形式:文庫
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版
鴆(ちん)という鳥は実在していたのかしら?Wikipediaによると『大きさは鷲ぐらいで緑色の羽毛、そして銅に似た色のクチバシを持ち、毒蛇を常食としているためその体内に猛毒を持っており、耕地の上を飛べば作物は全て枯死してしまうとされる(『和漢三才図会』)。』恐ろしい鳥だわ。でも人間の方がもっと恐ろしい。
後宮ミステリとしても面白く、「後宮の検屍女官」と同じく、レーベル的に一般の角川文庫の方でも良かった感じ。黒幕がいるようなので、2巻も読みます。
水路を利用した移動が主体という舞台設計もヴェネチアとか、某ARIAみたいな光景がよぎりつつ、でも中華風という。これホント挿絵が欲しかったなー。さぞかし美しい光景だろうに。好奇心旺盛で噂好き行動力たっぷりで主人公を振り回す狸才人がかなり良いキャラで好き。いろんなところに出てくる地名なんかの固有名詞がなんか聞いたことあるなと思ってたら小田急なのもちょっと笑った。作者の地元沿線かしら。
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