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統一教会: 性・カネ・恨から実像に迫る (中公新書, 2746)

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田中峰和
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信仰の自由を隠れ蓑に無知な人間から搾取する統一教会。先祖の因縁や霊の祟り、悪いカルマがあるなどの話を用いて不安をあおり、多宝塔や壺など無意味な商品を法外な値段で売り付ける。息子や家族を騙り借金返済を迫る特殊詐欺と同様の手口である。このような詐欺行為で巻き上げた金が、韓国に流れていくのだからたまらない。共産主義の脅威から生まれた勝共連合と結託し、安倍の祖父と癒着していたのだから、インチキ宗教なら暗殺されたのは先祖の祟りといいかねない。特殊詐欺と宗教詐欺は信じやすく気の弱い人間を巻き込む。即、撲滅してほしい。
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カモメ
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初期の統一教会は文鮮明という再臨のメシアによって血分けされた女性信者たちが男性信者とさらに血分けする行為が合同祝福結婚という形で収束して形成された擬似的な家族の神霊的拡大家族だった。メシヤが文鮮明であることの証明はなく最後は信仰であり、信じないことで自らの意思の弱さ、倫理観や道徳性の欠如に自責の念を抱くところまで追い込まれていた。日本の統一教会組織は韓国の幹部から蚊帳の外に置かれ資金提供者としてのみ活用されていた。統一教会は専従の数が多く人件費を賄う必要があった背景もある。日本の幹部は学生あがりで社会経験
カモメ

なく統一教会に入信した若い人たちが多く、文鮮明の命令や韓国の古参幹部に対して意見を言うようなことはできなかった。霊感商法は違法で非倫理的だったが、こうした活動を信仰でやり抜く信者を養成することが統一教会における布教・教化の目標となった。そのために短期間の集中トレーニングで意識や生活態度を変容させる自己啓発セミナー型の教化等効率的なシステムが考案されていった。祝福家庭においては日本と韓国の関係がジェンダー的観念を媒介して僕と主人の関係に転換されていたが、日本の植民地支配に対する恩讐に報いるために日本女性の

10/28 13:54
カモメ

心と体を韓国人男性に捧げるという論理が日本がエバで韓国がアダムという女と男の関係にたとえられ正当化された。献金被害の民事訴訟は困難であり、統一教会が受取書や領収書を発行せず信者がメモを残すことを禁じていたこと、心理的な威迫行為がなければ自発的な献金とされたことが理由である。またコングロマリット化により霊感商品の販売は販社の販売員がやったことで宗教法人は関与していないと主張された。今後の規制にあたって国家や権力に近い専門家集団が宗教とカルトを区別するような制度は恣意的に使われるおそれも指摘される。

