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古本屋探偵登場: 古本屋探偵の事件簿 (創元推理文庫)

感想・レビュー
27

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kanamori
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☆☆☆
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ガブリエル
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本の街神保町で古書店を営む傍ら“本の探偵”を標榜する須藤康平が、持ち込まれる怪しげな依頼を仲間の協力と推理力で解決する。「ワットオの薄暮」「書鬼」「無用の人」の3篇。“古本屋探偵の事件簿“の副題のとおり本を探すことだけにとどまらず、殺人や放火まで絡んでしまうところにミステリの様相。古書蒐集家界隈の熱狂や儲けを生むための手管など、限りなく事実に近いらしい実情が知れるのも面白く、本好きと言っても読む人と古書を集める人は違う人種だな〜としみじみ思った。“古本屋探偵の事件簿”は長編もあるのでそれも読みたい。
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チャー吉
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書店をブラブラしていると【古本屋探偵登場】と云う興味深いタイトルを発見し、そのまま流れる様にレジへと持って行った。密室殺人や仰々しいトリックが使われる訳ではなく、古本に関する探偵業を生業とする主人公の話。古本の聖地、神保町を舞台にしており、読書好きの人間ならばそれなりに楽しく読めるのではないだろうか。余裕があれば続編も読みたいと思う。
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ゆびわ
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昭和の空気漂う神保町が舞台のビブリオミステリー。 本の価値が今より高いので、愛書家が多いのが良い時代だなと思った。 でも価値があるからこそ、どんな手を使っても手に入れたいという気持ちが大きすぎるのな恐ろしいなあとも思った。特に書鬼はここまでするかと、、。 続編も買ったので楽しみにしておく。
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fujimi243
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ネタバレ昭和時代の古本屋探偵小説。3編収録。神保町が舞台なので、行ってみたくなる。本への執着が凄まじい、恐ろしい人物が登場する「書鬼」がこわい。
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マトマト
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骨董や古書にまつわるミステリは好きなので面白く読めた。探偵の推理もなかなか良い。けど、助手役のアルバイト、俚奈の造形がひどい。昭和なんだなー。いくらオジサン作家でも、今の時代ならもっとまともに書けるんじゃなかろうかと思った。独占欲、所有欲、承認欲求にまみれた古書の世界。遠くから眺めるくらいがちょうど良い。
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ひゃく
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古本業界に関する知識は面白いけど、キャラクター造形がかなり読んでいてしんどい。キャラクターの年齢もわこりづらい。「書鬼」で明らかに中年の主人公が「オバン」というから、40~50くらいかと思ったら32歳で若くないけど、お前がいうな、と思ってしまった。
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キートン
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ネタバレ古書店を経営しつつ、本探しを生業としている本の探偵・須藤の活躍を描く短編集。 驚くようなトリックが登場するわけではなく、著者の別作品と同様、もはや愛書家や本好きという言葉では追いつかない、狂気ともいえるぐらい古書に執着する人間たちの業や、神保町という上にも横にもライバルが蔓延る街で、いかに同業者を出し抜こうとする古本屋といった、古書の魅力に取りつかれてしまった人々の妄念がやっぱりこの人の作品の大きな魅力に感じる。
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Dyans
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古本にまつわる「事件」を解明するお話が3つ。古本と言ってもチェーン店で扱うような本ではない。本の内容よりも、その本の存在じたいに価値がある様なものを指す。「事件」の内容は中々理解しがたい部分もあるが、「本の存在価値」に興味のある方にはお勧めかな。
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kniho
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解説が瀬戸川猛資さんと作者の対談なので読んでみた。「殺意の収集」「書鬼」「無用の人」の3編。「書鬼」の狂気に満ちた老人の描写が恐ろしい。不潔極まりない風体でステッキを振り回し、一定の高さ(物理的な高さ。ステッキに印がついている)まで本が買えないと錯乱状態になる。このような愛書狂たちの描写、昔の神保町の雰囲気と古書店事情は面白かったけれど、ミステリとしてはあまり興味が持てるものではなかった。
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Karl Heintz Schneider
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「本の探偵 昔の本、今の本、名簿、卒論、参考書、何でも見つけます、古書も高価買取。」神田神保町に店を構える古書店主・須藤康平。その一方で本の探偵業を営む。店を訪れるのは、いずれ劣らぬ本キチガイばかり。「本探しの極意は熱意ではなく殺意だ。」そんな一筋縄ではいかない客を向こうに回し康平は本を探して日本中を駆け巡る。・・・と、あらすじは興味深いのだけど、いかんせん時代背景が古すぎる初出は80年代だとか。登場する本も古い本ばかりで、よくわからん。最後まで共感できない一冊であった。
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coldsurgeon
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愛書家から転身して古書店主となった須藤康平を主人公とした冒険談3編。1980年頃を舞台にしているため、その当時のことを思い出しながら読むのも面白い。愛書家の愛書家たる振る舞いが、共感できる。ただ古書を収集する気持ちはよくわからず、「一生のうちで一度でよいから、幻の本を手にしてみたい」と考えることも、理解できない。自分自身も一時期、書籍を数百冊ため込み、家が壊れるといわれたが、今は集め貯めるよりも、読書する愛のほうが強い。
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momo yama
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時代設定は少し前ですが、何の違和感もなく読むことが出来ました。何より内容が古書をテーマに繰り広げられる物語なので、本が好きな人、推理小説が好きな人にはたまらない作品だと思います。この本に出会えたきっかけが、神保町にある本屋さんに行きたくてそこで知る事が出来たので、これも何かの縁なのかあと思いました。
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雪乃
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【図書館本】シリーズ1作目・短編集。面白かった。
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阿部義彦
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創元推理文庫をウン十年振りに買いました。若い頃は帆船や黒猫等のシンボルマークで親しんでいましたが。書誌学の権威の紀田順一郎さんの古本屋探偵が活躍する推理小説に惹かれました。この手の古本屋(美少女)が活躍するラノベ寄りの漫画って最近良く有りますよね!これはいわゆるそう言った物語の元祖かも知れませんね。初出が1982年です。全三編、どれも古書に取り憑かれた鬼どもの妄執による虚栄の市を目の当たりにして、巡る頁が止まりませんでした。事務所が神保町で、大家が古書店でその孫娘が探偵助手で大活躍。続編も読みたいです。
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さんごうゆきふさ
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ずっと読んでみたかった本が新装版で出版されたので即購入。古書関連の探偵ものは面白い。出てくる人物たちの古書に対する熱量がすさまじいというか,本当に鬼のように取りつかれていた。少し羨ましい部分もあるんだよな。自分も収集癖があるので,ここまでの熱量で本を集めてみたい。人生を狂わすのは嫌だけど,適度になら。以前,雑誌を集めていたことがるので気持ちはわかる部分もあるし。
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歩月るな
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「長かりし晩年よ。――もう沢山だ。晩年は要らない。無用の人はこれ以上無用にはなれない」蔵書一代、その通りと言えばその通りで、私自身、思う所が大きく感じ入るものがあった。そういえば某京極堂は大丈夫かなどと余計な事を考えつつ、もう一回り二回りのちの昭和期の物語で、当時の空気感を伝える貴重な作品。ある意味待望の書というか、妙なタイミングで分冊版文庫としてお出しになったもので。40年前から「今の若者は本を読まない」ってんで、出版不況だの言いはすれども、である。セドリの話でもあるし、古書は中々マクガフィン的である。
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まつのは
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【本の探偵 お探しの本がありませんか? 思い出の本、コレクション、何でも探します。千代田区神田神保町「書肆·蔵書一代」】脱サラして神保町で古書店を営む須藤康平。古本を売るだけでは何かと大変で本の探索業を始めます。窃盗、放火、殺人?!..熱烈な愛書家たちが引き起こす事件に巻き込まれる主人公。事件そのものよりも「限りなく現実に近い創作」と著者が語る逸話が怖い! 初出はもう40年前… 当時、神保町へ行ったはいいが興味よりも恐怖が先立ち古書店に入れず、オドオドと店外の棚やワゴンを見ていたのを思い出します(笑)。
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h_hukuro
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今でも各方面のマニアやオタク、コレクターのトラブルが話題になっていますが、本作でも集めるために集める収集家の恐ろしさが味わえます。個々のエピソードに事実やモデルが散りばめられているのもまた恐ろしい。本作では、愛書家から古本屋を開業した主人公の両方の視点が読者の視点に近く楽しめます。
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yukaring
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「本の探偵ー何でも見つけます」という広告を掲げる神保町の古本屋店主・須田。持ち込まれるのは図書館に寄託した稀覯本がいつのまにか古雑誌にすり替えられた事件やある女性からの依頼で幼少期の愛読書を探すうちに殺人事件にまで巻き込まれるような奇妙でディープな事件ばかり。古い本への人々の思い入れは強く、奇人や稀書を巡る須田の苦労はまだまだ続く。古書業界の裏話も面白く、古書ならではの独特のつながりや調査方法も新鮮。神保町ならではの雰囲気がよく伝わってくる〈古書店ミステリ〉だった。
yukaring

