読書メーター KADOKAWA Group

日本のヴァイオリン史 楽器の誕生から明治維新まで

感想・レビュー
3

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
鴨の入れ首
新着
2022年刊。図書館本です。戦国時代末期に西洋人が来日してヴァイオリンの原型を日本に持ち込んでから、江戸時代を経て明治維新に至るまでの、日本におけるヴァイオリン演奏史を説く音楽史解説書です。鎖国体制下での西洋音楽演奏など、知らなかった話も多いので興味深い本ではありました。但し、もとになった論文は明治維新以降が肝とのことで、やはり続編にあたる明治維新後の話を読みたいなと思いました。
0255文字
kaho
新着
ヴァイオリンの原型が所謂モダン型に変化完成する時期と、長崎に出島があった時代が同じ、という処から、イエズス会が来ていた時代にも少し触れられるが、主に出島…オランダ商館と関係した時代の史料を重視しつつ、日本へのこの楽器の影響変遷をみる論考。オランダの植民地であったバタヴィア(インドネシア)での状況…現地地元民奴隷にVnを習わせ、奴隷側としても技能所有者として高く自分を売ることができたこと、彼らが出島に来て主人のための演奏をしていたこと、その楽器がいずれ当地の環境に合わせて独自のスタイルをもったこと、等。
kaho

著者の長大な博士論文を分冊した内の1巻として予定されている本なのと、オランダ商館の情報は日本の民間に余り流れてこない状況だったことからか、この本では日本の…というよりも、むしろオランダを通じての バタヴィアの状況の方が詳しいような気もする。維新の頃までを辿っているが、その部分は黒船のミンストレルショーの件など、以前読んだ笠原潔『黒船来航と音楽』と通じているが、長崎や横浜の外国人居留地での海外Vn演奏家初来日といえる 伊人アゴスティーノ・ロビンについては耳新しい情報でありがたい。「胡弓」との関連情報は無し。

01/20 19:37
0255文字
おかしないえ
新着
幕末から明治維新にかけての日本におけるヴァイオリン使用の事実を丹念な実証に基づいて描いている。課題が、西洋音楽受容史ではなく、「世界のヴァイオリンをめぐる音楽史の一部」ということである。副題にも示されてはいるものの明治維新以降の日本でのヴァイオリンの音楽史がないのは残念だ。続編が期待される。
0255文字
全3件中 1-3 件を表示

この本を登録した読書家

今読んでいる読書家全0件中 新着0件

登録しているユーザーはいません

積読中の読書家全0件中 新着0件

登録しているユーザーはいません
日本のヴァイオリン史 楽器の誕生から明治維新まで評価100感想・レビュー3