10/28 13:55
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Isamash
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櫻井義秀北大文学研究院教授2023年発行著作。統一教会に関しての網羅的紹介書。教義内容に関してもとても詳しく記載されており、こんないかがわしい宗教に嵌るのには驚きも感じた。狂信的で自己犠牲的な日本の宗教活動とは違って、本国韓国では信者はビジネスライクな活動をしているらしくその為に集団結婚で韓国に渡った女性は洗脳が解けるケースもあるとか。結婚後数日間の性交行為の詳細までマニュアル的に定められていることにはビックリ。保守のはずの安倍元首相とこの韓国ナショナリズム教団の関わりの実態的な描写が皆無だったのは残念。
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こうず
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統一教会は、いわば激動の日韓近現代史の相似形だ。その教義は朝鮮半島の民間信仰や日本による植民地支配といったものの影響を色濃く受け、また冷戦中は反共的な、その後のリベラル化した世論に対しては家父長制的な世界観を死守するため長らく自民党と手を結び、日本政界に影響を及ぼしてきた。それを為すための経済的な手段としての霊感商法であり、企業や政治団体をいくつも有するキメラ的な組織形態だ。その標的になるのが不安を抱えた孤独な人々であるという点で、やはりカルトというのは孤立した人々を救えぬ社会の歪みの反映でもあるだろう
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芽衣
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統一教会の概説本。お堅い本なので感情的な文ではないけど、それでも論理が飛躍した教義に対してはツッコミを隠しきれてなかった。終盤で被害者救済を触れていたけど、信仰心をマインドコントロールの区分が難しい。信者にとっては自発的な信仰であっても他者から見たら洗脳されてるとしか思えない。信教の自由とのバランスを慎重に考えなければならない。また、統一教会の異常性は作者の言う通り、メディア・学界・宗教界が宗教に対し建設的な批判や厳しい自己評価を怠ってきたツケだとも思える。
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かんがく
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昨年メディアで散々取り上げられたが結局全容がよくわからなかった統一教会について、歴史や教義、社会との関わりについて詳述した本。実際の信者への聞き取りなども多く実像がよくわかった。メディアでは合同結婚式や霊感商法などのわかりやすい部分ばかりが扱われ、性的な部分とポストコロニアルな部分が隠されているためよくわからない宗教になってしまっているのではないかと思った。
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晩鳥
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統一教会について、その歴史や教義、勧誘方法、日本人女性信者の問題、安倍元首相銃撃事件から始まる問題などが論じられている。本国の韓国と支部の日本で献金に違いがあるのが特徴的だと感じた。日本の植民地支配や反共といった政治的な出来事の影響を強く受けている。新興宗教では、金を集めつつも教祖は真剣に救済の事を考えているというイメージがあったが、統一教会の場合は(少なくとも日本では)単純に金集めのことだけを考えているという印象を受けた。
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預かりマウス
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少し構成に難ありだが面白かった。終戦後の日本ではキリスト教信徒は急増したものの結局その割合は総人口の1%にも至らなかったが、戦後の韓国では25%に達したという。日本では上層が宣教の対象だったが韓国は中下層が対象で、「巫俗や祈禱の治癒文化を取り込み、受難の近代史をイスラエルになぞらえた」ことが急拡大の原因であるという。統一教会は韓国の土俗と習合したキリスト教であると言え、その特徴は原罪を性的に把握する血統原理、文鮮明をメシアとすること、近代の日韓関係を神話的に捉えて、日本からの収奪を正当化すること等である。
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サイトトウロク
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本に書かれているように、自民党が統一教会のイデオロギーに寄り添っている理解は正しくない。冷戦が終わった後、反共という旗と後ろ盾を失った教会が、自民党の保守的思想にすり寄ったというのが事実に近いという事がわかった。
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coolflat
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ⅱ頁。財閥と教団という異例の事業を韓国で率いる文鮮明一族だが、こと統一教会において、その収益を稼ぎ出している地は日本である。日本では霊感商法を行う「カルト」として認知され、1987年から2021年までに、1237億円を超える被害が集計されている。他方で、統一教会には多数の自民党国会議員や地方議員に無報酬の私設秘書を送り込む、無償で選挙応援を行う。組織票を回すなどの政治的活動を活発を行い、見返りを受けてきた疑惑も報じられている。統一教会は宗教団体でありながら、経済組織・政治団体の側面も持っている。
coolflat

279頁。コングロマリットである統一教会にとって、世界平和統一家庭連合は組織の一部でしかなく、そこが宗教法人格を失い、任意の宗教団体となっても本体のダメージはそれほどないのではないかと予測される。すなわち、信者が「天の父母様聖会」を構成する世界平和統一家庭連合から同じ構成団体の国連NGOに登録された天宙平和連合や世界平和女性連合に移動し、教会施設なども登記を変更して従来どおりの諸活動を継続するのではないか。オウム真理教事件から27年が経過し、団体規制法による観察処分が継続されているにもかかわらず、

