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Qを追う 陰謀論集団の正体

感想・レビュー
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たろーたん
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Qアノン支持者(連邦議会議事堂襲撃事件の時に捕まった人)に話を聞くと、オバマの印象は悪い。「米国は上り調子だったけど、オバマが出てきて、下がり調子に乗った。そして、オバマは米国にあったはずの仕事を外国に渡してしまった。しかも、他国で戦争を始めて、そこの人を難民として受け入れる。米国はキリスト教徒の国ではなく、ムスリムの国だと言い放ったんだ。また、彼はイスラム教徒であり、実は米国で生まれていないから大統領になる資格もなかったんだ」。(続)
たろーたん

もう一つ面白いデータとして、NPO「公共宗教研究所」の世論調査(2021)によると、「米国の政府、メディア、禁輸会は悪魔崇拝の小児性愛者たちに支配されており、その集団は世界規模で児童の性的人身売買に手を染めている」というQアノンの主張の柱に対して、「完全に同意する」5%、「おおむね同意する」11%。とても正気とは思えない。

09/10 22:16
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koishikawa85
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Qアノンの信仰の対象となっているQの正体がかなり高い確率でロン・ワトキンスなる人物であるということが丁寧な取材で明らかにされている。でも朝日新聞で読んだ時に最もびっくりしたのが西村博之が間接的にこれに関わっているということ。Qアノンはある意味日本が育てたとも言える。このような人物がテレビに堂々と出てきている現状はどう考えてもおかしい。
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新田五郎
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Qアノンによく似た陰謀論として「ピザゲート」があげられているがこれが2016年頃の話。数年前にテレビを見て知った「マクマーティン事件」は1984~1990年の騒ぎだというが、いずれも「小児性愛者の性的虐待」に対する危機意識が根底にある。宇宙人のアブダクションなどもそうだがアメリカ人の深層心理に日本人とは違う「恐怖の根源」的なものがあり、それをどうにかしたいという願望が陰謀論となっているんでしょうね。あ、いろんな人にインタビューしていて本の内容は面白かったです。
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山口透析鉄
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市の図書館本で。いわゆる陰謀論のルポです。小児性愛者の世界支配云々いう割にはエプスタインみたいな具体的な人物名を思い浮かばないのでQアノン信者?の社会性に限界しか感じません。残念ながら知性・理性の欠如というか。 匿名掲示板、私もWinPCでまだダイアルアップ接続でネット接続していた頃にも少し見ましたが、これは時間の無駄だなと判断せざるを得なくて今に至ります。SNSでも匿名度が高いと内容は概ね碌でもないので、もうちょっと考えてよ、とも思いますが、そういう能力があったらこうはならないでしょうし。(コメ欄に)
山口透析鉄

なので本文ではQに引っかかって抜け出した人は信奉者、あるいは批判的なウォッチャーやジャーナリスト、記録映画監督さんや日本の関係者や新たな匿名掲示板を設立した当事者、本人と思われている関係者もでてきます。バイデン政権がそれほど立派だったとは夢思いませんが、議会を襲撃しても何にもなりませんので……幾らなんでもトランプに期待しすぎでしょう。新型コロナワクチンの諸問題は陰謀論的見地ではなく、医学的な見地で精査すべき(実際に超過死亡率等も増えているし、後遺症等も出ている)なのでしょうが、そういう議論をするベースが

09/26 20:34
山口透析鉄

本人の中にないといとも容易くしょうもないヨタに引っかかってしまうので。本文中にも出てくる藤倉さんや橋迫さんの本なども読んでみるべきでしょう。実際は金儲けしか念頭にない有象無象の類も幾らでもいますので、自らの足で寄って立つものを持ち、自分自身も含めて色々と考えて疑ったりもできる知的基礎体力、それこそ教養と呼ばれるようなものを備えておくことが重要なのでしょう。日本にもアベとその周りの応援団と統一教会等もいますので、やはり他人事ではない本でした。

