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戦士の遺書 太平洋戦争に散った勇者たちの叫び (文春文庫 は 8-37)

感想・レビュー
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hiyu
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ただただ襟を正して拝読するばかりであった。もちろん全面的に同意、首肯するかというと決してそうではない。だが、当時の状況をダイレクトに知らない立場からは、今とは違う覚悟に圧倒された。
0255文字
保兵衛
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図書館本。2022年発行の文春文庫。28人の名のある軍人(将官から尉官まで)の書き残した文書、連絡メモなどをもとに、死の直前までの様子を著者が丹念に調べて述懐する。阿川弘之、梯久美子の解説が同年代、若年代の感想を述べる。戦争終結時ころの各立場に違いが表れていて、登場した人物はほぼ生きることに真剣だったと思う。辻、板垣らの軍を翻弄させた人物が登場しないのは当たり前か。
0255文字
しんたろー
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ネタバレ副題は「太平洋戦争に散った勇者たちの叫び」。28人の軍人による遺書とそれに纏わる挿話。有名どころの人物も多く、それぞれはもちろん家族や周囲の人々にも計り知れない戦争の犠牲が及ぶ。崇高な志をもって戦争に挑み、国のために命を捧げたその精神たるやなんら非難されることはないが、あと少し何かが足りなかった時代。英霊に哀悼の意を表す気持ちもあるが、戦争に価値などないと平和な今だから言える。唾棄すべきは辻政信の玉砕せよの言葉。半藤一利氏の著作より辻政信だけはとてもじゃないが許せない。むかっ腹がおさまらない。
0255文字
海星梨
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2024年終戦記念読書。疲れ果てて、借り直そうと思ったら時期的に予約が入りまして急いで読んだため、解説は読まず。特攻とか餓死とかくらいしかイメージわかなかったけど、戦後の裁判で処刑とか、艦と沈むとか、新兵器実験でとか。守死を催促されて「妙な香典」「へんな弔辞」は、不謹慎かも知れないけどカッケーと思ってしまった。
0255文字
文太
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海軍、陸軍の中心。指揮官や参謀、大臣などの遺書を集めた作品。有名どころも多く、知っている人も何人かいた。徴兵された兵士ではなく、自ら軍人になることを選び、そして大戦争の指揮をとった人物達は何を想い死んだのか。現在の価値観では相容れぬものも確かにあるが、だからといって批判もできない。彼らは信念を持ち、立派に職務を全うしようとし、最期を迎えた。ほんの少しだけでも彼らの考え方や信念に触れられて良かった。
0255文字
Kentaro ISHII
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ネタバレ図らずも終戦の日に読了。 本間雅晴はまったくマッカーサーの私怨による刑死で、憐れみと憤りを禁じ得ない。 梯久美子による新装版のための解説の「・・・敗戦以来、軍人というものがいなくなった日本では、軍人とは何かを誰も教えてくれない。それがわからなければ、戦争とは何かもわからないはずなのに。」という言葉にとても納得できた。平和はもちろん大切だけど、ただやみくもに戦争反対や軍備放棄など訴えるだけでは「頭ン中お花畑」でしかない。
0255文字
イプシロン
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28人の軍人の遺書と、それにまつわる著者の所感が述べられたもの。当然のことながら全員の自決に肯定的にはなれなかった。終戦後特攻出撃した宇垣纏には以前から嫌悪感しかなかったが、今回もそうした感覚は覆しようがなかった。22人の部下を道連れにせず、自分一人で自決すればよかったじゃんとしか思えない。未だ自我を持たないであろう幼い子供を道連れにする自決も決して許せない。しかし、涙なしには読めない人物達もいた。上原良司、大田実、山下奉文である。上原は著者をして「国民的熱狂が何を生むのかの教訓として、永遠に考えつづけて
イプシロン

いかなければならない」と言わしめた「特攻」で散華した人。大田実は沖縄戦における海軍の現地最高指揮官で自決した人。山下奉文は所謂「マッカーサーの復讐裁判」で、絞首刑に処された人である。大田、山下の遺書は現存しているので、読んだことのない人は是非とも全文を読んでみて欲しく思う。大田の遺言は以下。https://www.asahi.com/articles/ASP893W3SP87PITB00N.html

06/24 17:32
0255文字
鐵太郎
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単行本として1995/1に刊行され、1997/8に文庫化され、著者逝去後の2022/8に新装版として再刊行されたもの。読んでいなかったことに気づいて開いてみて、伊藤整一提督の長女夫妻への遺言に言葉を失いました。国定謙男海軍少佐とか、その死生観と最期にどうしても納得できない人もいるが、(一人を除き)あの戦争の中で死んでいった男たちの生きざまと言葉は重すぎます。特に不本意な中で毅然として死を迎えた方々について。阿南惟幾大将のあの言葉の意味について、初めて納得できる説明を得られました。忘れてはいけない歴史です。
0255文字
うみがめこ
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ネタバレ自分の意思に沿わなくても与えられた役割をこなしていた人がいるのだと知った。ロシア軍の中にもそういう人はいるのかな?それでもやっぱり戦争は認められないって思う。そんなのは戦争を仕掛けた側の勝手な言い分だし。そう思うと戦後の日本はもっと世界から嫌われてもしかたなかったんじゃないかとか思う。韓国が未だにやんや言ってくるのもわかる気もしてくる。
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