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岡本綺堂 怪談文芸名作集

感想・レビュー
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冬峰
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怪奇と恐怖の短編集。青蛙堂鬼談、半七が混じってるので半分くらい読んだことがあるものだった。舞台も江戸だったりマレーシアだったり。『水鬼』は幽霊藻そのものより、いきなりそんなモノを人の胸に押し込むやつの方が怖い、というか気色悪い。『鰻に呪われた男』も同様。鰻を生で食べるってどういうこと!?
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藤月はな(灯れ松明の火)
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多くは再読。禁を犯した者への罰を静かに語る「青蛙神」。その禁とは古から伝わるも廃れつつあった信仰のたった一人の信者を弑した事である。神にとって信仰とは神意を有す自分の存在に関わるもの。信者がいなくなれば神も消失してしまう。果たして神は信者の仇を討ったのか、はたまた・・・。「鰻に呪われた男」は異食者の悲哀を縁付く予定だった者の立場から語っている。しかし、行きついた境遇が当事者にとってどう思っていたのかが明確でない。その点が関係性が断絶したからこその気に掛ける、しかし、その正しさを証明できないという事を示す
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氷沼
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これを読んで岡本綺堂にハマった一冊。 「青蛙神」「猿の眼」「笛塚」「鰻に呪われた男」「置いてけ堀」「水鬼」「木曽の旅人」「影を踏まれた女」「鐘ヶ淵」「赤い杭」などなど、江戸〜明治初期の味わい深い怪談・不思議な話しが、見事な語り口で語られる。 これを期に、岡本綺堂の作品を一気に5冊買った。
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bunca
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古典怪談に不思議な話。 ちょっと遠野物語的なものも感じました。
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mittsko
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文学・文芸の高みが、ど素人のボクにもわかる…(*´ω`*) 怪談綺談の類いと軽んずることなかれ やっぱり名を残す文学者の筆力は、凄いのだなぁと感じ入った次第 ※ 並行して、田中貢太郎『日本怪談実話〈全〉』も読んでいた 本書著者の岡本と、田中は全く同時代人 ともに怪談綺談で名を上げた ボクには正直、田中の文芸の才がよくわからなかった 一方、岡本の才は実にあらわだと思われました 実話怪談というより創作怪談のうえで、歴史的価値が大いにある、と思われました
mittsko

「障子の外から父の部屋を窺ったのは何者であったか。縁側で母と摺れ違ったのは何者であったか。マクラッチ氏の犬は実際履行であったのか。それらのことはいっさい判らなかった」(354頁)

08/20 09:53
mittsko

「どっちにしても私はうしろが見られるような心持がして、だんだんに親父のそばへ寄って行った。丁度かの太吉という子供が父に取り付いたように……。/「今でもあの時のことを考えると心持がよくありませんよ。」と、重兵衛さんはまた言いました。/外には暗い雨が降りつづけている。亭主はだまって炉に粗朶[そだ]をくべました。――その夜の情景は今でもありありと私の頭に残っています」(286頁)

08/20 10:01
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牧田麻生
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怪談というほど怖くはなくて、多くは人死に関する怪異現象のお話。では怖くないから面白くないかというとそんな事はなくて、ページをめくってのんびり読み進める楽しさはある。文章が繊細で美しいとか、江戸の風俗を感じる面白味とか、そういったところも大きいと思う。 ストーリーに夢中になって一気読みというよりは、夜ゆっくりできる時間に少しずつ読んで楽しむ感じ。こういう読書も良いなぁと思う。
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冬桐
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東さん編著の文豪アンソロジー! 大好きな岡本軌道ということもあり、値段を見ずに購入(レジに行ってびっくりした笑) 内容はしっかり綺堂節が詰まっていて本当に怖いし楽しいしい笑 1番最初の『青蛙堂奇譚』はやっぱり名作中の名作。 そして私が好きなんだけれどもゾッとしている『鰻に呪われた男』も入っていて本当に満足。 岡本綺堂の作品は、多数あるけれども、まずはこのアンソロジーから手に取って、世界を楽しむのもよし、夏のお供にするのよし。 欲を言えば、是非『半七捕物帳』など、綺堂お得意のミステリーもアンソロジーを求む
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たいぱぱ
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森見登美彦のエッセイで知った岡本綺堂、初読みです。江戸・明治風の怪談集と言ったところですが、100年程前の『近代異妖篇』を挿絵もそのまま収録した作品なので「風」ではなくて本物なのです。そう思うとこの読みやすい文体は当時の最先端だったのかな?と感じました。それ程怖くはない怪談ばかりですが、独特の味があります。その味が怪異の裏側を妄想させてくれます。ふと気付くの「ふと」は「不図」なんだ!なるほど!とか、昔は女の人も「かれ」と言ってたんだとか、その時代の空気や風俗にも触れた気がしてワクワクしました。
p.ntsk

澤村伊智さんも岡本綺堂お好きみたいでした(^^)

02/04 20:37
たいぱぱ

pさん、イッチーも好きなんですか!?誰だったか忘れましたが、作品の中で岡本綺堂の名前が出てきた気がしたんですが、イッチーだったかもしれませんね。

02/05 09:57
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竜王五代の人
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語りに品が合って、筋が通るようで通らない、綺堂先生らしい怪談短編集。戯画的な挿絵も雰囲気に合っている。ただ個人的な事情とはいえ、小学館の「怪談選集」と学研M文庫の「妖術伝奇集」を先に読んでいたので3割ぐらいは既読だった。「幽霊藻」なる因縁絡む水草の「水鬼」・ドッペルゲンガー譚の翻案「離魂病」が印象に残った。あと、「鐘ヶ淵」と言えば「剣客商売」の秋山小兵衛の住居のあるところで、面白い関りである。水練の達者な三人の前に小兵衛先生が現れていたら、どう話は転んだろう?
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だいふく
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以前から読んでみたかった岡本綺堂さんの怪談話。 昨年生誕150周年ということで出された名作集。 読みやすくなっていて、初めて読むのには最適だったのでは。久々、時代小説も楽しめた感じ。 「猿の眼」「赤い杭」「水鬼」などが好き。
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朔ちゃん
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岡本綺堂の怪談話を集めた、贅沢な1冊。怪談もさることながら、当時の日本風俗を知ることができる。どれもこれも絶品で、読み終えるのがとても惜しかった。なかでも「猿の眼」「水鬼」が印象に残った。ひょんなきっかけで、怪しの世界に知らないうちに導かれる様がリアル。東京大震災の「指環一つ」は切なかった…。再読したいと思うほど魅力的な世界で、もっともっと読んでみたくなった。
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NAO
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岡本綺堂の怪談アンソロジー。岡本綺堂が怪談や巷談などに力を入れるようになったのは、関東大震災によって家と書物や日記、原稿類のすべてを焼失したことが大きな要因となったようだ。怪談なら詳しい文献資料なしでもなんとか書けるからだ。 このアンソロジーでは、『近代異妖篇』の八ツ井舜圭の挿絵も初出のまま収載されている。なかなか不気味なのが、「猿の眼」「筆塚」「影を踏まれた女」。「赤い杭」と「停車場の少女」は異界からの何者との繋がりが描かれているが、「赤い杭」ではなぜ一軒だけが杭を抜かれたのかが気になる。
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サノバ
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3/5 やはり前半の話のほうがおもしろ
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chuji
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久喜市立中央図書館の本。2022年9月初版。岡本綺堂生誕150年記念出版。百年も前に書かれたものですが、現代語訳になっており少しは読みやすい。
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岡本綺堂 怪談文芸名作集評価100感想・レビュー14