09/05 06:48
coolflat

後継組織のアレフとアレフから分派したひかりの輪などは小教団として生き残っている。規模の比較だけで言えば、数万人の信者と数千人の専従職員・活動家から構成される統一教会は、関連団体を含め数十年後まで存続されることが予測される。そして、このコングロマリット教団が、正体隠しの勧誘や霊感商法、および信者に対するエンドレスの摂理献金を継続する可能性は高い。そうなった場合、統一教会の宗教法人としての解散をもって問題解決とはならないし、これで政治的決着とすることはできない。

09/05 06:49
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ゲオルギオ・ハーン
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統一教会はメディアで取り上げられるがよくわからない宗教団体だったが、本書を読んでその全容が分かった。統一教会はさまざまな側面がある。宗教団体としては異端のキリスト教系であり、文鮮明が救世主としている理由も神を感得した女性との血分け(性交)というよくわからない理屈がある(さらに現総裁である韓鶴子は文鮮明が救世主であることを否定した新説を出すなど支離滅裂である)。布教戦略は韓国やアメリカでは無宗派層に呼びかけるのではなく他のキリスト教系団体から信者をとっていき、日本では地方から出てきた人々をターゲットにした。
ゲオルギオ・ハーン

政治的な面では勢力拡大にビッグネームを利用することで権威を得ることを狙い、政治側も共産主義勢力への牽制勢力として勝共連合を組織させることで利害を一致させた。事業体としてみると日本と韓国で違う面を見せる。韓国では主に田舎に住む男性に結婚相手を紹介する結婚斡旋事業をしており、韓国の人々も宗教団体とは見ていなかったという人がいるほどだった。しかし、日本では地区教会と呼ぶ販社整え、霊感商法や献金活動を展開し、巨額の売上を稼いでいく。日韓での認識の差は主に事業体としての面にあると思いました。

09/02 19:31
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すーぱーじゅげむ
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韓国ではスケベ教祖によるキリスト教フレーバーの異端教という印象だったものが、日本国内で高額献金カルトになった過程の部分が面白かったです。国内で高額の被害に遭った真面目な人は、教団周辺のお家騒動を知っていたらついていかなかったと思います。宗教側も勧誘される一般人や信者の信仰の自由をおかしてはならない、例えば、セミナー(周りと連絡の取れない心神耗弱状態)で信仰を迫ってはならない、という論理にものすごく納得がいきました。
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遊未
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若い頃に訳あって当時の関係本を読み漁りました。優秀な同級生に戻って来て欲しかった。ずっと気にしていたけど、銃撃事件でこれ程肥大化していることを改めて知りました。残念です。
遊未

