読書メーター KADOKAWA Group

完本 昭和史のおんな

感想・レビュー
18

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
レイノー
新着
◆2003年刊行(底本1980、83年刊行。文藝春秋誌初出79~81年)。著者はノンフィクションライター。◇図。◆タイトルにある「史」というよりも、戦前昭和期おんな事件簿の趣き。確かに、社会史的・法制史的な意味を感じないわけではない。例えば、堕胎罪(現在はほぼ死文化しているが)の戦前昭和時代の運用。刑法罰であった姦通罪や姦通に対する民事訴訟の運用など気づきを与える部分もないではない。しかし、一寸下世話に過ぎる特殊例を出しすぎているきらい無しとしない。◆勿論、戦前の家父長制社会、これに抗う女性。これに逼塞
レイノー

せしめられた女性の有り様を描きたいという底意はあるのだろう。ただ、意外にも著者の筆による批判は舌鋒鋭いとまでは言えない。事実を史料から淡々と描述するのみで、ゴシップ記事詳細版の羅列にしか見えない。あえて例外というのであれば、①小林多喜二の妻(特に多喜二死後、更に言うのであれば戦後)の模様。②十五年戦争において従軍を余儀なくされた兵士の妻・家族(ただし、妻本人の解読ではない上、余りに家長優先志向・男尊女卑志向につきステレオタイプな男性で、なんでこんな男に妻が大陸までついていったのか全然理解できない)

08/03 20:57
レイノー

は多少面白いが、せっかく著者が書くのだからという思いはある。消化不良というか、物足りない。まあ、元々半藤一利が執筆依頼した昭和期の皇后のありようを描くよりはマシだと思うけれど…。

08/03 20:57
0255文字
ペインター
新着
妻たちと東郷青児、保険金殺人の母と娘、桝本セツの反逆的恋愛あたりがよかった
0255文字
yurari
新着
知らなかったおんなとおとこ達の物語。マグマのようなエネルギーを持つ恋愛の数々。「チフス饅頭を贈った女医」が悲しくほろ苦かった。医学博士になるまで援助を続けた女医が、いざ博士を取ったらおとこから冷たくされる…。論文の印刷費に必要と聞き送金した金が、貯金され、学位獲得祝賀会の費用に使われていたり、他の女の影が見え隠れしたりと、こちらまで怒りが湧いてくる。裁判で裁かれたのは女医だが、世間はおとこを非難した。
yurari

●君子にしてみれば、妾よばわりされたり、情夫に貢いでいるのだろうと白眼視した故郷の人々に、医学博士となった夫を披露し、積年の思いを晴らす待ちに待った日の到来である。だが、君子の懇請を無視して、夫は妻の故郷に姿を見せようとはしなかった。

