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図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?: 生きものの“同定"でつまずく理由を考えてみる

感想・レビュー
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土曜日
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見る目が出来上がる(游明朝もMS明朝)、東方Project、物理防御に頼る植物は化学物質の防御が手薄なので味がいい)、線画の情報に落とすと形に集中できる
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kani
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ネタバレ序盤の蚊や明朝体の見分けが例としておもしろい
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ぽけっとももんが
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好きこそものの上手なれ。図鑑をめくって見つけられるとは限らないし、見つけたと思ってもそれが正しいかどうかもわからない。でもそれが何かを知りたい、という気持ちはすごく大切だし、人生を豊かにするに違いない。シダが同定できるようになる気はしないしましてハエトリグモなんて、と思いつつ普段なら薄目で見る昆虫や蜘蛛の写真をまじまじと見つめる。巻末に「推し図鑑」がありますが番外編の「仏像」、これならやってみたいかも。
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ooooo0000ooo
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それは物を見る目が養われていないから。なので、見方を覚えましょう。という内容の本。ざっくり言うと見た物の詳細を文章でアウトプットすると、視覚的に物を見る目の解像度が上がり、区別できる目としての成長につながるようだ。 第2章「目を作るとは」で具体的な方法が書かれているが、区別したい生物の絵と書かれている内容を行ったり来たりしていると、区別できなかったものが段々と区別できるようになっていったのが面白かった。特に例の鳥の顔が区別できるようになったのは、正直驚いた。こんな違っていたのか、と。
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いちろく
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紹介していただいた本。ハエトリグモの専門家である著者が提示する図鑑と同定に関する一冊。例えばスマホの画面をかざせばアプリで花の名前がわかる時代に、わざわざ未知だったり苦手な分野において個人が同定する能力は重要視されるのか? という疑問が正直あった。作中で蚊の同定の演習がでてくるのだが、読み進めると出来るようになるのだ! 確かに結果も大切だけれど、同定する過程も同様に大切であると気付かされる。ますますAIが発展して結果のみが提示される時代だからこそ、色々な面で応用も効く過程の目を鍛える重要性も改めて感じた。
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つかみ食い文庫
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読みやすくて面白かったー!! 同定の面白さが伝わってくる。図鑑を片手に外に出たくなった。 私も見分ける目を養って世界の解像度を上げていきたい!
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鎌倉
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ネタバレ図書館本。非常に良かった。なるほどなと思えるところが多い。自分も何かの図鑑を買って街に出たいと思える。先ずはハシブトガラスとハシボソガラスの見分けがつけられるようになりたい
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subabai
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見分けをするには「見分ける目」を養う必要があるとのこと。結果を知るのではなく過程が大切ということかな。これをいつまでも飽きずに楽しいと思える人が科学者になるのだろう。 同定に必要な資料、試料選択の重要性も認識。 シダに少し興味が湧いた。
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Танечка (たーにゃ)
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動物や植物の名前を特定する「同定」能力を磨く方法をテーマにした本。あるものを見分けるというのは、動物や植物に限らず、だれしも日常や仕事で行っている。世の中にはアイドルの顔を見分けたり、飛行機の機種を見分けたり、あるいはブレーカーの型番を見分けたり、を一瞬でできる人がいる。本書の内容はこういった専門能力のトレーニングにも応用できそうな話で大変エキサイティングだった。虫の写真が多いので苦手な人は注意。仕事の参考資料用本棚に置いておこう。
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いくら丼
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やっぱり研究者って、変態だよな……(褒め言葉)。何だろうこの安心感、類友的なあれだろうか。好奇心の塊で、飽くなき探究心が発揮される過程は、圧倒されると同時に、ポジティブな力を分けてくれる。紙面も読みやすく、フルカラーの写真はわかりやすい。生き物の同定にこれほどの熱意を実際に燃やすには、私は他のことで忙しくしすぎな気がするけど、その世界を覗き込めたことは得難い体験になった。私も自分の領域で、こんな風に無邪気なエネルギーをがんがん燃やしたい。匂いで哺乳類がわかる話など、非常に興味深く、小説に活かせないかなど。
いくら丼

