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漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022 (講談社現代新書)(Kindle版)

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テイネハイランド
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ネタバレkindle unlimited。(佐藤/池上)の両氏が戦後日本の左翼史を細かく対談形式で振り返る本(全三冊の三冊目:1972-2022、戦前編も入れると全四冊)です。本巻は、三里塚闘争、労働争議の主な内容(反合理化闘争/国鉄の順法闘争/スト権スト)、創価学会/公明党の躍進と松本清張氏が仲介した創共協定、中曽根改革による労組の切り崩し、ソ連の崩壊など重要な出来事が一通り取り上げられていて興味深く読めました。国鉄民営化で生き残った動労を率いた松崎明氏については関連本も出ているので今後読みたいと思います。
テイネハイランド

本書はkindle unlimitedなので電子書籍で読みましたが、注のハイパーリンクが全くされていませんでした。その程度の簡単な修正もする手間がないほど講談社現代新書の編集部は工数が足りてないのでしょうか。

06/29 04:39
テイネハイランド

佐藤「現代のリベラル派は効率性や合理性を保守派以上にありがたがる傾向が強いので想像しにくいかもしれませんが、昔の左翼や労働組合にとって作業の分業化や機械化によってもたらされる仕事の合理化は、人間から仕事を奪い、人間を本来あるべき労働から疎外させる絶対悪だったからです。」労働者の権利でいえば、黒田日銀の財政ファイナンス政策により円の価値が下がり輸出企業だけが経営努力とは無関係に儲けている今の世の中、日本で働く労働者の最低賃金も米ドル建てにして労働者の生活を守る必要があるように感じました。

06/29 04:52
0255文字
豚肉
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第三弾。2人はまだ希望を捨てていないようなのですが、結局のところ、日本では、左派復活はかなり難しいだろうということの後押しになっている気がします。左派ほど人権侵害しているのでは、という物悲しさが、皮肉なことに分かりやすい文章で伝わってしまいます。
0255文字
SAKU
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 池上彰氏と佐藤優氏が、日本の左翼史を総括する最終章。前作では、勢いづくも過激化し、内ゲバなど凄惨な事件を起こし、民衆から見放される左翼が語られていた。本作の始め1972年は、浅間山荘事件など過激派の事件で幕を開ける。その後、代表的左翼運動として成田闘争があるも、以降は、労働組合闘争に傾斜していく。組合闘争も切り崩しや労使協調により弱体化し、左翼の居場所はますますなくなっていく。左翼の弱体化について、かつて語られた理想の共産主義社会のような「大きな物語」の不在が原因ではという池上氏の指摘が興味深かった。
0255文字
fseigojp
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あさま山荘以後は左翼運動の社会化がすすんでいた
0255文字
てっちゃん
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左翼の凋落は、大きな物語の喪失ゆえなのだろうか。多様化する世界で、大きな物語は存在意義を失ったのだろうか。日本の左翼のダメさがよく分かったが、さて日本はどうなる?実に示唆に富んだ力作だ。
0255文字
tban
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社会党の変節と末路 個の力作もついに最終巻、左翼は今も健在なのか? 政争に明け暮れ、単なる批判集団と化した左翼の没落を じっくりと感じられる名著です。社会党と共産党、 公明党の変節の歴史を読むと左翼のダメさが際立ちます。 必読の書です。
0255文字
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