04/03 22:11
0255文字
うえだ
新着
ずっと読みたかった本。練馬区立図書館で。渡辺和子の言葉が沁みる。
0255文字
とりみ
新着
ネタバレ東郷青児さんのモテモテぶりと 彼女たちの人生 ドラマみたいだ!とびっくりしました。 そんなに魅力的なのか。。実物をタイムマシンに乗って見てみたい。 表紙も素敵。この本は また時間を置いて読んでみたいと思った。
0255文字
うたこ
新着
ワイドショー的ネタが沢山。ですが、自由ではなかったと聞いている時代の女性のなんと逞しいことか。個人的には2・26事件で、かつての恋人を失った女性のエピソードが印象的でした。
0255文字
かめあい
新着
ネタバレ今年読んだ中で一番面白かった。女優とソビエトに亡命した岡本良吉の妻の話がほろりと切なかった。智恵子さん。あと小林多喜二の恋人の話。当時の警察の拷問って今では考えられない。戦後帰ってこない夫を待つ妻達の話も良かったし、2.26事件で残された人の話も食い入るように読んだ。この本を書いた1980年前後はまだ当時を知る人達がいたんだ、時の流れを感じる。
0255文字
出原樹音
新着
字が小さい。
0255文字
ゆう
新着
つ、つかれた…。普段柔らかいものばかり読んでるから油断すると目が滑る滑る。自分が生まれた頃に書かれたルポがいまこの時代に気軽に読めることは幸せ。明治大正昭和は随分と過激、でも勢いがあったんだなと。なりふり構わず働けば生きていける。群像的な夫の生還を信ずが印象的。多喜二は日本史の暗記レベルだからいまいち入り込めなかったな…
0255文字
スノーマン
新着
濃かった。女性誰もが多少なりとも抱える闇の部分に、ほんの少しのきっかけで飲み込まれる怖さ。今も昔も強すぎたり流されすぎたりする女性はいるもので、それによりとんでもないことになってしまったりもするけど、今と違うのは戦争という背景。戦地にむかう夫のためにわざわざ自害する妻の話。今だからこそ、えー!と思ったけど、やっぱりその当時の周りの人もえー!やりすぎ!と思ってたんや(笑)それをわざわざ盛り上げて戦意向上につなげてた世相みたいなのがまた怖いなぁ…。
0255文字
あきこ
新着
知っている人も知らない人も、事件はワイドショーをにぎわす類で現代でも同じことが起こったらかなりショックな出来事だろう。それが昭和の時代にあったこと、というのが驚きだ。この時代の女は勇気があったのだな。まだ自分の意思を簡単に貫けない時代にがんばって自分らしく生き抜いた女たち。またその時代背景も太平洋戦争へと進む暗く自由のない時代だ。なんだか頑張ったんだな、と思った。
0255文字
amnioticfluid
新着
いわゆる三面記事に(往々にして道連れとして)登場する女性たちの人となりを、時に突き放し、時に親身になりながら描いた良ルポルタージュ。このようなものを書くにあたって、恐らく澤地久枝も、身近な共依存カップルの「(;´д`)トホホ…」な存在などを噛み締めつつ、調べあげて書いていたのではないかと思う。右も左もトホホつづきの2014年にこのようなものを読むことで、また今日も据わりきった肝がまた据わり直すような気がする。笑い飛ばしながら、あまり間違った情に留まらないようにくわばらくわばらと思える良書。
0255文字
60代でも思春期
新着
遥か昔の昭和の時代を生き抜いた女性の存在が、意外にも身近なものになった。
0255文字
ミント
新着
明治生まれの女性のはなし。時代背景にびっくりする。教科書では教えられない現実が、切ない。いま私が感じる“理不尽”なんて、小さすぎると思える。
0255文字
ラブミーテンダー
新着
昭和の戦争までに起きた事件の関係者の女性をおったレポ。1つ1つの話が濃いので、読了に時間がかかった。最初のほうは時代は変わっても、人間やることは同じだなぁ、という感想。スキャンダル的な話が多い。プリマドンナの話では、宮沢りえを思い出したり。ただ、最後のほうは昭和初期の暗い時代背景の話で身につまされる。
0255文字
海
新着
読み応えのある本。まるで山岸凉子のマンガのような負の心理を描き出したものや、ほんの短い期間の有名作家との恋愛を死ぬまで引きずった女性の話などが印象に残った。ある姉妹の話にページをかなり割いているが、登場人物の呼称が統一されず、本人達のエピソードがそれほど印象的ではない(配偶者の活動の方が興味深い)ものがあり、その話は正直退屈だった。
0255文字
yuk
新着
東郷青児が面白い。
0255文字
ゆうこ
新着
内容としては、週刊誌ネタというようなものがほとんど。今も昔もすごい女の人がたくさんいるものです。現代は情報が多いばかりに、ここまでわき目も振らず自分を通すことが少なくなってきているのでは。回りに惑わされすぎてそこまで一直線に思い込めない時代か。
0255文字
全18件中 1-18 件を表示
完本 昭和史のおんな評価80感想・レビュー18