形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
形式:Kindle版ライトノベル
いました。 ただ、いくつか物足りなかった所もありました。まず、黒幕の正体に関してあまりにも分かりやすすぎた点。今巻に関しては黒幕の正体にそこまで重きを置いていないように感じたので、元々そこまで隠す意図はなかったのかもしれませんが、それにしても意外性が全く感じられない展開は少し残念だったかなと。また、タイトルにもある通り騎士学院を舞台とする今作ですが、主人公であるモニカと学友達の関係に絡めたストーリーを展開する割に彼女たちが仲を深めるまでの流れが少し不自然というか、なんだか知らない間に絆が生まれていて出来→
レース感のようなものを感じてしまいました。他にも後半空気と化した神奏術士の扱いや学院物の割にキャラクター数がかなり絞られているなど、色々と勿体無いなと感じる部分は多くある印象です。
本来前衛と後衛に分かれ、譜面でバフをかける役と剣を振るう騎士で役割分担されているのですが、主人公は一人で両方の役割をこなせるので立ち回りが面白いです。主人公が使う剣は笛と刃が一体となったかの様な形状をしており、奏で踊る様に敵と切り結んでいく。紙書籍限定ですが、作中で奏でられた譜面がサントラとして配信されている所も面白い試みです。(電子だから聞けない...) TS転生ものですが、ストーリー的には割とベタな学園ものでした。サクサク話が進むので終盤に至るまでの主人公などの掘り下げがちょっと薄く、
謎が明かされる終盤部分に少し弱さを感じてしまいました。しかしこの作品は描写が凄く良いです。本作はファンタジア大賞・銀賞受賞作なのですが、新人の方とは思えないほどバトルシーンに迫力がありました。
ブログ感想→https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2023/01/22/232537
作品のアクセントになってるんですよね。てか、これ中身バレたらアルくんの方もリオの方も性癖捻じ曲げられるんじゃないだろうか。
ブログにて感想増量版 https://yamata14.livedoor.blog/archives/53443975.html
となり次の巻からのキャラの掘り下げに期待が持てます。音をモチーフにした術や男女の差等とにかく設定が面白いので次巻以降の発展に期待して待っています。
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