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デザインと障害が出会うとき (Make: Japan Books)

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doji
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障害に配慮する、その行為自体を見つめ直し、後ろめたさのようなものをいかに払拭しながらデザインに向き合うのか。著者が障害のあるものとないもののニーズが合致する場所で生まれるデザインを「共振」と書いていて、それがなにより印象に残った。「ふつう」をデザインするものとしてインダストリアルデザインは成り立っている部分はあり、障害のある方のためのデザインは量産はできない。その産業構造的な違いを超えてどのようにデザインを問い直すかという課題について考えた。
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jackbdc
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ネタバレ洒落た感じだがテキストは芸術系の掴みどころのなさ感満載。挿入された豊富な写真がキレイで楽しめた。障害者の不便を解決するだけでなく別の付加価値を誇るような物品の数々。ファッションショーのようなコンセプチュアルな義足義手、存在感を放つ眼鏡や補聴器、コーヒーカップを二つのせられる機能を持つ杖、視覚障害者が触って確かめられる時計、認知症の人が迷わないラジオ、点字の着いた服とか。aimee mullinsというパラアスリート出身の米国セレブのWikipedia日本語版が無いのは象徴的なのかなと思わなくもない。
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Sanchai
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障害に配慮したデザインの分野では、いまだに臨床医とエンジニアしかチームにいないことが多く、問題解決の文化が支配的だと指摘。問題解決と、より遊び心のある探求とのより豊かなバランスから、価値ある新しい方向性が開けるかもしれないとして、障害に配慮したデザインに、より多くのデザイナーが参画すべきだと主張している。主にはデザイナー視点での論考だと感じた。一方で、僕らが作業場が3Dプリンターで自助具を作っても、デザイン品質が障害者にふさわしいレベルに達している保証はないとも警鐘。そりゃそうなんだけど…。
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takao
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ふむ
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Q
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2009年時点で障害を持つ人向けのデバイスをデザインする考察本。筆者の指摘では障害者向けデバイスには医療とデザインの緊張関係があるという。医療寄りに設計されている例として補聴器が、デザイン寄りに設計されている例として眼鏡が挙げられている。筆者としては前者がもっとデザイン人材を取り入れて使いやすいモノを作って欲しいと思っているのだろう。ではどうすれば良いのか。結論はない。医療とデザインの間で対話が必要だと主張している。また誰にでも使えるユニバーサルデザインが何時でも上手くいく訳ではないとの主張もある。
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カエル子
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インクルーシブデザインについての勉強読書。インダストリアルデザイン中心だったので狙いとは違ったけれど、とても参考になった。デザインの文化と医用工学の文化が協業しようとするときに生まれる緊張関係を逆手に取り、それをきっかけとする思考と試行を促そうとする著者の挑戦が丁寧な翻訳で綴られていました。「誰のためにデザインする」のかを理解するところから始まるUCDやUXデザインがインクルーシブを考えるときにまずぶつかるであろう壁が見えてきた気がする。むずかしいな……。でも避けられない路線。前半だけでも近々要再読。
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