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ky
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銀色の球体が横に輪切りにされた絵、風景の一部がキャンバスの中、噴水とともに流れ落ちる鳥スプーン本ヴァイオリン、青空に白雲、上から下へグレーや青から赤へと変わる裸体、赤紅緑桃青黃のアングル泉、波模様の帆船…あれっさっき見たようなという絵が何度も現れる度にページを戻って確認、あるいは、同じタイトルも出現することも確認した。表紙の絵は晩年のもの、青空と白雲のイメージは多数の作品で使われている。素材の組合せの妙は俳句に通じるかも。
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くり坊
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ルネ・マグリットの作品が「400」作品、収録されている、一部、簡単な解説付きの画集です。わたしは389番目、1966年に制作された「空の鳥」(Sky Bird、カンヴァスに油彩、68.5㎝×48㎝)のような、いかにもマグリットらしい作品が好きです。
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きーこ
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大昔に教科書かなにかで、310.ゴルコンダ、367.大家族や384.白紙委任状なんかを見た記憶。マグリットの400作品が詰め込まれた宝箱みたいな本。時代とともに変わっていく様は、とても興味深かったです。400作目の空白のページが好き。いや。どれも好きだなぁ。
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DEE
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自分が見ている現実以外に、このような景色が広がるもう一つの世界があるのでは?マグリットの絵を見ると世界が揺らぐような、ちょっと不安な気持ちになる。そしてそれがマグリットの魅力。量も多く見応えあり。
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夏
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マグリットの400作品が時代別に紹介されている。最初はキュビズムに影響された作品が紹介され、徐々にわたしたちがよく知る、マグリットならではの特徴的な作品が並ぶ。1943〜47年に印象派風の作品を挟み、最後にはまたマグリット独特の作品へと変遷する。マグリットの絵画は描かれているものは単純でわかりやすいのに、その作品の題名とはミスマッチしていて、見る側に混乱をきたす。それがマグリットの魅力だから、マグリットは自分の作品に解説を付け加えたりしない。マグリットはキリコを好きだったらしく、その影響は大きいだろう。
夏

★★★★★

02/26 14:43
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macau3
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「314の光の帝国」は額に入れ何十年も寝室にある。「212迷える騎手」の別バージョンの大きなポスター「イカロスの少年時代」も貼っている。「310ゴルコンダ」や「368無限の認識」はピーター・セラーズの映画「チャンス」を連想する、監督ハル・アシュビーがこのイメージをパクったのだろう。
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jssei
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時系列で変遷を追って見ると解像度上がる。文字と絵画の意味にハマってた時期や、恐慌、印象派に寄せてみたり、戦争を意識したり。googleレンズで絵画中の文字を翻訳しながら見ると、誤訳なのかわからなくて面白い。
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たろーたん
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マグリットの絵から「死の象徴」「死の匂わせ」を無理やり見出そうという高度な遊びをしてみる。すると、不思議なもので、何の変哲もない絵が死を表しているように見えてくる。『赤いモデル』『人間の条件』『恋人たち』『イメージの裏切り』なども、「死を象徴している」「後ろに死のイメージが隠れている」ように見えてくる。あと、今回、『夜の淑女』『誇大妄想狂』など、マグリットって結構女体トルソーが好きだということを発見した。また、マダツボミみたいな『約束の地』『人間の権利』がちょっと好きかも。
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FOTD
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マグリットの作品が400点詰め込まれた本。時代と共に作風が変化して行ったことがよくわかる。「牝牛」の時代(1948年)の作品はまったく見たことがなかったので、意外性に驚いた。「イメージの裏切り」「共同発明」など、絵は知っていても題名を知らなかったし、絵と題名との関係や意味を考えるのもおもしろいだろう。ときどき見たくなる画集だ。
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Soul Cages
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マグリットは妻の好きな画家ですが(妻は若い頃,プロの先生に師事してシュルレアリズムっぽい絵も描いていました),結婚して二人で沢山の絵を見るようになり,私も好きになりました。妻のお気に入りは「光の帝国」。それも良いけど私は「視聴室」の実物(ヒューストンのメニル・コレクション)を見た時のインパクトが大きかったかな。ベルギーのマグリット美術館には2回行っているし,世界各地のマグリット作品を見たけど,せいぜい100点というところでしょう。この本には作品が実に400点も収められ,時系列に並んでいるので,→
Soul Cages

著作アイデアの歴史を辿ることができます。シュルレアリスムの中心人物だと思っていたけれど,シュルレアリスム運動のスタートには参加しておらず,中心人物ブルトンから冷遇されたことを根に持っていたなどのエピソードも記述されています。山高帽の紳士,林檎,鳩,鈴,青空と雲,彼のモチーフは激情的芸術とは少し距離を置いて上品です。画家というと,身なりに構わなかったり,飲んだくれだったり,奇人・変人だったりというイメージがありますが,彼はとても平和で普通の規則正しい生活を送っていたそうです。芸術は爆発だけではないんですね。

