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人類史にかがやく古代都市はなぜ消滅したのか: チャタルヒュユク、ポンペイ、アンコール、カホキア

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Y田
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都市、街のインフラ、社会システムが整っている社会にいると分からなくなるけど、それは必然ではないし、これまでのヒトの試行錯誤が詰まったものなんだなって。チャタルヒュユク、ポンペイ、アンコール、カホキア、これらの都市の変遷を読んですごく思う。◆印象に残ったのは、【繁栄→崩壊】という感じの文明のモデルは古い考え方(19c西洋的なそれ)であるという事である。都市は「生き物」、崩壊というより「変化」という認識の様だ。環境、文化、政治体制、色んなモノが絡み合って姿形を変え続ける人間社会に思いを馳せる。
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Tani
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非常に興味のあるテーマだった。4つの文明がなぜ消滅したのか。ポンペイは火砕流と火山灰によって、6mもの高温の物質二の下に埋まってしまった。残りの3つは、洪水や旱魃などの環境災害によって、人口が減少していった。劇的な変化ではなく、長期にわたる人口減少で、消滅した。その原因は、巨大なインフラを管理する問題や人間の管理を指摘している。我々の世界にあって、気候変動によって、洪水や熱波や旱魃、山火事、海水面上昇の問題がある。政治的不安定で難民の問題もある。世界的都市崩壊の時代を迎えていると著者は指摘する。同感である
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げんさん
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都市の指導者たちは、政治的な(占星術的な)理由から美しいスぺクタルを作ることに資力を注ぎ込み、整備された道路や機能的な下水道、比較的安全な市場など、都市生活の基本的な快適さを提供することはしなかった。その結果、都市は畏敬の念を抱かせるような外観をしていても、嵐による洪水や干ばつなど、災害からの回復力は高くない。現代でも政治的な利益追究のために安全性を無視することが多々ある。
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TATA
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図書館で見かけて一読。思いがけず面白かった拾い物の一冊。トルコのチャタルヒュユク、イタリアのポンペイ、カンボジアのアンコール、米国のカホキアと四つの消滅した都市を語る。消滅の背景のみならずその繁栄の歴史や雑踏して往時に思いを馳せるところもつい読み耽ってしまった。気候変動や火山噴火といった自然災害だけではなく社会心理の変化もあって都市が棄てられたとの分析は現代に照らすとどうなるかと考えるとゾッとする。それでも文化や伝統は生き残るとしたあとがきに僅かに救われる気がするのは今がおぞましく感じるからか。
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kentake
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世界4ヶ所の古代都市遺跡について、最新の発掘調査で判明した事実に基づき、それらの都市で暮らしていた古代人たちの生活を想像し、それぞれの都市が消滅していった過程について考察を加えた本。 4都市のうち、チャタルヒュユクとカホキアについては、ほとんど知識がないだけに、興味深く読めた。 チャタルフュユクは紀元前8000年頃と気が遠くなる程古い遺跡だが、今から約330世代前の遺跡であると言われると、歴史の近さを感じる。またアンコールが衰退した原因は気候変動にあるとされているが、現代の都市も学ぶべき点が多いと思う。
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terry
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内容的には興味深く感じて頑張って読んだが、ポンペイまでで力尽きた。あまりにも直訳調で何度読み返しても意味が通じない箇所が多々あり、もう少し翻訳の言葉の選び方を考えてほしかった。
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マウンテンゴリラ
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チャタルヒュユク、カホキアについては、予備知識が無く、文章表現のみでは、イメージさえ把握するのが困難であった。しかし、都市=文明=階級社会の形成という、漠然とした、半ば刷り込まれた知識では計り知れない、人間や文明の多様性を感じさせられたのは確かである。これらの古代都市の物語から、著者が何を伝えようとしているのかを断定的に言うことはできないが、カタストロフィーというものを極端に捉えすぎたり、定式化しすぎることも現実的では無いということは、ここに掲げられている史実からも言えるかもしれない。→(2)
マウンテンゴリラ

(2)だからと言って勿論、現代文明を楽観的に見れる要素を本書から引き出すことも出来ないが、一つ、危機を回避するヒントになり得るかも知れないと感じたことは、先に触れた多様性ということである。現代文明は富の一元化、つまりエネルギーを大量に使用し、物質的豊かさを享受することが相変わらず第一の目的となっており、現在発展途上国とされているところも、結局はそれを目指すという意味で同様であると感じる。一つの価値観に縛られることを脱し、知恵を出し合い、多様な幸福感を求めることの必要性を示唆されているようにも感じた。

01/09 21:11
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TI
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内容はともかく写真がないのはどうなのか? ポンペイ・アンコールワット以外は知らなかったので想像もできない(アンコールワットもサンボールプレイクック遺跡などでてくるが知らなかった)。
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???
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伝奇羊
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北アメリカの古代都市を初めて知った。社会科学的な知識がないと難解。
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