん。被害者側のカウンセラーさんのお話。唯子自身は加害者家族、という設定も深い。シリーズ化されていればいいのに。他の作品も読んでみよう!
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kyoko
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被害者側のカウンセラーをする高階唯子自身のことがとても気になる。自身を苦しめ過ぎではないか?刑事の仲上や唯子を見守っているかんじの大学の教授の存在が救いだけれど・・・
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タコ星人
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ネタバレ犯罪加害者を父に持つ主人公の唯子は、犯罪被害者やその家族に対してカウンセリングを行う職に就いている。 読者が彼女の考えを理解できなかったり歪みを感じることは、犯罪加害者家族に対するカウンセリングの必要性につながると思う。世間ではこの認識はまだまだ低いだろう。そういう意味では、15年かけてようやく一歩前に踏み出した彼女の今後も気になるが、これまでの15年の葛藤をもっと書いて、読者をもっと揺さぶってほしいとも思った。 あと、わざとぼかしているであろう安曇教授の性別は最後まで明かされず。気になる……。
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ばくちく
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殺人事件にあってしまった被害者家族達の心理を重厚に描いた1冊。重い想いに心を抉られました。
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小梅
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本多さんの作品を読むのは10数年ぶりだろうか。重いテーマを扱っているけれど読みやすく、誠実な作家さんだという印象は変わらない。実のところ唯子にはあまり感情移入できなず、彼女を取り巻く周辺の人々の心理模様が印象深かった。
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さにー
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ネタバレ大学の研究員で公認心理士の唯子は県警の部署である被害者支援室からの委託で犯罪被害者の心的ケア、カウンセリングを行なっている。5話の連作で、それぞれ被害者家族とのカウンセリングを進めながら、唯子自身は加害者側の家族であり、苦悶していることが明らかになって来る。頑ななまでに父親を許せず、加害者側だから幸せに暮らしてはいけないと考え、遺族の野木に負目を感じ拒否できない。何かと前向きな弟の祐紀と仲上が救いだけど、最後では唯子自身、父親と向き合って行く一歩を踏み出せたのは希望の見える終わり方だ。
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fukuokakomachi
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久々の本多さん。これまで読んできた本多作品と異なり、重い作風の連作短編集。 加害者家族であるカウンセラーの主人公が時に自分の経験に飲み込まれそうになりながら、犯罪被害者・遺族達と向き合う。本多さん、本作の執筆にあたってカウンセリングのことをかなり学ばれたのではないか。 設定からして重いのは当然だが、やはり主人公自身の頑なさに少しイラつく。加害者家族にだって幸せになる権利はある。そう言いつつ、真っ暗闇の中に浸っていたそうな主人公。弟や元カレの存在が救い。ただ刑事と結婚するには彼女の過去は問題視されるのでは?
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ino
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被害者遺族のカウンセリングを仕事とする主人公。彼女にはそうせざる得ない理由があった。罪を憎んで生き続けるということは、いつまでも救われないのではないかと思っていたが、向き合って生きていく中でなにか可能性や気持ちの整理をしていくものなんだな、と思った。激しい感情が内に秘められた物語でした。
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*+:。.もも.。:+*
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犯罪被害者に寄り添う公認心理師、唯子。だが自身は加害者の娘。その反動なのかクライアントへの関わり方がかなりヘビー。父が犯した罪の被害者の息子に過剰に寄り添ったり、そのために付き合っていた刑事と別れたり。クライアントに接することで自身の傷も癒やしてたのか。元カレの仲上が警察も辞める覚悟で再アタックしてるから先行きは明るい。
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レア
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お、重い。加害者の家族が被害者の家族と向き合うカウンセラーなんて務まるのだろうか。雅弘やな奴と思ってたけど最後はよかった。仲上カッコいいぞ。
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なぐ
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信頼して読める作家さんのうちのお1人である。女性が語り部なのは珍しいか?犯罪被害・加害について扱っているので確かに重いは重いが、読後のスッキリさは◎ 人間誰しもどこかで人生の落としどころを探している。幸せにはなれないかもしれないけど、生きることの尊さ、人間味、人間臭さがいいなと思える作品だった。臨床心理士について少し詳しくなった気にもなった。
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いちは(精神科医)
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すごく良い本だった。とはいえ、けっこう内容が重いので、犯罪被害者や加害者の話が苦手な人には勧められない。
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ほのぼの
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あ〜重い。今まで読んだ本多さんの作品の中で最高に重かった。そして苦しかった。犯罪被害者や遺族の支援のために働くカウンセラーの女性が主人公。序盤からいきなり【人を故意に殺したのなら、その犯人も殺すべきだ】ときた。大丈夫か、このカウンセラー?と不安になった。彼女が抱える闇(病み)が物語に重苦しさを上乗せしてくる。どの章もスッキリしない。特に最終章の怒涛の展開には息が詰まりそうだった。誰よりも主人公自身にカウンセリングが必要だと思った。唯一、常人だった仲上の存在が救いだった。
アンジー

レビューだけで、重い気持ちになってしまいました・・・。挫折をせずによくぞ最後まで読まれましたね。偉いと思います!