いわゆる文武両道の同級生でした。地方の名家で財産家の一人息子。今もご両親の人生が悲しみと不幸に彩られたものでなかったことを祈り続けています。

08/12 22:37
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わさび
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ネタバレ誰が読んでも自分とこの教団の接点について思い当たるエピソードがあるはずで、知識として知っておくことは大事だと感じた。教団は特に看護師の女性を勤労青年の伝道対象として積極的に勧誘していた実態があり、理由としてはケア職で所得が多く、友人づきあいに時間を割けない人たちだからという部分に納得させられた。また、宗教二世だけでなく、高齢者一人世帯にも意思決定や安全配慮を支援する成年後見制度の活用の必要性があること、統一教会の関連団体が運営する高齢者居住施設が北海道にあることなども知ることができ読んでよかった。
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ねこ5号
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安倍元首相が銃撃されてからほぼ1年。統一教会の成り立ちから、日本での布教活動や組織、資金獲得の流れなどの概要を解説していくれています。統一教会のイベントである血分けの儀式や祝福(結婚)や叩く儀式などキリスト教の原罪と韓国のシャーマン呪術が随所に見られるなと感じました。日本での洗脳過程もなかなか刺激的ではありました。信仰の自由など難しい側面もありますが、今後の宗教法人解散命令を踏まえどのような動きになっていくのか注目です。
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すみす
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統一教会のことが非常によく分かる書。そしてその内容は果てしなく重い。文鮮明がメシヤの生まれ変わり?韓国がアダムで日本がエヴァ?あまりにも自分勝手な解釈に憤りしか感じない。なぜこのような見え透いた嘘に人は簡単に騙されるのか?なぜ選挙に組織を上げて協力してくれる統一教会の教義に政治家は無関心なのか?理解の範疇を越えている。そして、その危険性に対する注意喚起の一切をしてこなかったマスコミにも責任の一端はある。インターネットに主役の座を奪われたのは自らが招いた災いであり、当然の帰結と言える。
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インセム(인생뭐있어!)田村一朗(仮名)
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前著「統一教会」で述べられた内容に加え、新たな証言やデータ、7.8事件を受けての内容や展望も述べられています。統一教会の概略を知るには、まずこの本を手に取ることをおすすめしたいです。一部の当事者や研究者から内容に関する指摘や疑義が提起されているものの、多少事情を知る元信者の一人としては、少なくとも大枠の論述に違和感等は覚えませんでした。長年統一教会を研究して下さっている著者に、私はとても感謝しています。櫻井先生の前著を読まなければ、あのような凄惨な事件を受けても、私は未だに信者のままだったと思います
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本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
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☆ serial number 191(191/345)労作かつ良著である。センシティブな問題はタブー化(または"聖域化")される。これは同時に不可視化されることでもある。それが表面化する時は今回の事件が象徴するように「いまここにある危機」という形を取りがちになる。そうすると表面的な問題解決に追われ事柄の本質を見失ったまま,拙速な決着でお茶を濁そうとする勢力が現れる。結果,本質や真因を解明することなく忘れられて同じような悪が拡大再生産されることになる。そうしないためのアプローチが本書である。
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 いんきゃ犬
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文鮮明の生い立ちから、教団の信仰、布教の仕方が詳しく記述され読み応えがあった。
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takao
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ふむ
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そうたそ
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★★★☆☆ その存在は知っていたが、日本の他の新興宗教と比べると、その異常性はさほど周知されていなかったイメージ。桜田淳子のイメージしかない。だが、安倍首相銃撃事件で一気にその存在が知られることとなり、その異常性も明るみに出た。本書はそんな統一教会を知るに適した一冊。一から十までを知ることができる丁寧な内容。これほどまでに異常性に満ちた団体がこれまで暗黙のうちに許容されてきたことに、社会の闇を感じてしまう。知れば知るほどによく分からなくなる、そんな実態であった。
0255文字
Satsuki
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後には合同結婚式や性まで規定する教義、勧誘プロセスなど、部外者にはやはり理解に苦しむ。80年代以降、身の丈に合わない資金調達は通常の経済活動では限界。そこで霊感商法や過大献金が組織的となる。政治との関係では、60年代からの日本の保守・右翼との関わり、また近年でも自民を中心とした関係や組織票の存在を解説。ただ、実際の政治への影響力は少なくとも本書からは未知数だ。最後に著者は規制の可能性を述べるが、宗教研究者としては拙速な行政処分には慎重。別途、宗教二世を含む被害者救済の施策の論点も解説。
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CTC
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3月の中公新書新刊。著者は北大院教授(宗教社会学)。本書執筆の依頼は2012年だそうで、まぁ間少し学務で本腰入らなかった間があるようだが、10年かけての脱稿という。本年法藏館から刊行予定の『創価学会』を手掛けている最中に安倍首相殺害事件があり、中公に促されての刊行となった。故に本書は安倍事件に囚われすぎることなく教団の歴史や全体像、その特異性をバランスよく知る事ができる。しかし改めて安倍と教団の関係は永く確信犯なのだ。本書には記されない[赤報隊事件]と今夏解散命令発出とも云われる流れを考えると…闇は深い。
CTC

