形式:文庫
出版社:文藝春秋
形式:Kindle版
形式:単行本
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個人的に一番ぞっとしたのが、『白足袋』。自分がこの会長の主治医だったとした、ふざけるなと言ってしまうだろう…この小説は極端な例だとしても、現在の医療によって延ばされた「寿命」は概ね「本人」以外の意志によることが未だに多いのが、日本の医療界である。最後まで健康でいたいものだ。それにしても、「あれ」としか言われなかった女の子が気の毒でたまらない。彼女の主治医だったら…と思うと、ため息が漏れてしまう…
現在も行政に見捨てられたままの能登のひたすら寒さを感じる物語である『霰ふる』。江戸期に、海運業で栄えた日本の各港は、明治、大正と寂れていく土地に張り付く様にして暮らしてきた人達。この物語を読むと、その土地を去ることなく住みたいと思う気持ちもわかる気がしてしまう。
120%賛成します。
ケンイチミズバさん ありがとうございます!120%は嬉しいです。
ともさん。吉村さんには魔力があるよね。どんどん読みたい本出てくるよ。赤い人、ともさんはどうかなー(笑)。レビュー楽しみにしてます♪
え、嘘。このはさん初めて?このはさんからは結構もらってるイメージあるのだが。海苔獲りってだけで渋いのに、スポット当たってるのはそれで既に死んじゃって、火葬の順番待ちをしてる遺族って設定がすごいよ。何でそこを書こうと思ったんだろうね。
読んだー。逃亡先に読んで良かったよ。ありがとう。開戦前に機密文書を持つ男が乗った民間機が墜落する「飛行機雲」も「大本営が震えた日」で深掘りされてるみたいなので、そっちも読んでみるよ。
掘り下げようとするとキリがないくらい作品が多すぎて大変だ💦honさんのレビューで読んだことにする。待ってるよ~
読んだー。このはさんに既に「逃亡」のスピンオフって教えてもらってるじゃんね(笑)。スルーしちゃってたよ。俺マイベスは飛行機雲でした。恥ずかしながらこんな事件全く知らなかったもので。このネタも別作品あるみたいだから読んでみるよ。釣ってくれてありがとう♪
ほんさん、「鋏」も良かったです。どれも妙に印象に残りますね!皆さん吉村作品たくさん読んでますね〜。ゆっくり読んでいきます。
メモ:「短篇を書くことはまことに苦しいが、私の生きる意味はをこにこそある、と思っている。厳冬の日に、滝に身を打たれるようなひきしまった気持になる」(「あとがき」243頁)
究極の不条理。鉄拳制裁や教練で叩きこまれ、条件反射で人をためらうことなく殺すことができるようになるという。洗脳、訓練で躾けられた若者も集団を離れれば、一人の若者。一人の息子、一人の父が訓練により兵隊という駒になる。駒の命は軽々しく扱われ、時に玉砕したのに生き残っているのは恥とされ軍紀にもとると処分された人たちもいるらしい。不名誉の死。どんな最後だったのか知りたいという願いも、知らないままの方がよかったとなることもあるだろう。
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個人的に一番ぞっとしたのが、『白足袋』。自分がこの会長の主治医だったとした、ふざけるなと言ってしまうだろう…この小説は極端な例だとしても、現在の医療によって延ばされた「寿命」は概ね「本人」以外の意志によることが未だに多いのが、日本の医療界である。最後まで健康でいたいものだ。それにしても、「あれ」としか言われなかった女の子が気の毒でたまらない。彼女の主治医だったら…と思うと、ため息が漏れてしまう…
現在も行政に見捨てられたままの能登のひたすら寒さを感じる物語である『霰ふる』。江戸期に、海運業で栄えた日本の各港は、明治、大正と寂れていく土地に張り付く様にして暮らしてきた人達。この物語を読むと、その土地を去ることなく住みたいと思う気持ちもわかる気がしてしまう。