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世界と比べてわかる 日本の貧困のリアル (PHP文庫)

感想・レビュー
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孔明
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ネタバレ世界のスラムに入り込んで貧困を間近で体験してきている著者が「日本の貧困」と「発展途上国における貧困」を住居・路上生活・教育・労働・結婚・犯罪・食事・病と死のそれぞれを対比させて解説する。途上国は常に多数で群れて助け合うことでコミュニティが形成されており、全員でそれを乗り越えようとしている。対して日本はコミュニティの繋がりが弱く、福祉などの制度がそれに代わっている。読んでいて判るのは、日本の貧困は決して途上国の貧困よりマシではないということ。どちらも極端なほうに振れてて、直ぐ死ぬか、ゆっくりジワジワ死ぬか。
0255文字
ストラスブール
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実際に発展途上国でスラムに入り込み取材をしている著者による貧困論はリアルで、リアル故に衝撃を受けました。発展途上国の貧困と現代日本の貧困との比較により日本の貧困の問題点を浮き彫りにしてくれます。スラムでは生き抜く為にコミュニティを作りそれがセーフティネットになっている。日本は金持ちも生活保護を受けている人も同じ地域に住んでおり、生活レベルや教育にかける事の出来るお金の違いをが見えてしまうことから貧困家庭の子供が未来への希望を持てない等学ぶことが多かったです。広がる格差についても考えさせられる一作でした。
0255文字
ひと
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日本の相対的貧困をインドや東南アジアの絶対的貧困と比較しながら、その特殊性を整理して伝えてくれる本。日本の特徴として精神障害等によるコミュニティからの離脱による貧困化とその後の孤立化に、救うことの難しさを感じました。貧困への対応として、欧米との取り組みとの比較も知りたくなりました。援助側、被援助側の双方に、キリスト教思想による取り組み易さがある予感がします。また、途上国のルポからスタートした視点の石井光太氏と、国内の失われた世代の視点からの雨宮処凛氏との対談も聞いてみたくなりました。
0255文字
投資家M(ミニマリスト×読書家)
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正直この問題は私が生きてる間には解決しないと思う。解決しない所か格差は拡大して悪化してしまう方が確率が高い気がする。政治に期待したい。
0255文字
たまきら
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貧困をテーマとした作品を何作も上梓してきた著者だからこそ書ける、気味が悪いほど冷静に世界と日本の「貧しさ」を比較・カテゴライズし、エピソードとともに紹介した一冊です。インドのカースト制度と同じぐらい日本の貧困にも救いがないことがわかり、ぞっとしました。落ちたらもう這い上がれない。それが日本の貧困の無慈悲さな気がします。勤勉な人の多い国だからこそ、一度「無能」とレッテルがはられると自分自身すらあきらめてしまう…そんなシステムが幸福度を下げているのかも。一読の価値がある内容です。
0255文字
川元千萩
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途上国の絶対的貧困は、相互扶助のコミュニティがあり日本における相対的貧困は十分とは行かないが、福祉制度によってコミュニティーはなく孤立している。マザーテレサ、事の本質をついた良い事を言う。「愛に飢えるのも貧困です。」現代日本を象徴してるような言葉で、すっと心に入ってきた。人と関わらないようにする社会は愛に飢えてる社会なんじゃないかな。これって病気の社会!?自殺者多い。鬱病多い。不登校も多い。そんな社会に存在する自分。今日もお疲れ様。
0255文字
のせなーだ
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国や文化、宗教による精神性等、同じ貧困でも暮らしぶりは大きく違う。見ない見せない日本の貧困は、さらに厳しい。持つ者が支援もせず、無知無関心の立場で例の酷い「自己責任」で片付け排除する名ばかり豊かな?日本。福祉制度がある日本で障害のある不幸な生い立ちの子供や路上生活者が制度利用できていない現状。貧困ビジネスでさらに困窮させる悪まである。やはり貧困と教育の問題が大きい。貧困は、犯罪が必要悪になる国まであり本当に多様だ。路上生活から、人間らしい生活を。貧困を恥ずかしめて排除する国が豊かであるわけがない。
0255文字
sima
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データをどこから参照したのかもあればなお良かった。
0255文字
DEE
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日本は貧しくなったというぼんやりとした肌感覚はあるものの、途上国の貧困と比べるとまだ豊かに見える。でも家がない、食べ物が足りないだけが貧困ではない。日本のそれは一般的な生活に紛れ込んでしまって、一部の富裕層を除き、みんなが少しずつ貧しくなっていってるから実感が乏しいのかもしれないな。
0255文字
MrO
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絶対的貧困との比較が面白い。
0255文字
ちくわ
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【♪】audibleは本を選ぶ。漫画やアート系は全くダメ。一方で通勤時間が長い人やウォーキングする人等は、音楽を聴くよりも有意義な時間を過ごせそう。無理して使う必要は無いが、合いそうなら試してみては? では感想を…近未来のマス層のリアルを知りたくて聴読。まず自分がステレオタイプな情報に思考を牛耳られていると感じた。現実は多様で、変化が絶えない。貧困もその構造が複雑で、かつ感情も乱麻の如く絡み、万能な対策が存在しないように思えた。ド理系の自分は、割り切れない小数点を追い続ける心持だった。幸せって何だろう?