知らない単語や概念が出てくると体力が失われ、楽しさや好奇心がそれを回復させる、という話は、知識の多いブログ記事なんぞを書く身としては、刻み込みたい知見。そうなんだけどね。そして、それを知って工夫する日々を送っているから、著者のこの本は読みやすいんだろうな。

09/21 11:07
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なをみん
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名前が知りたくて覚えたくてつい図鑑を買い込んでしまう習性があるけれど、ってことは、この本を読めば名前がわかるようになるのかな。とちょっぴり期待してしまったけれど、図鑑もじっくり読みたいけれど他の本もよみたいし、やっぱり先は長そうだなということがわかりました。アプリやネット上の画像はまだまだまだ頼りにならない理由もなんとなくわかった。実際に読み込めるとは思えないけど「押し図鑑」もとても良さげで欲しくなってしまいました。
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天文部ホシミ部長
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去年は大学構内で見かけた動物はタヌキかアナグマかで悩んでいた。写真だけを見ると両方の特徴もあるような気がした。夏休み中でアナグマの生態学を研究する先生に見せたらすぐに「タヌキです」と答えられてびっくりした。冬になって急にタヌキの可愛さに気づき、動物園などのSNSでタヌキの写真をいっぱい拝見した。そして以前の写真を確認したら一目瞭然に、間違いなく、タヌキだった。一体なぜアナグマと混同したことがあるかと疑うほどだった。おそらく当時はまだ「目ができていなかった」だろう。
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ふのりけちょ
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ようやく購入して読むことができました。著者自ら未知の分野にチャレンジして、検索票を元に同定を進めて見せるのが目新しい。一番大事なのは、その種の名前を知りたいというモチベーションということがわかりました。
ふのりけちょ

検索票→検索表

07/23 18:59
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●●
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ネタバレ2021年の本。同定、って無茶苦茶面白い。「名前を知ること」っていうと、トゥーランドットだな。p-174〜:『私の「推し図鑑」』の9冊は、手に入れたくなる。
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natsumi
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生き物の種の同定に必要な目のつくり方。何かの図鑑が欲しくなる一冊。ハエトリグモの専門家である著者が、シダ植物やその他の虫の同定に挑戦するのが演習のようで面白いです。自分の感覚を言語化することで理解が深まるというのは、分野は違えど納得しかない。
natsumi