09/26 20:37
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那須糸
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ネタバレ無責任な言論空間では、集合知的なメリットより、一種のカルト的なものの信仰に支配されてしまうのかなあと思います ちゃんカルチャーの創始者達が大きくQアノンに関わっているのはしりませんでした。 改めて自由な言論空間のバランスはむずかしそうです。
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ウサギのバイク
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知り合いに陰謀論を真剣に語る人がいて、Qアノンについてある程度知識を付けたくて読んだ。 荒唐無稽としか思えないのに、何故信じてしまうのか?不思議で仕方ない。 内容はQの正体の追求や、Qアノン誕生の素地やその展開、広がり、陰謀論の危険性、関係者や信奉者のインタビューなど。 「陰謀論を信じる人を説得することはほぼ不可能だ」 でも、デマには事実で対抗するしかない。
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Sensyuraku
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正体とは大きく出たわね、と言わざるを得ない。概要なんかは他の本にもある話だしね。が、目下Qの正体最有力候補のロン・ワトキンスにがっつりインタビューして、ロンの経歴を纏めてるのがこの本の肝。そこだけでも読む価値あり。
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ISBN vs ASIN vs OPAC
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世界中の宗教で、それぞれのやり方で、それぞれの言語で、それぞれの世界観で、光と闇の戦い、光側につくことの大切さ、闇側に行くことの恐ろしさが、何千、何万回と語られてきた。Qは宗教ではない、のではない。我々が宗教としてきたものは、そもそもQと同程度のものであり、だがそれは、人間が社会を構築するために作り出してきたあらゆる物語、民主主義であれ、国家社会主義であれ、麦わら海賊団であれ、天声人語であれ、虚構であるという点において、すべてまったく同程度である、ということでしかない。
ISBN vs ASIN vs OPAC

さて、ではたらこはQについて責任の一端を負っているのか?という点については、各々、夢・独り言板か材料物性板に書き込んでください!

06/07 18:57
ISBN vs ASIN vs OPAC

「僕は、集合知というものを信じていた。大勢の人たちがいて、そこに質問を投げれば、きっと正しい答えを導き出すのだと。でも、ネットの群衆は違った。そこに知恵はなかった。行き着く先は、陰謀論だった」(フレドリック・ブレンナン)

06/07 19:01
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若
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おもしろかった。プロローグでいきなり「Q」と思われる人物が登場する。そこから関係者や信奉者たちへの取材が始まる。後半ついにその人物と接触する。最後にスピリチュアリティーの研究の方の言葉「記事を相手(Qアノン側)に吸収されて、それを膨らませられるリスク、素材にされてしまうリスクがある。」との助言にも耳を傾ける。p160 「Qアノンのような陰謀論と、闘うべき人間は誰か。ジャーナリストよりも研究者よりも潜入者も映画監督よりも、効果的な対策を打てたはずの人間がいる。」その人間、知ってて煽るんだよな、、
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ヘッジホッグ@Wheezers and Dodgers
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ネタバレ知人がどっぷりQに嵌っていることを知ったので読んでみた。ディープステート(DS)は1990代のトルコで生まれた言葉だったのか。小児性愛者、児童の性的虐待、DSなどアメリカの陰謀論を盛り込んで、影の政府と戦っている一員と自負していることがQアノンの特徴。カルト教団に近い。トランプ、プーチンなど主流派でない人がDSと戦う戦士らしい。トランプ自体父親の遺産で成功したビジネスマンだから、どちらかというと既得権益側なんだよな。作者の真摯な取材姿勢は分かったけど、朝日新聞というところが信用できないんだよな。。。
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ゲットアップウィズイット
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めちゃくちゃ面白かった。本書はQの正体を追うというストレートな内容で、その過程でQアノン現象とは何か?アメリカ社会や日本への影響は?と付随する様々な事象についても丁寧に調査している。冒頭と終わりで繰り返し語られるQは全知全能の神ではないし顔も名前もあるという言葉に痺れる。気骨のある記者。ロン・ワトキンスも8ちゃんの名前も知っていたけどこんなに日本と繋がりがあるとは思わなかった。Qアノン信奉者がある意味では正義感でやってる一方、焚き付ける側は承認欲求や単純に金のためにやってる構図が酷い。まさにカルト。
ゲットアップウィズイット

