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帰艦セズ (文春文庫)(Kindle版)

感想・レビュー
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Narumi
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短編集です。先日読んだ『島抜け』のあとがきに、同書に収録されている短編以外の短編はすべて現代ものと書かれていて、確かに本書の収録作品はすべて現代ものなのですが、その現代は「今」ではなく、昭和の末期です。ほぼフィクションなのですが、表題作のタイトルから示唆されるように第二次大戦の余韻を扱ったものが半数あり、歴史小説っぽさを感じさせます。自分が一番印象に残ったのは、戦争ものではなくて能登半島の漁村の話でしたが。
0255文字
こぺたろう
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「大本営が震えた日」や「逃亡」の話が出てきます。読んだ時の記憶を思い返しながら読了。表題作を読んでいて、何故こんな展開を書けるのかなと思ったのですが、あとがきを見て納得。個人的には長編の方が好みかなあ。短編の方が細切れに読めて良いのですが、集中力を保って読みにくい。
0255文字
kmiya3192
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7つの短編小説からなる一冊。すべてに共通するテーマは「死」中でも本題の「帰艦セズ」主人公自身が戦中に脱走兵となり、戦後になり戦争中での調査をする中で戦艦阿武隈での一人の兵士のことを知る。弁当箱を忘れたと理由で阿武隈の出航に遅れ、彼はその後脱走兵となり山中で餓死することとなる。こうした戦争が生み出す悲劇も去ることながら、戦後においても獄中生活を開けて後その生き方を探り「死」と相対する者、また海女として岩海苔とりの途中で気候の急変で死を迎える者。死とは何かを問う一冊である。
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帰艦セズ (文春文庫)評価67感想・レビュー3