①教団の特徴3つ❶「性」=性による堕落と復帰が教義に。性交という“血分け”で神の血統が信者に分たれる。❷「カネ」=メシア文鮮明は経済行為を重視。特に地位が低い本邦信者は集金マシーンに。修行とされ信者らに罪悪感なくエスカレート。❸「恨」=韓国での戦後キリスト教拡大自体がナショナリズムと接続。教団は“国際勝共連合”の主体だったが本邦信者に「植民地支配の懺悔を徹底して迫」った。 ②七千人超の本邦女性が、韓国人男性と結婚し渡韓。相手は普通には配偶者を得がたい農村の男性が主、信者でない場合も多い。

05/21 10:24
CTC

教義は男女平等とは程遠く家庭内生活は厳しい。 ③日本での教勢拡大は、立正佼成会初代会長が跡継ぎ庭野日鑛を教団研修会に参加させてから。驚くほど成果があり、交流が続いた。 ④ 国際勝共連合は朴正煕の意思でKCIAが文鮮明に創らせた。教団本部は一時岸信介私邸隣にあり、連合とともに関係は安倍に引き継がれた。 ⑤ メッコール…あの不味っい炭酸甘麦茶は統一教会製品。 ⑥80年代までは、教団は本邦内で銃砲店を多く運営。普通の銃砲店との見分けかたは、店頭メッコール自販機の有無(笑 出典:Wikipedia)。

05/21 10:25
0255文字
どら猫さとっち
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ネタバレ安倍元首相銃撃事件の動機で、急に注目度を高めた統一教会。桜田淳子の合同結婚式も話題になった。その実態は?そして、入信した人たちは、幸せになったか、不幸になったか。教祖の家族から、信者の葛藤と苦悩、そしてこれからが、本書に詰まっている。多様性を重んじるようになった昨今とはいえ、いまだに古い価値観を押し付けるしきたりや思想に、恐ろしいものを感じる。知らないといけない存在として、本書を読んでおきたい。
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けっと
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2022年に大騒ぎになった事件の経緯や、大学時代にキャンパスにいた謎の集団のことが気になって読み始めた。 統一協会の開祖たる人物の生い立ちはもちろん、判例・書籍・インタビュー記録を参照しながら日本でなぜ高額献金・霊感商法がなされてきたか、なぜ政治との結びつきが強くなったかを説明している。入信や献金にいたるプロセスを臨場感を伴って詳細に記している箇所には圧倒された。 「教会にきてみませんか?」と誘ってきた人についていったら自分はどうなっていたのだろう?、と思うと背筋が少し寒くなる。
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Katsuto  Yoshinaga
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京都の大学に通っていた頃、下宿を訪ねまわる原理研がいた。サラリーマンとなった大阪では、得意先の会社で花や珍味を売るおばはん(マイクロ隊というらしい)がいた。渋谷の東急本店あたりで、絵に描いたようなエリートサラリーマン風の青年が道行く女性を物色しており、よくみると、この団体のネームプレートを付けていた。後に、渋谷にはここの本丸があることを知った。度々見かけ、度々矛先を向けられていることを知りながら、よくわからなかったこの団体について、年代を通して調べられ、実によくまとめられた読み応え充分な労作(コメに続く)
Katsuto  Yoshinaga

■「日本での悪評は韓国には届いていないの?」『日本への恨み(=ハン)をちゃんと教義におり込み済みで、日本以外ではえげつない金集めはしていない。さらに合同結婚式で、韓国農村部の嫁不足問題にも貢献しているから』■「ナゼ、“ハン”を持たない日本人信者が入信して狂信するの?」『120代前の先祖の悪さまで清めないと開運できないと法外な献金を強いられ、その過程で韓国への憐憫を刷り込まれ、さらにこんな団体に入ってしまってまともな生活に戻れないと恫喝されるから』■「文鮮明はメシヤなの?」『そこはハッキリ説明できない…』

05/05 23:59
Katsuto  Yoshinaga

他にも、狂信状態に導くマニュアルやら、そこでの行動とか、まさに異形の宗教団体で、宗教法人化され確たる法規制もない。それなのに、この団体に対する報道熱も醒めてきたようで、またほったらかしになるのではないか。宗教に対する猜疑心が強い私は、宗教法人という制度そのものを無くすしかないと思うのだが。