五感と言葉で専門性を磨いていくのだー

01/01 22:56
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tosakin77
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ネタバレ読んだ後に近所を散歩しながら目につく植物を調べて歩きました。 やっぱりスマホで調べるのが便利で図鑑を片手にとまでは行きませんでしたが、どの辺に注目するのか(色だけでなく形も)とか、説明文もしっかり読むとか、少し生き物の見分け方が身についたかなと思います。
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はん
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面白かった。私も図鑑買おう。
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ポレポレ
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 生物分野における「同定」についての本。クモ🕷️やカ🦟やガ(蛾)の写真が多く、顔のどアップもあるので苦手な方は注意。  ★★☆☆☆
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Moeko Matsuda
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すごく面白かった!自分自身も理科の人間でありながら、同定する時の「見方」を詳しく考えたことがなかったし、植物図鑑をどんなにたくさん持っていても全然詳しくなれない理由が今更ながらよく分かった。若い著者だけに語り口が軽快ですらすら読めるし、写真も鮮やかで見やすく、目をつくるためのクイズもウキウキ参加できた。大変な良書だと思うが、一番笑えたのは、友人への感謝のコメントに付け加えられた辛辣なひと言でした🤣同僚から借りて読んだが、自分でも持っていようと思う。迷わずおすすめできる一冊。
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はちはち
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小さな本屋さんにあった。小さな本屋さんって店主さんの趣味が出るし、陳列を見るのも楽しい。店主さんの趣味も大好きだとノッてきたところにその中で異様な光を放っていたこの本を購入。内容も直感に違わずで大満足。ところどころ友人をdisってるのに笑う。きっと仲がいいのでしょう。著者の人柄が滲み出る。同定の難しさを日々感じているので(ジャンルは鳥だけど)どう難しいのか言語化していてスッキリした。
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あい
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街で気になった花の名を調べるため図鑑を開いたのに、よく分からなかったー経験がある人もいそうだ。図鑑を使うには、特徴を正しく捉える目が必要なのだ。この目をつくる過程を、クモ研究者の著者自ら、専門外のシダを題材にやってみせる。図鑑執筆歴もある著者は、曖昧に表現する図鑑の立場に理解を示しつつ、読者を同定の世界へと楽しげに誘ってくれる。あとがきでは、「人間の身ひとつで知識と感覚を頼りに次々と種名を見出す喜び」を語る。AIが盛り上がる昨今だが、人間が答えを自らの力で導く喜びは、AIの力では作り出せない感情だ。
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うなぎ
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図書館。図鑑があれば大丈夫なんじゃないのと舐め切った自分を一刀両断してくれた本。蚊とそれ以外の似た虫から蚊を探せや、ウグイスとヤブサメetcと4種類の中からウグイスどれだ?を見事に間違えた😂本当に難しかった。よくよく観察して、○○は尻尾がちょっと長いとか、××はとまってる時後ろ足上げてるとか自分なりにとにかく数をこなしてよく見ないといけないんだと反省した。著者おすすめの五感で感じる植物図鑑読みたい。
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miwakawa
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ネタバレ初心者にも大変わかりやすく同定の道筋を書いてくださっていて、自分がこれまで図鑑で調べようとしても辿り着けなかったことに、心から納得がいきました。これから少しずつでも見分ける「目」を作っていきたいと思います。 著者の先生はクモがご専門とのことで、足が多いものが苦手な方など(私も)には画像がちょっと辛いかもしれません。ですが、自然の中の生き物を自分で調べたいなら、とても参考になる本だと思います。
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めろ
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面白い。単に同定のコツを一般化して教えてもらえるだけでなく、前提知識の多寡による解像度の差や、そもそも観察力とは何かという点にまで思索を巡らされた。図鑑の使い方(図鑑ごとの役割)を改めて理解でき、『図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか?』という表題の問いへの答えも与えられたように思う。あと挟まる小話がユーモラスでいい感じ。
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しろ
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名前とは対象を他と区別するためのものである。同定はまさに無数の生き物(に限らないが)から目の前のものを区別する作業。それによって、目の前の対象が急にイキイキと輝き出す過程が丁寧に説明されていた。物の名前をたくさん知っていたり、知識がある人というのは、世界を見る解像度がまったく違うものだと感心させられる。読み飽きさせない工夫が随所に見られ、ユーモアも感じられる良書だった。久しぶりに図鑑、見てみようかな。
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Arisaku_0225
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SNSでたまに見るこち亀パロの「全部おなじじゃないですか」は、シロウト(中川)から見たら同じに見えるが、マニア(両さん)にはそれらをしっかり判別できる。これはマニアにはどこを見れば良いのかという「分類形質」を観る「目」が養われているからで、それがない人からすると説明されても「わからん」となってしまう。本書の題名の答えは上記の通りだと筆者は考え、「じゃあ実際にどうすればいいの?」というノウハウの一部を読者が追体験できるような構成を取りながら解説している。内容も易しく丁寧に解説しているが、同定の本質を突いて→
Arisaku_0225

そして、本書の良いところは同定の楽しさ(「アヘン」と筆者は形容していたが)も追体験できるところにある。私もしがない生物屋なので『日本産魚類検索』や『原色○○図鑑』を用いて同定作業をしているが、種まで「落ちる」まではグチグチ文句垂れながらやっているが、いざ満足のいく結果が出たら何とも言えない満足感や充足感がある。同定作業でしか摂取できない栄養素があると思う。

01/18 16:39
Arisaku_0225

同定という作業即ち物事を分類してカテゴリーするという行為は、何も生物だけでは無いと思う。仏像や戦車、アイドルの顔などなど皆ざっくり分ければそれで完結するが、それぞれの分野が好きな人はちゃんと一つ一つを「同定」できる。違いを見出すことが楽しいんだろうなと勝手に思うと共に、まだまだ自分が知らない世界があることを物語っているように感じた。