8ちゃん創始者フレドリック・ブレンナンの「僕は、集合体というものを信じていた。(中略)でも、ネットの群衆は違った。そこに知恵はなかった。行き着く先は、陰謀論だった」という言葉が重い。

03/27 12:24
ゲットアップウィズイット

著者の藤原学思さん、Xの投稿も素晴らしいけどこの本は更に素晴らしい。単著がこれしかないから共著も読みます。

03/27 12:27
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Reading4Survive
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アメリカ最大の匿名掲示板の書き込みから始まった陰謀論。それらはいつからかQアノンと呼ばれ日本にも影響を及ぼした。 Qとは一体誰なのか? その目的は何なのか? そこにはひろゆきが生み出した2ちゃんねると、匿名掲示板文化を表す「ちゃんカルチャー」、そして2ちゃんねるを乗っ取ったワトキンス親子などの影が… Qアノンに魅せられた人々や、それらを分析する学者、対峙するジャーナリストなど重要人物への豊富な取材で真実に迫っていく過程はノンフィクションサスペンスともいっていい。
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bibliotecario
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Qの正体に迫ります。ほぼ間違いないように思えますね。ドキュメンタリー『Qアノンの正体』も触れられています。
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たろーたん
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米国NPO「公共宗教研究所」が2021年に四回にわたって調査した結果、Qアノンの主張の柱「全国の政府、メディア、金融界は悪魔崇拝の小児性愛者たちに支配されており、その集団は世界規模で児童の性的人身売買に手を染めている」に対して、「完全に同意する」が5%、「おおむね同意する」が11%だった。我々が思っているよりも信じている人は多いのかもしれない。印象に残ったのは、ハーバード卒の女性の例だ。頭も良さそうなのに、Qアノンに嵌まっている彼女を見て、決して陰謀論に嵌まっている人=バカという訳ではないと思った。(続)
たろーたん

ハーバード卒の彼女の例を見て、陰謀論者と私たちは意外と近いのかもしれないと思った。少なくとも彼女の考えは異質ではなく、私の考えの延長線上だ。日本でも「メディアが政府に都合の悪いことを流さない」と思ってる人は大半だし、「誰が言ったかが重要ではない、中身が重要だ」という意見もその通りだと思う。日本政府が裏である程度あくどいことをしていることは皆も思っていると思うから、それが増幅したら、陰謀論になるのかな、と思った。だから、決して遠い存在ではないと思う。

12/24 21:19
たろーたん

ちなみに、別の人だが、印象に残った言葉。「ディープステートが、メディアも、判事も掌握した。証拠がない、なんていうのは、見ようとしていないからだ。いいか。ここにはバドワイザーの缶がある。でも、目を手で覆ったら、『見えない』。あるにおかかわらず、だ。証明を拒否しているに過ぎない。本当は、証拠はあるんだ」。彼にとってはこれが事実なんだろうな。あと、雑学で、Qアノンにとって、17は大きな意味を持つらしい、アルファベットの17がQだからだそうだ。

