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進化的人間考

感想・レビュー
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げんさん
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雄と雌とは、同種に属していても、繁殖をめぐる競争のあり方が異なるのだ。配偶相手の獲得をめぐって、雄どうしには激しい競争があるが、雌どうしにはそれほどの強い競争はない。むしろ、雌は多数の雄の中からどの雄が好きか、選ぶことができる。もしも、雄が子育てに全く関与しないのであれば、精子という小さな配偶子をたくさん作る雄は、次々に雌を見つけて配偶することができる。しかし、雌が子育てをするなら、雌はそれと同じ速度で配偶することはできない。すると、雄余りの状態になり、雄どうしの競争が激しくなる。
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エジー@中小企業診断士
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進化軸を通して人間の理解を統合する試み。進化心理学。著者は「普遍的な人間の本性」の探究において自然科学の概念的一貫性をもって新たな仮説創出を展望する。三項表象の理解と共同幻想が文明を可能にしたと考察。ハラリのサピエンス全史の「認知革命」では 虚構として論じられた観点である。ヒトの生物としての潜在寿命は昔から長い。繁殖戦略のK型(少産少死)とr型(多産多死)。三次元空間認知と物体配置記憶には性差がある。進化ゲーム理論により個体同士の競争戦略が説明されるが問題は利他行動である。ヒトは非常に協力的な種である。
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spock
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生まれ持った性差はあるのだから仕方ない。アカデミックな場所でそれを唱えることが男女差別になると言論を封殺されてしまうことが悲しいです!内容は竹内久美子さんのエッセイを少し硬くした感じで楽しい。
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TS
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現代社会とマッチしていないが生物的なヒトの本質として備わっているものとは
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taverna77
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文系と理系の融合を目指す志が雲より高く潔い!2024年、都立高校入試の共通問題出典。短いよ、もっと長くたくさんお話聞いていたい。
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やす
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人間とは何かについて、科学者がじっくり考えた本。科学的ではないからこそ、温かくて腑に落ちるところがあると思う。
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Toshi
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面白いが、説明が論理的なようで論理的ではない。エッセイの読後のよう。
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linbose
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★★★☆☆著者は我が国進化心理学の第一人者▼ 昨今、性差の研究は、性差別の問題と密接に関連すること等から減少しているが、客観的性差の研究は可能であり、差別を恐れて差異を認めようとしないのは科学的に不誠実▼ヒトの適応進化環境(EEA)は、長く続いた狩猟採集時代のもの(基本的に雑食、低いカロリー摂取、砂糖、脂肪、塩分はまれ。適度な運動が必要、子育てなど共同生活、共同作業で生計を立てるなど)で、現代の環境とはギャップがある。世界の歴史は、このようなギャップが問題となり、その解決を迫られるという繰り返しだった。
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5〇5
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ホモ・サピエンスの本性っていったい何なのさ? そもそもホモ・サピである自分自身がよくわかってない。進化という視点から人間の本質に迫ったのが本書なのだ。20万年前に誕生したご先祖様は、長らく狩猟採取業者であり他者との共同作業と他者への共感能力で生き延びたわけで、性善説があてはまるようだ。けど生活様式が変化すると非協力者や裏切者も出てくるわけ。結局、一概にその本性を言い表せないくらい複雑なのが、ホモ・サピなのだと覚った次第です。
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takao
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ふむ
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qls
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3.5
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sutekibito
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どちらかというと、研究者的興味を扱っている。「三項表象」という考え方は、興味深い。
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井の中の蛙
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進化の観点からみえてくる人間の本性について窺い知ることができました。扱われるテーマは子育て、少子化、性差、犯罪、健康、文化など多彩で面白かったです。
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hitomi
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ネタバレ読売新聞の書評を読んで。素人にも読みやすかったです。著者は、人文社会系による人間研究と自然科学による人間研究との統合を本書で試みています。進化心理学と人間行動生態学の両方のアプローチが多くの成果を挙げていて、今後の発展が期待されるそうです。「自己」と「他者」が「世界」に関する三項表象の理解を持つことが、ヒトが文化を持つことを可能にした、という11章の話が興味深かったです。三項表象の理解は非常に高度な認知能力の結果であり、これには何らかの形でミラーニューロンが関係しているそう。面白いなあと思いました。
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まーくん
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長谷川眞理子先生の本はいろいろ読んでいるが、この本で現在の研究分野(夫の研究分野との連携)を知ることができた。進化心理学の考え方は自分自身を知り、急激に進む情報化で変わりつつある社会でヒトとして如何に生きるべきについて参考になる。
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はとむぎ
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ヒトは、基本的に雑食で適度な運動と娯楽が必要で共同作業によって生計を立て、公正感を大事にして他者とコミュニケーションをとって愛情を感じながら生きていたい生き物!そして育児は様々な協力を得てやるもの。 このヒトの本質にむかない生き方は、なんとなく居心地が悪いんだろう。 面白い本でした。
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jackbdc
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ネタバレ印象に残ったのは、フェミニストを自称しつつも生物的な性差に言及している点。誤解を招かぬよう慎重な物言いに努めてはいたのだが。個人的な学びとしては、ボウルビーの適応進化環境という概念の展開方法。経済優先、モノ中心のアンチテーゼを唱えるにあたり、人類史を紐解いて適応して来た環境に着目する必要性を議論の前提として端的に述べられる便利さに感嘆。視覚情報の偏重傾向の予見は合理的で納得性があると感じた。適応進化環境論にも当然に限界はあるだろうが、こうした前提を据える事によって議論を整理しやすくなるメリットは大きい。
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アキ
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著者は総合研究大学学長。専門は行動生態学。東大卒のバリバリの理系女性。本書は人文社会系学問による人間に関する考察と近年の自然科学による人間の知識を、進化という軸を通して統合しようとする試み。まずヒトとチンパンジーとの違いを10点あげ、ヒトに固有の特性を指摘し、子育て、少子化、食性、性差、脳と行動の性差、健康、言語、文化につき最新の論説を引き分析する。その中でヒトという動物は共同作業がいかに大事か、また三項表象の理解を含む共感という脳神経基盤を重視している。進化心理学は未だ発展途上の学問だが、楽しみな分野。
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izumone
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ものすごい切れ味,という印象。人間も動物なのだから,その基盤は自然によって範囲が規定されると思う。
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●●
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ネタバレ2023年の本。ヒトについて、客観的に少し離れた位置から、科学的なアプローチにより、考える本。論文ではなく、一般向けなので、様々なヒントを受け取り、自分にとっては凄く、刺激を受ける。「私は…に違いないと考えている」とまだ論考段階の推測もズバッと語ってある。ただ、様々な媒体で、既に視たり読んだりしてる内容が纏まっている印象。
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marukuso
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主にヒトの生活史を中心に子育てや性差、文化などについて考察する。進化論を中心に据えて人文社会科学と自然科学を統合した新たな人間学が必要である。
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