01/18 16:44
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家の中のぱっぽ
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生物の同定をどのように進めていけばいいか、著者のこれまでのハエトリグモの同定やその他生き物の同定の技術などを解説しています。全く未知の生き物を同定するのにどこから手を出せばいいのだろうと悩んだ場合に著者の解説を参考にすると非常に進みやすいです。自分も生き物に携わってる身なので参考になります。欲張るならもう少し著者の体験談を聞きたいかなぁ。
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gotomegu
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生物の名前を同定する方法について語った本。 #オクタマトリカルタ の参考に読んだ。素人には同じに見えるものがなぜ達人にはわかるのか。たくさんの経験があって微妙な差異が見えてくる。その違いの見出し方を言語化してくれてる。エディラインを見るのと一緒だな。見続けているうちにだんだんと感覚的にわかるようになってくる。「わかる」は、いろんな要素を総合的に判断できるようになった状態だから、言語化しにくいよね。全く知らない植物を例にあげて、自分がどうやって同定しているのかを実況していくところがわかりやすかった。
gotomegu

昆虫の標本をなんであんなにたくさん作る必要なあるんだろう?って疑問に思っていたんだけど、その謎が解けた。たくさん個体があると、種類を同定しやすいからなんだね。一個体だけだと、変位なのか違う種類なのかを判定しづらい。

11/24 22:45
gotomegu

蚊は見分けられるようになった。

11/24 22:48
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ねり梅
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めちゃめちゃ共感しました。二年前に部署異動で校正が必要な部署に異動。多分、私は目ができていないから、書体や文字配置の違いが分からない。でも、ベテランさんは法則を見つけ出してどんどん校正を進めていくんだよ。他の分野でもキノコ目(キノコを見つけるのがうまい)とか言うし。あと、同定の難しさをようやく身近に感じた。難しいとは知ってたけど、具体的に何をしてるか知らなかった。同定を語るくだりの興奮と楽しさが羨ましい。私も同定したくなった。
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たけのこ
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「全部同じに見える」状態からどうやって少しずつ見分けるポイントを把握していくか...という過程がわかりやすくて納得しながら読めた。なかなか図鑑活用しきれていないなぁというのが悩みだったのでよい本だった。図鑑をいろいろ買いたくなった。
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桧山
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読みやすく面白かった。図鑑を見ても分からないのは私だけだと思ってたんだけれど最初はみんな分からんって知れてよかった。特定するって本当はめちゃくちゃ大変なのね。学術レベルの同定方法も記載あったけれど、こんなんキツイ、疲れる、それを800種もってのは尊敬しかない。目を作るのってのは種の同定以外にも共通しそうだなと
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よだみな
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違いを見つけて言語化することが大切。シュッとしてるとかそんなんでも本人が分かればそれは問題ない。ただし、その個体を特定(同定)するのは難しい。さらにいえば「変異」なのか「別種」なのかもさらに難しいなど、分類学のおもしろさを垣間見たのでした。
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WATARU
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内容はおもしろいが、筆者と共に考えていく授業スタイルの書き方が自分には読みにくかった
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いのり
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やや流し読み。とても平易で読みやすいので、同定の入門書としてとても良いのでは。学術的な講釈以前に、根本的に著者が同定大好きマンであることと、ハエトリグモが専門でありながらハエトリグモの話に始終せず、素人ながらに鳥やシダなんかにも手を出すのが共感しやすく面白い。生き物の種の分類は難しいが、それでも分類学は面白い。
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りーすひぇん
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同定作業の難しさや注意する点、図鑑の使い方を段階を踏んで教えてくれる本であり、エッセイのよう。図鑑って写真を見て、これの名前は〜って調べるものだと思ってたけど、それは「絵合わせ」と言って精度の低い方法だと知って愕然。綺麗な写真だからそっちばかりに目がいくけど、大切なのは図鑑の特性や使い方を理解すること。 生物学に携わった著者が、自分の専門とは全く違うジャンルの同定を図鑑を使ってどう行うのか、順を追って説明していて理解しやすかった。同じように手順を追って、これは違うからこれ、と同定できたら楽しそう。
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booklight
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生物の同定大好きで、ハエトリグモの図鑑まで作った人が、どういうふうに生物を同定していくかを説明した本。簡単に言ってしまえば、色々な種類を見ていけば「目」ができるので、よく似た種類でも見分けがつくようになるという話。丁寧に説明してくれるので、当初とは別の疑問が出てきて個人的には面白った。実践してみようということで、自分の得意分野以外のシダの同定をしていたが、植物、とかではなく、シダ、というのも勉強になる。学術的同定、というのが非常に手間がかかるが、世界の知に参加するという楽しみもあり、なかなか奥深く思えた。
booklight