0255文字
もよもよかいかい
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石井さんの本は個人的に読みやすいです。同じ「貧困」でも国によって形態が異なるため解決すべき課題も異なるんだな、と思った。アジアやアフリカのスラムでは同郷や同じ宗教の人達で固まり助け合って生活していて、助け合いは良いことだけど、それがしがらみになることも。日本は国の福祉が充実しているので貧しくても他人の手を借りずに生きていくことはできる。しがらみは無いのは良いけど厚い福祉が孤立を生んでしまう。時々出てくる実際にあったケースは読んでいて辛くなるものが多かったです。
0255文字
えみ
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ネタバレ学んだこと。日本の貧困はコミュニティからの孤立から起こっている。そして、それを取り巻く問題として、児童虐待、教育格差、不登校、家庭内暴、人工妊娠中絶、孤独死がある。福祉は充実している。でも、人との関わりがなくなってきている。そこが問題の一つ。
0255文字
jupiter68
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読んだけど、あまりいい感想はない。何か著者の独りよがりの部分を感じるからだ。本当にこのような書き方でよかったのかどうか、どうも疑問が出てしまう。さまざまな傾向というか数字のようなものを使うが、どこから持ってきた数字なのか明確になっていないところがあるので信用がいまいち。それから、書き方が汚い部分があるところも納得できない点である。ということで全体的に荒削りな印象。
0255文字
村田実
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オーディブル
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やっすん
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ネタバレ良本。 日本における相対的貧困は、社会的な問題とされているが、これまでわたしは、具体的に何が問題なのかをわかっていなかった。 この本は、新興国の絶対艇貧困と日本の相対的貧困を比較することによって、日本の問題点を明らかにしていく。 わたしなりに理解した内容としては、いくら制度が発展・充実したとしても貧困はなくならない。 この現実を前提に、孤立しやすい貧困者をどのようにサポートしていくのか。これからの高齢化社会、人口減少社会を、どのようにデザインしていくのかについて、わたしたちは問われている。
0255文字
☆やす
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Audible。相対的貧困で多くの日本人の生活が困窮している現状を、発展途上国の絶対的貧困と比較しながら露わにする。
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クロ
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Audibleにて。絶対的貧困と相対的貧困。日本と途上国との貧困の違いについて勉強になった。同じ貧困でもこんなに違うとは。ホームレスにもホームレスの事情があるから変な目で見るのではなく優しくしてあげないとな。
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mionne
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世界と日本の貧困を対比しているのでわかりやすい。貧困国と比べて日本はマシだから…と表現されがちなので、この本を読むと日本のつらさが理解できる。
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し~ちゃん
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日本人の6人にひとりが貧困層というのは何かで読んでいたので、珍しく小説以外の本を読みました。 海外の貧困がすさまじいこともあるけど、日本の働いても貧困層と言われてしまう人たちの実態がもう少しわかるかと思ったけど少し違かった。親の教育レベルによって子供の最終学歴に差が出るというが、貧困から脱出するのは改めて難しいと感じた。 全くとんちんかんちんな感想だが、痩せているのにコレステロール値が高い私は食事の章を読み、栄養が偏ることの弊害を改めて認識。 せめて食事には気をつけようと思った。
0255文字
kousuke
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日本と新興国では、貧困といっても性質が全然違うことがわかった。日本の貧困も問題であるが、新興国は悲惨すぎる。
0255文字
suiu
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著者のこれまでの著作から、日本と世界の貧困について少しずつ知って来ましたが、それは実際にはどう違うのかを普段貧困を意識しない層にもわかりやすく解説している。貧困について親から子どもに話すときになんとなくではなく、この本をもとにデータをもって話すことができるね。普通に田舎の公立義務教育学校にかよっていて、クラスの中に相対的貧困にあたる家庭があるかなんて親も子もわかりようがない。ましてや、日本の普通の家庭の子どもに家がない生活は想像もできないね。小学校高学年から読んで、知っていて欲しい。