10/14 23:55
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tsuki2b
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いろいろなところでお目にかかるマグリット作品。そんな作品が400もあると、こんな絵があったんだ、と思うものしばしば。特に「牡牛」の時代に並ぶ作品は、これがマグリットが描いたものか、とちょっと新鮮。解説は少ないけれど、解説できないのかもしれない。
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スローリーダー
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子供の頃〈ピレネーの城〉で衝撃を受け、マグリットという名前を聞くだけで魔術にかけられたように胸が騒いだ。有名な作品は幾つも知っていたけど、これほどたくさんの作品があることに驚いた。似たようなモチーフやオブジェが繰り返し使われ、偏執的な傾向を疑ったが、実際はごく普通の秩序ある暮らしをしていたようだ。絵とタイトルは全く関係性を持たない。しかし絵に籠めたマグリットの主張は解説を読んで半分了解した。目で見えているものによって今は隠されているが、そこに存在する別のものを提示している、らしい。
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グラコロ
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マグリットといえば、サイズが間違っていたり石化していたり、でかい岩が空に浮かんでいたりキャンバスと窓外の風景が同化していたり、パイプやリンゴじゃないと書いてあるパイプやリンゴの絵だったり、山高帽の男が、顔をリンゴで隠したり後ろ姿だったり増殖して空から降ってきたりなどなど。四十数年のキャリア中、絵が売れなくて商業デザイナーになったり、シュールな印象派みたいになったり、ブルトンに喧嘩を売ったりと脱線したけど、最後の二十年はこれぞという傑作揃い。“光の帝国”が一番好き。
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keroppi
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マグリットの絵に初めて惹かれたのは、「週刊少年マガジン」の図解ページだったように思う。現実世界を惑わし、脳みそがクラクラするような作風が大好きで、この本も手に取った。400もの作品を時系列的に並べて解説している。印象派風の絵があったり、描き殴ったような絵もあったりで、ちょっと驚いた。大好きだった馴染みの作品は、晩年に描かれているものが多いことを知る。どんな画家も一朝一夕に自分の作風を築けるものではないのだなと思った。
bura

keroppiさん、たぶん私もマガジンでした。大伴昌司氏がマグリットを紹介していたのかも。表紙にもなっていたような気がします😊

09/13 21:22
keroppi

buraさん、たしかそうですよね。その当時のマガジン、かなりアカデミックでしたね。

09/13 21:27
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chuji
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久喜市立中央図書館の本。2023年6月初版。訳下ろし。マグリットはオイラが好きな画家の一人ですが、作風が色々あり、こんなに多作であるとは知りませんでした。見ごたえありました。
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ともパパ
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ネタバレ最寄りの図書館の新着コーナーで見かけて借りてきて読んだ。1988年のマグリット展に行き、その時のカタログ以降10冊近い画集や関連書籍を入手して楽しんできたが、本書は見たことない絵が多数収録されていて、読み終えた途端に「これは買うしかない」と購入決定。解説が時代ごとの制作意図を主に書かれていて、内容もわかりやすくて勉強になった。ルノアール風の作品は初期の模索時期かと勝手に思っていたらまったく違ったし、「牡牛」の時代の作品が妙に下手(荒々しい)と思ったらそういう意図だったし。いやぁ~良い本だ。
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蘭奢待
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ルネ・マグリット作品集。実に多作ということを知った。とても有名な、山高帽の男、指の生えた靴、宙に浮かぶ岩などなどあるが、その裏に多様な作品があった。今ではシュルリアリスムの大家として著名だが、存命当時、全く顧みられることがなかったらしい。ブルトンとも袂を分かち、独自で切り開く。400もの掲載作品のため、同じような構図も多く食傷にもなるが、当時の好事家も、もしかすると作家自信も同じ思いだったかもしれない。
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あじむ
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マグリット作品はだまし絵展や本の装丁でいくつかの作品を見たことがありましたが、ちゃんと作品を鑑賞したことはありませんでした。 初期の頃からマグリットの不思議で奇妙な世界が表現されています。印象派のようなカラフルな作品も描いているというのが意外で驚きました。他にもガラス瓶に彩色をした作品があるなど、絵画だけではなかったというのも驚きでした。 初期と後期で同じ作品をに描かれたものがあり、それを見比べてみるのも面白かったです。マグリットの不可思議な世界観を楽しめました。
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界烏
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マグリットの作品を時系列で四百点紹介。知っていたのは「ピレネーの城」だけだったので新鮮な気分だった。時代によってシュールレアリズムや印象派になったり裸婦画があったり変遷が興味深い。若かりし頃の夫婦の写真がいきいきしていてステキ。
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藤月はな(灯れ松明の火)
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分かれるべき時制、言葉が意味する規定、実物に対しての色の指定。それらの概念を軽々と飛翔したのがルネ・マグリットだった。シュルレアリズムの画家と名高いルネ・マグリットの作品を400点収録した画集。似たような絵もありますが細部や色などが違い、観ていると間違い探しをしているかのよう。フォービズムめいたタッチの「牡牛」時代はマグリットなりの当時の芸術界への皮肉だったのが何とも痛快である。また、夫婦の写真というプライベートに肉薄した資料も収録されており、大変、貴重です。
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りらこ
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1988年に開催されたルネマグリット展に行った事が昨日のことのように思い出されます。でも今の私は、マグリットの作品の中では、無機質な記号論的モチーフが繰り返される魅力よりも、不思議な暗さを含む部分に惹かれます。自分の人生も変化したものだとこの本をめくりながら考えます。好きな作家で、作品群。自分の心の鏡のようです。描けない私は見つめることしかできないけれど。
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マグリット400評価78感想・レビュー21