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源氏物語の世界 (新潮選書)

感想・レビュー
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とりもり
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1968年出版の再刊だが、論考に古さは感じさせない。「世界最古」の小説などの過剰な評価は否定しつつも、その世界観については肯定的に評価する。単なる光源氏の女性遍歴の話ではなく、登場する女性たちの個性を踏まえながらその普遍性を説き起こすところが分かり易かつた。後半は、その前後の文学を踏まえた源氏物語の立ち位置を解説しており、武士が台頭する前の平安時代が、女性が活躍した文学の爛熟期であったことが良く分かる。「あさきゆめみし」しか読んだことがないので、誰かの現代訳で読んでみたいと思った。★★★★☆
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かくかく鹿々
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初出は1968年。2023年に復刊されたもの。50年以上前に書かれたものであるので、やはりその時代の価値観や考え方に影響されている感じはあるかな。断定的にコメントされているところが多いけれど、本当にそうかなと感じるところも時々ありました。おそらくこの50年の間に、源氏物語に関する研究も進んだと思いますし。 しかし、源氏物語の時代背景や設定を概観するのに良い一冊と思います。
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くり坊
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今回「源氏物語」「平安時代」をテーマとして本探しをして、中村真一郎氏の書いたものをはじめて読み、図書館の蔵書で同じ著者の本、在架しているものを調べて、早速、貸出予約をしました。面白い「物書き」に出会ったと、喜んでおります。本書は、大変分かりやすく、読みやすかったです。参考になりました。
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鵜鷺乃鈴芽
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ネタバレ物語を読みたい人には不向きな本でした。登場人物や背景を掘り下げたい人向け。最大の美徳は『好色』とされる物語ですが、英雄色を好むは全世界共通で、この思想が現代にも残っているのだろうなとしみじみ思いました。
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peco
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他の世界的古典文学や当時の慣習、風俗、制度にも解説の目配りをしながら幅広い視点で『源氏物語』を論じる氏の教養豊かな世界に冒頭から惹き込まれる。途中『竹取物語』や概ね同時期のエッセイ論も展開され、単に『源氏物語』という稀有な小説を論じるのみでなく、新たな読み物が必要とされる“時代背景”にまで思考の波を連れて行ってくれる。 あらためて千年もの昔に産まれた時から筆者の言うところの「古典」たり得た『源氏物語』の幸運と普遍性を思う。 「現代の我が国の文明は非常に余裕に乏しい」という氏からの箴言を胸に刻んで読了した。
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miso soup
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源氏物語をちゃんと読んだことのない自分にとっては、登場人物の関係や背景などを知れて良かった。ただの恋愛小説ではなく、そこに登場人物同士の対比や深い心理描写があって、現代の我々も共感できるような内容になっているのが、紫式部の天才性を表している。これを機に、現代語訳の源氏物語を読んでみようと思った。
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はるわか
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この時代の最大の美徳は「好色」にあったのだから。/光源氏の須磨流遇のモデルとなった中の関白伊周の一族を、道長が政界から粛清した事件の残酷さを『大鏡』で読み、源氏物語と比較すると、当時の政治上最も重要な事件が、政権奪取の圏外に置かれた紫式部のような女房たちにとっては、哀れ深い男女関係のもつれに置き換えられて理解されているのが判る。
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ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
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あらゆる〈源氏物語〉に関する本を読みたくて借りた。本書は復刊で1968年の本で著者はもういない。西洋文学〈プルースト〉など似ていることを発見し、新しい視点。そういえば〈宮廷物語〉としてはそうなのかもしれない・・。それより〈源氏物語〉以前・以降の古典にどことなく王朝時代があるんだな。
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アンコ椿
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これから源氏物語を読み始めます。その準備として目を通すもあまり役に立たなかったわい。
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zero
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前半の源氏物語に関する部分は興味深いが 後半はいただけなかった。
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Tetsuji Yamaguchi
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★★★
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