12/24 21:20
4件のコメントを全て見る
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黒胡麻
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ネタバレQの正体はおそらくロン・ワトキンス。5ちゃんねる管理者ジムの息子。この親子、アメリカや日本で匿名掲示板を譲り受けたり、強引に乗っ取ったりしているが、いったい何が目的なのか本書でも明らかにされておらず不気味だ。一方、日本のQアノン組織ヤマトQの首謀者、こっちは単なる金目当ての俗物のようだ。
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しげ
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アメリカを動かす陰謀論集団「Qアノン」の大元となる「Q」の正体に迫るノンフィクション。読んでいくうちに「Q」が何者であるかは朧げながらわかったものの、「Q」の目的はなんなのか、なぜ「Q」を盲信する人々がこんなにも多いのかという疑問は残ったままでした。この現象はどう収束していくののだろう。もしくは何を生み、何に繋がっていくのだろう。気にかけておこうと思います。
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fjord
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Qアノンとはなにかという調査報道のまとめ。Qのキーパーソンまでインタビューをするなど内容は重厚。アメリカのQが日本のQの信奉者につながり、日本での陰謀論の伝播につながるなど、意外な接点も見られる。
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道楽モン
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トランプ前大統領を神のように崇め、根拠の無い陰謀論を信じ込み、正義を背負って他者を否定する人々。ネトウヨにも通底する感覚的でしかない卑しい言文を旗印に、コンプレックスやルサンチマンに溢れたアイデンティティを堅持する人々。もはやQの正体よりも、Qアノンの増加、看過できない社会的影響に恐怖を覚える。本書に示されたものは、Qの予言が外れても疑わず、正当化する屁理屈は自己保身の言い訳と、一発逆転どんでん返しの人生のコペルニクス的転回にすがりつくしかない、SNSによってあぶり出された孤独な人々の死屍累々たる現状だ。
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書痴楽
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Qの正体は某論破王と訴訟合戦を繰り広げた某父子であることは以前から指摘されていたが、本作では著者による「子」へのインタビューや他者によるドキュメタリー作品、そして計量文体学による分析結果を基に、彼こそがQの背後にいるのではと指摘する。ただし、これは状況証拠を積み上げていった結果であり、本人からの自白がないことに留意する必要がある。それでも父子がQと何らかの関係があることは疑いようのないことであり、作中で彼らのどす黒い野望を証言する関係者も登場する。陰謀論者はそんな父子の権力欲のための犠牲になっているのだ。
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お抹茶
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Qの正体と影響を追う。Qの正体だと思われている人物に著者はインタビューし,正体だという確信を深めていくが,決定打はなく真相は闇の中。正体不明である以上,Qの真意もわからないのかもしれないが,アメリカでは無視できないほどQアノン信奉者が増えている。日本ではエリと名乗る人物がQの投稿を翻訳して拡散し,日本のQアノン運動を主導。意外と,Qと日本には接点があることがわかる。Qアノン信奉者は社会から孤立している傾向があり,そこに過激派が接触しているという指摘もあり,「純粋な愛国者」が別の形で利用される危険も感じた。
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ymda
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「Qアノン」の発信源である「Q」が誰なのかについて、関係が深い人物への取材から迫った本。日本との結びつきが結構多くて、うんざりした気分になってしまう。「Qアノンを広めようとする集団は2020年、米国以外では日本とブラジルで確認された。」(SNS分析会社「グラフィカ」調べ)という記述に、先日のブラジル議会襲撃事件を思い出して、危機感を持った。
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chuji
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久喜市立中央図書館の本。2022年9月初版。初出「朝日新聞デジタル」2022年3月24日~4月11日他。加筆・修正。オイラにとって「Q」とは「オバケのQ太郎」か「高橋尚子」だった。「2チャンネル」は二十年以上前にはよく見てた。2から4、5、8、に増殖し、呼び方も「ちゃん」から「くん」になったりしていて、とてもついて行けない。情報が溢れる今、何が本当なのかは、自分で観るか、触ったことしか信じられなくなりそうだ。恐ろしい世の中になりつつある。
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Hiroo Shimoda
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文字通り「Qの正体」が面白い。荒唐無稽なのに1000万人もいるとは。
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保元茂樹
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4ちゃんから生まれ、8ちゃんで育った「Qとアノン」。 その関係者のインタビューを通してその運動の魅力と「Q」に迫る。 朝日新聞にて2022年3月〜4月に連載された「Qを追う 陰謀論集団の正体」に加筆・修正を加えたもの。 「Q」が誰か?ということよりちゃんカルチャーとそのコミュニティーで熱心に解釈し続ける姿に惹きつけたれ一気に読んだ。 特に8ちゃんの創設者であるブレンナン氏の章は1番興味深かった。 この運動は最近特異なものとして聞かなくなったが社会に自然に浸透した結果なのだろうと考えると少し寒気がする。
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Satsuki
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Qアノンの正体を追うのが本書の主題。信奉者がなぜその主張を信じるに至ったかとか政治への影響とかが主だと思っていたので、自分の予想とはやや異なった。Qがワトキンス親子か否かはともかく、その動機や、また本書で登場する信奉者の心理は、亜流である日本の神真都Qも含め、本書を読んでも理解できない。功名心や悪ふざけとでもいうならまだ分かるのだが。しかし、理解できないと切り捨てられないほど社会での影響力が増しているように思う。
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コキア
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20年の米大統領選、 コロナウィルス、と共に広がったQアノン。 SNSのQ日本支部のツィートはわたしもよく目にしていたので(その後凍結されるまで)行方が気になっていた。 発祥は2chが起源の「ちゃんカルチャー」誰もが気軽に覗ける掲示板文化、、、世界を裏で操るDS、、、 何と闘えばよいのかもはや分からない時代。 わたしは何かの信奉者ではないけれど 信じたいものを信じる。それが危険なことかどうかは分からない、、 ただ分かることは社会の分断は始まっている。。
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パトラッシュ
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荒唐無稽な陰謀論がアメリカを徘徊している。悪魔崇拝の小児性愛者集団が政府やマスコミを支配していると唱えるQアノンが。貧困白人層が中心の信奉者がトランプ当選を信じて議会襲撃事件を起こし、高い教育を受けた知識層にまで広まっている。これほどアメリカ人を魅了したQアノンとは誰が発祥で、どのように広まったのかを追跡する過程で、日本の2ちゃんねるとの意外な関係が明らかになるのだ。アメリカの動向を追いながら、オウムや統一教会が成功し多くの騒ぎを起こしたように、カルトや陰謀論との親和性は日本人の方が高いのではと警告する。
0255文字
はるぱ
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朝日でNY特派員だった記者が「Qアノン」のQを追ったルポ。私も「陰謀論は荒唐無稽」と笑い飛ばしてきたがアメリカでの広がりや、日本の地方議員にも“信者”がいることを知った。ハーバード卒ニューヨーク在住白人女性にも信奉者がいることはなかなか衝撃的で、「こいつら、無学なアホ」だけでは片付けられない。「いくら荒唐無稽でも、それを信じることで“幸せ”になっている人がいる」、この事実は、陰謀論が形を変えたカルトとも言えるのだな。日本の「反ワク」さんたちの動静は個人的に興味津々、これからもウォッチする。
はるぱ

