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時間の終わりまで 物質、生命、心と進化する宇宙(Kindle版)

感想・レビュー
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はちくん
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自分が存在していることがどういう事かを客観的に見る事ができ、腑に落ちた。人知の外に想いを巡らせることも含まれ、スケールの大きな物語を読んだ気がした。難解な物理の事象を身近な話しに喩えて楽しく読ませてくれた。
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Sunekosuring
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扱うテーマは幅広く科学では扱うのが難しいものも含まれるが、さすがは筆者というべきか、語れるぎりぎりのところにちゃんとラインを引いて踏み越えず、かつ徹底してわかりやすい語り口でミクロからマクロ、量子から心までどう考え得るかを教えてくれる。もちろんほとんどがちゃんと理解はできないのだけど、こうした書物を読んだもっと若い人たちが引き継いで次の理論をつむぎ、さらに踏み込んだことが語れるようになり、本書のように教えてくれたらと思わずにはいられない。
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yskaksk
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宇宙の歴史について書かれた本です。前半は物理学です。本の中で「エントロピック・ツーステップ」と呼ばれる概念を使って、原子のような構造と、恒星のような構造が形成される様子に統一的な説明が与えられます。この部分は読み応え十分です。後半からは意識、自由といった概念が扱われます。「自然選択」の概念を鍵に、「意識」や「自由」や「責任」などの概念を自然科学の言葉だけで説明しようとする議論が紹介されます。前半は物理学でありつつ、後半は自然主義の哲学の入門になっているという点が本書の際立った特徴ではないかと思います。
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たっきー
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ネタバレ宇宙と時間を語るにはエントロピーが重要だという。熱力学の第二法則で、エネルギーの品質は時間と共に劣化するというものだ。そこからなぜ未来は過去と違うのかという話になる。それは未来の動力源となるエネルギーが過去の動力源だったエネルギーより低品質だから。ボルツマンは未来は過去よりもエントロピーが高いと述べた。そして人類の自由意志、思考へとつながっていく。我々は物理法則に従って動いているだけなので自由意志はない。進化は繁殖を容易にする行動を広めるがその究極が思考である。生存競争に勝ち抜くために自意識を獲得し「考え
たっきー

る種」になった。ここに言語が加わり過去から未来へとつながる展開の一部として自分を見るようになる。これにより生存競争に勝つことだけが関心事でなくなり生きる意味を知りたいと思うようになったというのだ。文脈を探し、関係性を求め、物事に価値を与え、行動に判断を下し意味を探し求める。宇宙の起源を説明しようとしたらい物語を語るのもこのためだという。

05/01 15:51
0255文字
ONE_shoT_
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興味深く読めた。「素粒子から星や銀河まで、生命誕生から意識の謎まで、様々な秩序と構造をもたらす物理的な原理を見ていきながら、宇宙の年表に沿って読者を時空の旅へと誘う。人の寿命は限られているが、宇宙における生命と心という現象もまた、限られた時間しか存在しない。そして遥か先には、物質すら存在できない時が訪れる。この進化する宇宙の中で、ほんの束の間、まったく絶妙な瞬間に存在する私たち人間を基点に、時間の始まりであるビッグバンから、時間の終わりであるこの宇宙の終焉までを壮大なスケールで描き出す。」
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takao
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ふむ
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snzkhrak
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日経新聞の書評で選書。冒頭から人間は死を知る唯一の生物、死への怖れが永遠性を求める原動力、一方で人間がこの宇宙に存在できる時間は短い、と物凄い展開…。美しく分かりやすい文章だが、自身の存在意義への不安から少し焦りながら読み進める。途中専門用語は理解が追い付かない。最終章で核心へ。地球が消滅すると分かっても毎朝起き上がって仕事に取り組めるか?いずれ消えるという事から目を逸らさず、かつその上でこの奇跡的な状況を前向きに捉え、自分自身の意味を創造する内面の旅に出ようと言う。腑に落とすにはまだ少し時間が掛かるか…
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bittersweet
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☆☆☆☆★ 深い知識と長年の経験に裏付けられたバランスの取れた内容で、一読に値すると思う。
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河村祐介
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宇宙の悠久の時間の流れ、そこに生きる生命とはなにかという。
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乱読家 護る会支持!
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理論物理学者が、『時間の始まり(宇宙の始まり)から時間の終わり(宇宙の終わり)』まで、素粒子のレベル、原子・分子のレベル、生命のレベル、そして我々の意識のレベル、社会性や宗教や創造性・芸術のレベル、恒星・惑星のレベル、ブラックホールレベルまで視点を広げて、「エントロピー(熱力学第二法則)」と「進化」で縫い合わせつつ語る壮大な本です。僕的には「サピエンス全史」ならぬ「宇宙全史」として書かれた本と思いました。めっちゃ面白かったです。文系の方にはオススメしづらい内容ですが、それでもなお強くオススメします!!
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ryohei
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ヒトだけが知る「死」。同様に、いずれ宇宙にも終焉、物質や時間までもが終わるときが必ずやって来る。その宇宙に、なぜ物質や星がつくられ、生命が生まれたのか。そして、なぜヒトには心や意識が芽生えたのか。最新の物理学の研究成果をベースに、エントロピーと進化という二つのキーワードを使って、壮大なスケールで宇宙の歴史を描き出す一冊です。終焉は10の100乗年とかいう、飛んでなく長い時間が経過したのち。その歴史から見ると、生命が輝くのはほんの一瞬だけ。ただそれがいかに奇跡的なことか、筆者はその存在の尊さを称えます。
0255文字
コミジ
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待望のブライアン・グリーンの新刊。いい意味で予想を裏切る内容で、なんと意識、芸術、宗教も絡めながら宇宙の始まりから終わりまでを描き出しており、圧倒された。読み終わるのが惜しくなる濃厚な読書体験でした。
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inami
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◉読書 ★4.5 かつて一冊の本を読むのに、これほどの時間をかけたことはなかった。それは・・著者の本は『エレガントな宇宙(2001年発行)』に続き二冊目(最新作)となるが、本書は自分の三大興味「①宇宙の起源 ②生命の起源と進化 ③心・思考(脳)」のすべてが、この一冊に詰め込まれているからだ。一行一行丁寧に読み込むことで内容を理解しようとしたが、ところどころ自らの力不足を感じ得ませんでした。でも、とてもワクワクしながら読めたことに、そしてこのような本と巡り会えたことに感謝です・・だから読書はやめられない 笑
ミノカサゴ134