個人的疑問は、違いを言語するのは難しいけど、違っているのはわかる、というのはどういうことなんだろう。言語化できない部分での脳の働きで、場数を踏めば能力は上がっていく。これは理性か本能か。どちらかといえば本能に近い話に思えるが、これが本能とすると学習も本能ということになる。学ぶこと自体が本能だとすると、逆に理性とは何だろう、ということになる。選択も学習によるとしたら、じつは理性も本能の一部では。と考えると、理性と本能の対立は、本質的な問題ではなく、学習の差でしかないのかもしれない。

09/12 05:01
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singoito2
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読友さん切っ掛けで読みました。同定の苦労話でばかりで、なぜか?については書かれていません。種を特定するために博物館に保管されている大元の標本をタイプ標本と言うようですが、「分類学の論文でも同定を間違っている場合があるので、確実に正しい同定は究極を言えばタイプ標本のみ」P133という、ちょっと匙を投げたような発言は、実は、正鵠を得ているのです。なぜなら、著者は自然科学の研究者ですが、同定の限界と不可能性は哲学の問題だからです。
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おりすと
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その昔、課外活動で「地元の草花図鑑」を片手にハイキングをしたりしましたが、野山で見かける草花の名前が判るのは、それがよっぽど有名か、よっぽど特徴的な花をつけていた時に限られていた思い出があります。本書はそんな思い出の理由を教えてくれた一冊です。端的に言えば如何に“かたち”を見分けられていないかという事なのですが、まさか蚊の一匹すら判別が難しいとは(途中いくつかクイズがあります。難しいです)。最後にはちゃんとした図鑑の引き方も書いてあり、今あの課外授業に臨んだら、楽しさも変わるかな……と思った次第です
おりすと

それと、よく専門的な媒体ほど「〇〇の一種」と曖昧な表記になっている生物を見かけますが、その理由も読んでいて感じ取りました。名前(種)を一意に決めるのはプロでも難しいんですね……。そりゃあ素人は基本的なところから学ばなきゃいけないはずです。

09/01 20:32
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ヤーミール
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ネタバレ面白かった!ハエトリグモ研究家の著者が、研究の中で培った「同定(生物の種を判別すること)」について書いた本。どこに着目して見分けているのか、図鑑や目録やWeb上のアーカイブ等の資料をどう活用しているのか等を丁寧に言語化してあり、特に著者自らが未経験のシダの同定に挑戦してみる第三章が参考になる。ただ文中に内輪ネタ?が多いのと「同定は私にとってアヘン」というよくない比喩(生物の観察は合法!)は気になった。でも仏像図鑑の紹介欄には「信仰対象なので敬意を忘れずに」と書かれているので、基本的には良い人なんだろうな。
ヤーミール

なおこの本には昆虫やクモ、シダ類のカラー写真がたくさん出てくるので、昆虫嫌いな人や集合体恐怖症の人は気をつけた方がよいです。でもフルカラー本なのでとても助かる。あと、ところどころにある研究家同士の「私には同じに見える」「全然違うよ!」「そうなの…」みたいなやりとりが面白い。一口に昆虫と言ったってハエとチョウでは全然違うし、クモにいたっては昆虫ですらないし、ジャンルごとに得手不得手がある!「なんか虫に詳しい人」と一緒くたに考えてはいけない…!

08/28 15:13
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kawauso
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子供の頃からずっと図鑑が好きなのだけど、同定という行為は初めて知った。その奥深さたるや、そしてこの地球上の生物の種類の多さといったら!!と感動する(日本産のハエだけで2万種超えるなんて笑ってしまう)。「こんなにたくさんの植物や虫がいるなんて、とんでもなく楽しい星で生きているんだな、私は」と思いながら、近所の河原に生える草花を眺めながら歩く。これまで見ていた景色が少し変わって見えるような、楽しい気持ちになる本だった。
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