12/17 13:07
ほのぼの

アンジーさん。ありがとうございます!😭

12/17 15:08
0255文字
くるくるくるみ
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★★★★☆
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紫陽花
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ネタバレ被害者や家族は犯罪で心に大きな傷を負います。警察の依頼を受け犯罪被害者をカウンセリングして、心の闇を解き放つ高階唯子。物語は、二つの傷痕、獣と生きる、夜の影、迷い子の足跡、ほとりを離れる、の5つの話で構成されており、唯子は被害者の心を解きほぐしていきます。ただ、この唯子、自分自身が過去に捉われており、被害者に対するカウンセリングを通じて自分自身の心も解き放していきます。刑事の仲上の存在は大きく、いい味を出していますね。人の心に触れる作品で、なかなか良かったと思います。
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しわじい
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犯罪被害者の遺族が、それ以上傷ついていいわけがない。傷つくのは絶対に加害者のほうだけであるべきだ。被害者の遺族が本当に望むものは何か。被害者の遺族ができることは何か。しかしまた、加害者の家族もまたある意味被害者だ。加害者の家族になってしまうという大きな被害を被った。それをどこまで受け入れ、加害者の家族としてどこまで償い、そしてどこからは関係ないと割り切れるのか。それをカウンセラーはどうやってフォローするのか、できるのか。
0255文字
hideki
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久しぶりに本多孝義の小説を読みましたが良かったです。主人公の唯子はカウンセラーで、実は私も同じ職業ですが、人に寄り添う姿勢が良く理解できました。題名は、クライエントの沈黙の後に本当に大切なことが語られるってことですね。ただ、小説としては◎ですが、実際にカウンセラーは唯子が言うように薄給で、とても唯子のように深く関わる余裕は無いと思います。
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のん。
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ネタバレ”カウンセラーになりたい”私もそう思っていた時期があったな。クライアントに共感し過ぎるよりもある程度客観視できる人の方が向いているのかもしれないね。心が強くないと出来ない仕事だ。私は唯子には幸せになってほしいな。被害者家族、加害者家族どちらも自分たちが直接何かしたわけではないのに非難される。ほんと生きづらい世の中だよ。
0255文字
Babel
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ネタバレ高階唯子が、警察から委託されて事件被害者のカウンセリングをする連作短編集。高階自身もかつての事件関係者で、全5話を通して自分が巻き込まれた犯罪のしがらみから少しずつ前へ進んでいく様子を描く。世の中には無限の犯罪ドラマがあるとつくづく思う。実際に関わるのは嫌なので、フィクションで留めておくに限る。#刑事で元恋人:仲上、被害者の息子:雅弘 ①母からもらったナイフ、不倫 ②アキラとダイ、ペルー人、タトゥー ③25年前に殺された娘と見付からない犯人 ④父の横領、家出少女、民泊の悪用 ⑤姉の復讐で殴り殺す
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せせらぎ
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公認心理士のカウンセラーの話、最初ボーッと読んでいたせいで冒頭20ページぐらい男性主人公と勘違いして読んでいた。事件後の被害者のカウンセリングということで重い内容のものが多く、罪と罰について考えてしまう。作中で述べられていた命には命というのも分からない話ではないが、最後の話の加害者兼被害者の辿り着いた答えの方がしっくりくる。中には胸糞悪い話もあったので割と心が乱れてしまう、読後にカウンセリングが必要そう。
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rockwave1873
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ネタバレ刑事事件の被害者の心的カウンセリングを行う臨床心理士(公認心理師)高階唯子が主人公。高階自身は殺人を犯し服役している父親を許せず、高科の父親に父親を殺され、それが原因で自殺した妹の兄に寄り添う生活をしているという設定。「殺人者は死を持って罪を償うべき」という思いを持ちながらカウンセリングを行うからこそ高階唯子の悩みは深い。高階唯子が好きで、高階唯子の悩みに陰日向で救いの手を差し伸べる仲上 刑事の想いがいじらしい。
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ひろぶ
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すごく良かった。めちゃめちゃ好み。犯罪被害者やその家族に寄り添うカウンセラーの主人公。彼らが少しでも前を向けるように耳を傾ける。けれどそんな彼女にも過去にしがらみがあって……。どの話も重いながらも読ませる筆致。僅かだけど光が差し込む感じ。「アンナチュラル」や「MIU404」を見ていた時の気分に近いかも。だからなのか脳内米津玄師だったりして。
やも

面白そう!もらってきます!

06/20 09:20
ひろぶ

やもさん✩どうぞどうぞー!

06/21 20:03
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Madoka.@書店員復帰を目指し中!
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ネタバレかなり久方ぶりに読む、本多孝好の作品。この作品は警察カウンセラーをテーマにしており、とても重たい内容の作品に仕上がっている。だがしかし、重たさを感じさせながらも意外とあっさりと作品の中に入り込める感じがある気がしてならない。いろいろな傷を抱えながら、生きる人のために働くっていうのは本当に憧れる。この作品はとても、素敵な作品だと思う。シリーズ化希望。
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真波
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重いなぁ。本多さんの作品は『モーメント』のシリーズを読んでいるけどそれよりずっと重さがあるストーリー。 カウンセラーの立ち位置にも複雑な想いを感じつつ……大きく括ると人が人を許すことの難しさ、なのかな。後味は決して悪くないけれども、そううまくはいかないよ、と思う自分もいる。
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