形式:コミック
出版社:KADOKAWA
原作を読んでから、手に取りました。 キャラクターの画もイメージにピッタリ。最終選考日当日に何者かが仕込んだ告発文が 炸裂し、波乱が起きるわけですが、それによって別の一面が垣間見える様に 数年後の当事者のインタビューを、そこに重ねているのが見事でした。 小説の結末を知っていても十分面白く読める作品で、それ故にタイトルについている 「プラス1」がとても気になります。これは続き買わないと…
オリジナル要素気になりますね😲
もしかして途中から7人に増えるとか⁉️(笑) コミック版が完結するまでに原作を読みたいと思っていますが、果たして文庫化されるのが先かコミック完結の方が先か…。
最後どういう回収をされるのか分からないけど、帯の全員クズっていうのもひっかけな気がする。いじめに関しても明日からしごくぞって宣言だけで本当に自殺したのか怪しいし、人工妊娠中絶に関しても強要したなら駄目だけどその行為自体は権利であり母体の未来や身体のことを考えて当人の判断で行ったのなら非難されるいわれはない。つまりまだ未確定な事柄でキャラを判断する、嘘つき上等の採用試験のようなトリックがあるんじゃないかな。外れてたらこっそり消します(笑)
(ここよりネタバレ注意)・また、告発状により関係に亀裂が生じていく辺りから、「2011年の就活当時」と「2018年現在の彼ら彼女ら」が時折並行して描かれる様になり、そこから「六人から一人になったのは企業側の変更」だが「告発状による他者の蹴落とし」自体は何者かによる陰謀と判明する事で、「就職内定というデスゲームに勝ち残るのは誰か」という点に加えて「誰が告発者なのか」という謎が提示され、就活ミステリ、という異色な状況が巧みに演出されている(続)。
まともにミステリ的な視点で考えるなら「最も疑わしくない人物」或いは「(読者、及び主人公(おそらく語り手でもある波多野翔吾)にとって)最も犯人であって欲しくない人物」となるので、消去法でいけば思慮深く清楚な嶌(しま)伊織一択•••と言いたい所なのだが、原作には存在しなかったタイトルの後ろの小さな「プラス1」の表記がこれを難しいものにさせる。六人以外に原作から何かしらアレンジしていますよ、という宣言なのかそういう意味ではないのかによって随分と話は違ってくる。何にせよ、抜群な次巻の引きに期待していきたい(了)。
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