そういえば知り合いの元外務省幹部さんはいまや陰謀論拡散の著名人になっちゃったし、お寺参拝の仲間だった女性は陰謀論を説くメールを送りつけてくるし、、、。ホントに不思議な世界である。

12/03 17:06
0255文字
kuroma831
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アメリカの陰謀論コミュニティとして急成長したQアノンの火付け役である「Q」が誰なのかを追うルポ本。朝日新聞の特集連載の書籍化なので章ごとにテーマも明確で読みやすい。Q本人と目されているロン=ワトキンスへの本人インタビューなど、ここまで迫っているのが面白い。日本の2chコミュニティとの関わりも非常に驚き。ひろゆきをもてはやすのはやはり良くない……米連邦議会襲撃事件まで発展した荒唐無稽な陰謀論の批判は簡単だが、陰謀論を信じる/信じないの二元論的分け方をして断絶を生むのが良くないといつ著者の誠実さも心地よい。
kuroma831

別著者だが「ルポ トランプ王国」や「白人ナショナリズム」などでも語られていたように、陰謀論を信じる人に陰謀論の荒唐無稽さを示しても意味は無い。彼らの感じる社会からの疎外感、彼らが「great awaking」と言うような陰謀論を信じることで得られる万能感の解消こそが必要。ルース=ベネディクトが述べていたような「マイノリティへの迫害をやめさせるには、マジョリティで不遇な人生を送ってる人も含めて全員にフルスペックの人権を与えることが必要」ということを思い出した。総じて非常に良質なルポ。

11/29 19:04
kuroma831

この本のテーマそのものである「Qが誰か」という問いについては、かなり大筋では予測が付いているっぽいのも驚いた。今後、事件の扇動のようなことになれば捜査が及ぶのかもしれないが、そうでない限りは限りなく黒に近いグレーとして残り続けるんだろうな。