0255文字
三好良太
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ネタバレ貧困についての本。貧困には種類があって、絶対貧困と相対貧困の2つある。日本は相対的に貧乏である。日本は法制度や役所が全面的に貧困をなくそうという意識が高い。しかしそれが貧困とは別な問題を引き起こしてる。例えば、孤独化である。かつての貧困は大家族が貧困になっていたが、助け合いながら生活をしていた。それが今の役所になっている。便利したつもりが、かえって違う問題を引き起こしていることに驚いた。 今回この本は途上国と比べているが、途上国の暮らしもこういう暮らしをしているのかと多く学べました。 私にとって良本です。
0255文字
紗綾
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長く貧困をテーマにされてきた方の、途上国の現実と先進国であるはずの日本の比較。果たして幸福とは。と、何度も考えた。お金がないことだけを貧困と呼ばないのかもしれない。助け合える家族、助けてと言える隣人。どんな境遇になっても、やはり人はひとりでは生きられない。
0255文字
読特
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日本文学と世界文学。喚起される趣は違えど、それぞれが味わい深い。人口減少に悩まされる日本。人口爆発が起きている世界。問題ということでは変わらない。…国が救えず、近しい仲間でコミュニティーを作り助け合いながら生きる絶対的貧困。多くのセーフティネットがありながら精神的に病みその利用方法に行きつけず、片隅のアパートで孤独死を迎える相対的貧困。身近にも起き得る日本の貧困。渡航しなければ直接触れることのない海外の貧困。絶対軸で比較できない日本と世界。照らし合わせることで見えてくる何かがある。今この時代に生きている。
0255文字
コピスス
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途上国の絶対的貧困の人々と、日本の相対的貧困の人々を比較することで「貧しさとは何か」をわかりやすく書いた本。実際に著者が貧困国を訪れたり、日本のホームレスなどを取材しているので、とてもリアルに書かれている。途上国の貧困は、チャンスさえつかめればそこから抜け出すことも夢ではないのに対して、日本の貧困は希望や夢を持って生きることが難しい。
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bittersweet symphony
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石井光太という人を認知できている人にとっては国内外の貧困の特性の違いなども含めほぼ既知の内容です。認知できていない人にとっては議論の整理にはなろうかと思います。
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m
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そもそも、この国の貧困とは何ぞや?巷では空前のインバウンドブームに沸き、一部の都市では再開発による建設ラッシュ、あちこちで人手不足の声。それでも依然として聞く貧困という言葉。この本では、世界の貧困と日本の貧困を比較して書かれており、国情や歴史の違いが良く表れていた。特に自らの足で取材した文章には説得力がある。しかし、残念ながら冒頭の疑問の解決にはならなかったが、この国には諸外国とは異なる貧困の原因がありそうだ。深い根っ子が。バブルの頃でもホームレスは居たもんな。何かおかしいぞ。この国は。
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てくてく
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絶対的貧困とは異なる日本の貧困(相対的貧困にはじまり、富裕層と貧困層が同じ地域に存在しているなど)を、海外と比較しながら説明している。多少叙述が乱暴かなと思ってしまう箇所はあったが概ね「そうだよな」と思いながら読了。
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ほんメモ(S.U.)
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途上国の貧困は目に見えてわかる絶対的貧困で、日本の貧困は一見それとはわかりにくい相対的貧困である、という事はこれまで読んだ書籍などで学びました。この本では、その2つの貧困について具体例を紹介しながら深掘りしていきます。相対的貧困の問題点は、貧困が引き金となって心が貧しくなり、負のループに入ってしまう事。それは個人の問題だけでなく、世代をまたがってループになっている場合もあったりします。そこから抜け出すには、誰かと心の通ったやり取りをするなど、ちょっとした事だったりすると思います。私に出来ることは何かな。
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