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〈共生〉から考える 倫理学集中講義 (岩波現代文庫 学術459)

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ドラマチックガス
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講義の形を取りながら「共生」について様々な角度から検討する。一見関係なさそうな話が、その章が終わる頃には共生とは何かを考える題材になっている。一章一章も短くとても読みやすい。ただ、僕が今求めているものではなかった。理念的な物というよりはもう少し具体的、実践的なものを読みたかった。そういった本をたくさん読んで、このテーマへの関心がもっと高まったら、改めて読み直したい。
0255文字
くま
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他者のどのような苦しみがあるのかを絶えず反芻し問い続ける注意力をもつことが共に生きる義務か。カテゴリーの中で一括りにされた苦しみではなく、問題の個別性に目を向けること。違いを違いと認めつつも、誰もが苦しみをもつ同じ人間であるという平等性をもつ注意力を養う教育について考えていきたい。
0255文字
しんすけ
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カントは道徳を義務として語っている。 そこには人が義務を護らなけらなければ、社会生活は成り立たないとい強い意志が観えた。 本書では義務を維持して生きるための究極の要素として、道徳が語られているかに観える。 それを具現化した言葉が、タイトル見る「共生」である。 しかし義務をお題目のように唱えていても、だれも義務として捉えることもないだろう。 本書の半ばにはジョン・ロールズへの言及がある。それは自然に制度として進化させたいという希望である。 希望は叶うものではないと考えるのは、腐ったルサンチマンに過ぎない。
しんすけ

またレヴィナスの、他者とその受容も書かれていた。 それらが守られないならば、世界は破滅の途を進ん行く以外にない。 本書を閉じるとき、タイトルの「共生」が、再び重く圧しかかる。 そしてカントをも振り返えらずにはいられない。 日本の行政が道徳の意義務を、無視している現実が浮かぶからだろう。

03/16 09:21
0255文字
驢馬山人
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2022(2008の加筆増補版) 独特のこだわりのあるマスターが選んだブックリストの趣き。やはり次に手に取るべきは著者が長く翻訳に取り組んできたギリガン『もうひとつの声で』。
0255文字
chiro
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「共生」という概念には広い意味での公平さが含まれていることを前提とすることが求められると思う。その意味では現代の複雑さを我々がどこまで理解し得ているかから始めなければいけないのだと感じた。多様性という言葉が軽々しく論じられている様に感じるのもそうした基本的な部分のコンセンサスがないままにここの考える多様性に任せていることの弊害が出ているのだと思う。ここで示されている「共生」を具体的にどう進めるかという議論が求められているのだと感じた。
0255文字
ほし
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「共生」を軸に、ケアや教育、臨床などを講義形式で論じる一冊。共生を単なるユートピア的なものとして扱わず、「生の諸様式の雑然たる賑わい」を求めるコンヴィヴィアリティという概念や、共生の持つ他者への侵犯性や相互依存性、孤独を取り上げながら、他者なしでは生きられない人間にとっての共生のありようが考察されています。本書に引用されている、石原吉郎による「日常生活をていねいに生きよ」、宮沢賢治による「どうか今のご生活を大切にお護り下さい」という文言が心の深くに響きました。この本を起点に、色々と学びたいと思います。
0255文字
sigeru
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「共生」をテーマに講義形式で進められる論旨は明確である。
0255文字
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