11/29 19:05
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す○○
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米連邦議会襲撃事件は対岸の火事と思っていた。不確かな情報で国家の機能が停止し複数の命が奪われた事実は、手近な暇潰しでスマホを弄る自分の直ぐそばで起きたことと恐怖を覚える。「ちゃんカルチャー」という言葉や、その起源が2chだったことは知らなかった。コロナ禍で他者とのコミュニケーションは減りSNSでは同じ日本人なのに全く理解できない意見を目にすることが増えている。社会の分断は明らかに進んでいるのだろう。エコーチェンバーの陥穽に陥る危険を改めて思う。
0255文字
おかむら
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この世界を裏から牛耳っているのはヒラリーも属する小児性愛者の闇組織(ディープステート)でそれと闘うトランプが選挙で負けたのは不正だとかいうトンデモ陰謀論。こんなアホらしい主張を信じる人々とその発信者Qを追ったルポ。アメリカの一部の人たちの話と思いきや日本も案外関わってるのが驚き。陰謀論とか都市伝説ってテレ東の番組みたいに「信じるか信じないかはあなた次第」的に面白がってるうちはいいけど(またフリーメーソンかよ)、陰謀論を本気で信じて行動を起こす人がこんなにいるのかと思うと怖いよー。
0255文字
チェアー
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真実は一言で教えられて見えるようになるものではないという考えがなければ、騙されてしまうかもしれない。他人を疑わない純粋な、ある意味では善人が陰謀論にはまりこんでいくのかもしれない。 Qの起こりや進展、復活を丹念に追いかけた労作。Qを追いながら、並走し、寄り添い、じっくりと話を聞くことが必要なのだろう。
0255文字
onepei
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きっかけがあればあとは簡単なんだなと感じた
0255文字
たかぴ
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「Q」のデジタル上の足跡よりも、その正体、誰が作り出し発言していったのか?個人、組織を追う。アメリカという超国家が図らずも生み出してしまった存在なんやなーと。なるべくしてともいうな。
0255文字
バーニング
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0255文字
katsun9669
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緻密に取材をされていて、非常に緊迫感のある文章で面白いです。Qアノンを批判するだけではなく、陰謀論に落ち込んだ方への対処法も取材されていて、身近な方々この境遇に陥った時に読まれるのもいいと思います。続編を期待します。
0255文字
hiroshi
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「Q」も「Qアノン」も全く知らなかった。トランプ現象なるものがなぜ起こるのか?は不思議に感じていたけど。ネットワーク、掲示板、「2ちゃん」という現象・ツール。いずれにせよ、それらにより議事堂襲撃事件など起こってしまうのが現実。
0255文字
くさてる
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連邦議会議事堂襲撃事件を引き起こしたアメリカの陰謀論者、「Qアノン」。それはどこから生まれどのように発展していったのかを追った一冊。ドキュメンタリ―「Qアノンの正体」を見ていたら、色々と補完できてより分かりやすいかと思います。単にネタとして面白がったり、意外と一理あるだろうとすませてたり、なんとなく放置していたら、思わぬところでその嵐に巻き込まれてしまう、陰謀論にはそういう恐ろしさがある。それを追求しようとしても、分かりやすい答えはないはずで、わたしはそこに筆者の誠実さを感じました。続きを読みたい。
0255文字
史
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陰謀論とその発端の話。の断片的なものというか、見えやすい部分というか。誰かについては深く追っているのだけれども、どこかこう、ありきな部分がある。書中に登場する専門家が「頭ごなしの否定や軽蔑はよろしくない」と言っている割には、この本はそういうタイプの本のように思えてしまうのは、まあしょせん庶民は、ということなんですかねえ……。
0255文字
あーしぇ
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Twitterでミュートワードに指定している某氏の名前が、第1章にいきなり登場するので、うんざりしながらも先が気になり読みはじめた。タイトルどおり、ジャーナリストが「追う」のだが、その「正体」はいまだ闇のなかであった。今後は、人びとがなぜ彼らに取り込まれてしまうのか、その観点からも引きつづき追いかけてほしいと思った。
0255文字
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Qを追う 陰謀論集団の正体評価69感想・レビュー46