形式:新書
出版社:講談社
形式:Kindle版
先週ご本人の講演を生で聞いたばかり。渋沢栄一がテーマだったが本書の内容と2-3割被っていた。その時初めて自分と学部違いの同級生と知った。競馬と麻雀に溺れて多浪した私の方がずいぶん年上だが。
あまり格好のよくない自分の人生をわざわざ書いたのは、一種の弁解でもあろうが、自分が子供時代に制限の多かった経験から、親の世代の読者に、あまり子供に親の希望を押し付けず、少し自由な部分を作ってやって、という思いが込められていると感じました。「厳しい親の押し付けに、よくも耐えたな自分」という一面と、別のゆるーいパターンで育った方が楽しかったろうに、という思いの交錯、屈託が透けて見える。
この本は別な方のレビューで気になり、読みたい本に登録しているのですが、ROCKDOWNさんのレビューでまた新たに読みたくなりました。特に『大日本史料』というのが、その概要だけでも、本郷さんの執筆で知りたいです。
大日本史についてはさほど掘り下げられていませんが(閉鎖的な)歴史学会の裏話や、著者の日本史に込める思いなんかが面白いですよ。兵士Oさんのお好きな網野善彦さんの話もかなり出てきますので、お勧めですよー。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます