形式:ハードカバー
出版社:文藝春秋
形式:ペーパーバック
シリーズ第十弾。最新長編。今、明かされる「ガリレオの真実」。房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。「愛する人を守ることは罪なのか」ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。
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養護施設で幼くして亡くなったある子が持っていた人形(秀美が子供を捨てる時に一緒に置いておいたもの)を大事にし、それを千鶴子の形見として娘の園香も大事にするようになる。幼い園香が人形をもっていた写真を見たことで、自分の子供と関りがあるのではないかと考えた秀美は、園香を探る。その事情を知った園香の彼氏(上辻)が偽のDNA鑑定をおこない、孫だと偽る。上辻のDVから、園香を助けたいと思った秀美は上辻を殺すことにし、本当は孫ではないということを知りたくないため銃の引き金を引く。
【感想】科学を使ったトリックは?上辻を殺す方法は他にもあったような。122ページくらいで事件の全容はよめる。「むかし僕が死んだ家」の内容の匂わせが強い。
以前読んだ「むかし僕が死んだ家」を改めて読んだら、6年付き合った彼女の事や、実母と育ての両親との間で揺れ動く思い等、「私」が湯川だということがよくわかった。
東野圭吾さんもすごい作家さんの1人ですよねぇ。 ガリレオシリーズは読んだことはありませんが、ドラマはあんまり観てないですが、TV放映された映画は観ました。 面白かったです✨✨ いつか読みたい本が尽きたら読もう‼️と東野圭吾、宮部みゆき、山崎豊子にはあえて手を出さずにいます😊
ミステリにゃんさん、僕、なんかテレビ放送してるのって敬遠してて、あえてガリレオシリーズは読んでなかったんですよね…この本もガリレオだと知らずに読んでて、途中でいきなり「湯川学」って名前出て来てびっくりしました…(笑)でも面白い…テレビシリーズ化して映画も出てるのも納得しました…(笑)
園香を自分の孫であると信じて疑わない秀美に対して真実を伝える事が必ずしも幸せに繋がるとは限らないと伝える湯川の姿に心が打たれました。また実の母親である奈江と再会を果たすも痴呆となった育て親の母を亡くす湯川の胸中について考えさせられました。重い秘密を持ちながら生きる人間の愛憎は、唯一の事実で語ることはできないものです。作品名の客観的視できる唯一の透明性を持ったDNA(螺旋)は存在しても人間の愛憎は、同じ尺度では測り切れない不透明な混沌とした生身のものである筈です。
参造さん、秀美は園香を孫だと思っていたいのですね。亮太の口から孫ではないことを聞きたくないので殺したのだと思います。
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