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中国戦乱詩 (講談社学術文庫)

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鴨の入れ首
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【年間500冊読破】2022年刊。図書館本です。『詩経』から日清戦争(清末)まで、中国史上の戦争詩を集めた漢詩解説書です。それにしても、皇帝や王侯貴族から名もなき戦争未亡人まで、実に多種多様な詩を集めたものだと感嘆しました。チョイスはかなりマニアックで、初読みの詩人が多く、また李白・杜甫のような有名詩人でもマイナーな詩を選んでいました。大変興味深く読みました。
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さとうしん
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時代は『詩経』から日清戦争まで、内容は帝王の詩あり、宰相の詩あり、出征する夫と居残る妻とのやりとりあり、男装して出征する女性兵士の詩あり、はたまた蹂躙される者の悲哀ありと、差し詰め詩で読む戦争の中国史という趣きがある。有名人の詠んだ詩はあるが、杜甫の春望など、誰でも知っているような詩は採られていない。
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かしこ
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とても良かった。これは昭和19年に書かれたが、「長安の春」や「華国風味」など戦前に出た中国文学の本は古代の中国が好きで好きでたまらない気持ちが溢れ出た、本当に面白いものが多い。周の時代の詩から清が英国と戦って皇宮の離宮が焼かれた詩まで、年代順に戦乱の詩が並んでいるが、例えばディズニーのムーランのモデルになった木蘭の詩があったり、匈奴にさらわれた女性蔡エン(漢字が出ない)の詩があったり、女性の詩もありバラエティが豊か。李白の西域の塞は春なのに花もないという詩が一番好き。
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