05/06 00:00
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ネギっ子gen
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【なぜ日本人は、日本の富と人材を韓国側に提供するに至ったか?】長く統一教会研究をしてきた著者による、この問題多き宗教団体にまつわる疑問4点を考察した新書。①統一教会が韓国で宗教的財閥となり、日本では霊感商法を行うカルトになる経緯。②「合同結婚式」と呼ばれる特異な婚姻儀礼。③日本人信者が、教祖ファミリーと幹部に支配される精神構造。④今後はどう対処していくべきか。巻末に詳細な参考文献。特筆すべきは、本書が読売グループの中央公論新社から出版されたこと。「嫌韓感情」に与する保守派は、この件で沈黙しているが……。⇒
ネギっ子gen

【恨(ハン)】<日本社会では在日コリアンに対する差別が残存し、政府は植民地支配に反省の弁を述べつつも、従軍慰安婦や徴用工の問題では曖昧な態度を示した。1990年代以降、韓国の市民社会の動向を見極めた韓国政府は、日本の歴史認識を問うた。軌を一にして、統一教会も日本に道義的責任と賠償を求める宗教運動を展開していった。恨の心情が神や再臨主の言葉として語られるのを前に、日本人信者は、求められる贖罪に応じるしかなかった。なぜなら、日本人信者には日韓の近現代史についての知識も歴史認識もなかったからである>。うんうん。

04/24 15:22
ネギっ子gen

【日本の保守は】<日本の代表的な保守政治家と目されていた安倍晋三元首相が、韓国に基盤を持つ統一教会の最大の支援者と名指しされて殺害された事件は、日本政治における保守の信念と真っ向から衝突する捻じれた現実であり、批判するにしても沈黙するにしても、メディア報道や論壇の「整合性」を根底から揺さぶるものだった。しかし筆者は、むしろ保守陣営こそ、「恨」の論点から統一教会問題を真剣に論じるべきだと考える。それは日本の保守主義の本来あるべき姿を考える上でも、必須のプロセスであるはずだ>。西部邁先生が居ませば、どう……

04/24 15:23
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nishiyan
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1954年に文鮮明によって創設された統一教会の誕生から日本進出で勢力を拡大し、社会問題化するまでに至った流れを歴史的背景、教義、組織構造、法的観点などから多角的に論じた新書。文鮮明の人生が凝縮された結果出来上がった宗教なのだなというのが率直な感想。植民地時代の屈辱、北朝鮮での虜囚経験、猛烈な性への執着とこれらが、統一教会を宣教、経済事業、政治活動のコングロマリット宗教へと押し上げたのだから興味深い。日本と他国では受け止められ方が違う理由もわかって腑に落ちた。統一教会とは何かを知る入門書といえる内容だった。
0255文字
Marcel Proust
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衝撃的な安倍晋三暗殺事件から始まった、統一教会に対する社会的な注目に関心があった。以前から統一教会と自民党の癒着は事実として古くから知られていたが、「陰謀論」扱いされていたのも事実だ。北大の学者である著者のいかにも学術的な文章には初めは辟易とさせられたが、著者の体験と統一教会の実態についてのリポートは迫真に迫り、統一教会とは宗教を偽装する反社会的な団体であるという事が分かる。韓国ナショナリズムの塊のような団体が、日本の「保守」を自称する勢力と結びついていた、という事実を日本のナショナリストは直視すべきだ。
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ごはんたべたい
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組織として複雑怪奇なことになっていて、最早何が本体なのか掴めなくなっているのが問題なのかなあ、と。宗教団体でもあるしニューエイジ思想団体でもあるし、資金回収の団体でもあるし、反共団体でもある。一つの側面で見てはいけない団体だけれども、どこかで解体していくべきなのではとも思える。それはこの団体が生き残るためにも必要なのでは。
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統一教会: 性・カネ・恨から実像に迫る (中公新書, 2746)評価71感想・レビュー30