形式:文庫
出版社:早川書房
以前に挑戦して挫折した『ブラッド・メリディアン』に再挑戦するか…
解説を書いている佐藤究の文章が帯に掲載されていますが、本当その通りで、硬質な文章で書かれる 暴力は、読者を容易に真っ暗な世界へと引きずりこんでいきます。自分は、その凄まじさに圧倒され、数度、いや2ケタレベルで 読まないと、その真髄を理解出来ないだろうなぁ、と感じました。佐藤究も魅了された映画「ノーカントリー」も 気になりますが、この内容を映像で…となると、観るのに相当気合い入れないと駄目だろうなぁ…
→この国も昔はこんなじゃなかった。敗北感と無力感に肩を落とすベテラン保安官ベルの姿に、「ノー・カントリー・フォー・オールドメン(年寄りが住む国じゃない)」という題名が二重写しになる。旧題『血と暴力の国』は分かりやすいタイトルだが、ただのノワール小説に見えてしまうのが難だ。倫理観や良識が崩壊した現在のアメリカ社会に対する嘆きを込めた原題、それをそのまま生かした今回のタイトルは、はるかに内容に即しているが、私のように英語に疎い者には分かりにくいのも事実。翻訳の難しさはこんなところにも伺える。[G1000]
武骨な文体が尚更に胸を打ちます。ホント皆さんに読んで欲しい作品ですね
この文体が私にとっては慣れるまでなかなか厄介でマッカーシーの良さに気づくのに時間がかかった原因の一つです😅この作品おすすですよ。noriさんコメントありがとうございます。
物語のテーマは確かに悲しいけれど、こんな素晴らしいものがまだまだ書けるという、人類の生命力の底知れ無さを、私は信じたい!
コーマック・マッカーシーを続けて読んだら虚無な気持ちになってきたので、次はパラニュークを読もうかな
くさてるさんのレビューがきっかけで、本書を読みました。読んで良かったです、ありがとうございました😊
こんにちは。わたしの感想が読書のきっかけになったと知れてとても嬉しいです!ほんとうに傑作だと思います。こちらこそありがとうございました😊
(本つぶメモ)https://bookmeter.com/users/733233/books/548616/mutters
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