形式:ハードカバー
出版社:幻冬舎
形式:その他
出版社:Audible Studios/幻冬舎
形式:Kindle版
第170回 直木賞候補作暗愚と疎まれた将軍の、比類なき深謀遠慮に迫る。口がまわらず、誰にも言葉が届かない。歩いた後には尿を引きずった跡が残るため、まいまいつぶろ(カタツムリ)と呼ばれ蔑まれた君主がいた。常に側に控えるのは、ただ一人、彼の言葉を解する何の後ろ盾もない小姓・兵庫。だが、兵庫の口を経て伝わる声は本当に主のものなのか。将軍の座は優秀な弟が継ぐべきではないか。疑義を抱く老中らの企みが、二人を襲う。麻痺を抱え廃嫡を噂されていた若君は、いかにして将軍になったのか。第九代将軍・徳川家重を描く落涙必至の傑作歴史小説。
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