形式:単行本
出版社:草思社
これ、ほんと濃いですよね。情報量がハンパなくてお腹いっぱいになりました笑
「モアイは語る」関連で、「おっ👀」となりました✨
そもそもの伝承を記録管理していた知識階級や王族などの指導者層が欧米との接触以降の近代の様々な侵略行為によってほぼ壊滅したことにより、多くの記録が散逸、復元不可能になってしまったという。自分たちの歴史も文化も破壊され土地も奪われる、そんな辛酸をなめた島民たちだが、20世紀半ばにチリ政府に対して政治運動を展開、島の先住民としての権利を回復し、現代では豊かに暮らせるようになったということで、そこは本当に良かった。後半の旅行ルポパートも、観光地や出会った人々へ向ける作者の視点が面白く、大変興味深い。
具体的で印象的なエピソードもたくさん。のちに土器を捨てたり、太平洋を横断し南米と交易してイモを手に入れたんじゃないか、とか。神話の話も入って来やすいよう工夫されている。
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