inamiさんの旺盛な知的好奇心に脱帽!尊敬致します。

02/10 07:11
inami

ねこさん、ミノカサゴ134さんコメントありがとうございます。 ねこさん:『エレガントな宇宙』は7年前に読みましたが「ひも理論」等が中心で、自分にはエレガント過ぎました(笑)。個人の価値観はそれぞれですが、ホモサピエンスの皆さんには是非本書に目をとおしてほしいと思いますね(笑)。 ミノカサゴ134さん:尊敬なんて恐れ多いです(笑)。ミノカサゴ134さんのコメントもいつも楽しみに拝見させていただいております。今後とも宜しくお願いします。

02/10 22:30
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やいっち
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本書は訳者である青木氏によれば、「自然科学の領域に留まらず、人間経験のすべてにわたり、人類がこれまで積み上げてきた知識のすべてを包括するような、統一的な理解があるとしたら、それはどんなものになるだろうかという壮大なテーマ」に挑んでいる。かといって、訳者も書いているように、一部の功成り名遂げた老科学者のようには、スピリチュアルな、あるいはトンデモ本では決してない。
やいっち

このガイド役はつまりは無類の専門家であるグリーンであることは言うまでもない。とにかく面白い。原注も充実していて(80頁!)、吾輩は欠かさず読んだ。興味を覚えた話題があれば、参考にすべき文献が示されていて、まさにガイド本としても目配りが利いていて、貴重なのである。

02/08 11:26
やいっち

本書については、随時呟いてきた。(中略)まあ、きりがない。実に深く広く且つ面白い書だ。このままではメモやら呟き続きになり、読み進められないとメモは早々にやめてしまった。 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/2022/02/post-af9bef.html

02/08 11:27
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6ちゃん
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ネタバレ存在の開闢と終焉、その中で刹那に儚く生命と我々人類に関する現象全てを概観する長い長い大著。どの章も最新の研究を懇切丁寧に解説しており、門外漢にも理解しやすい記述なのだが、気を抜くと置いていかれる。「時間の終わり」を語った終盤の章は全く理解不能だった。が、本書を通読してこの世界の理解に確かな補助線が引かれた気がした。如何なる研究もつながっており、根底には法則が横たわっている。終章は本書のまとめと人間の「在り難さ」を讃える素晴らしい内容で、ここを読んでから本論を読むと理解とともに感動も味わえる気がする。
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じょくぼ
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宇宙と生命に関する壮大な叙事詩。傍らにずっと伴走するエントロピー。何度となく登場する「エントロピック・ツーステップ」が、だんだん本当にダンスステップのように感じられてくるのが、なんとも不思議。月や四季がもたらされたこと、太陽がどういう歴史を辿ってきて、どんな運命が待ち受けているか、そういうことにボケっと思いを馳せている生物がここにいるっていうことに、なんだかちょっとドキドキした。 かなり長い本だが、時間をかけて読む価値はあると思う。
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黒豆
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ネタバレ理論物理学者による、宇宙の始まりから現在そして終わり、に関する宇宙の歴史だけではなく、生命発生の不思議、人間の心の関わりのさらなる不思議を展開した壮大な内容の一冊。本文524ページ。興味を惹かれたキーワード、エントロピー増大と星の発生、DNAの偶然性と必然性、人間の脳における宗教や芸術、重力波観測時の人類と発生時13億年前の地球上の生物。などなど。
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