ビブリアよりもっとディープな世界かもね😜愛書家たちの執念とか独特な論理感がすごくて💦変人だらけの不思議な世界観だけどよかったらどうぞ~😉

10/23 09:36
Nyah

🙇🏻‍♀️😃ありがとう。

10/23 22:49
3件のコメントを全て見る
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シキモリ
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神保町に居を構える本の探偵・須藤の元に持ち込まれる三つの事件を収録した連作短編集。どうやら復刻版らしく、今作は1980年代前半の作品のようだが、当時の時代感による古臭さは殆ど感じなかった。本探しの依頼が思いも寄らぬ事件に発展する展開も実に興味をそそる。巻末の解説対談では今作に登場する愛書家達(古書マニア)のキャラクターは決して誇張したものではないと述べられているが、だとするとこの界隈には絶対立ち入りたくない。個人的には若竹七海さんの<女探偵・葉村晶>シリーズに通ずるものを感じ取ったので、続編も読むつもり。
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ツバサ
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いまいち。乗れなかったなぁ。
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佐倉
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前々から気になっていた古本屋探偵。新装版を神保町で購入。登場人物は癖者愛書狂ばかり。巻末に「作品執筆当時の時代的背景を鑑みそのまま収録」と断られているが、当時の中でも指折りのヤベーヤツだったのではと思わざるを得ない。『書鬼』に登場した目盛りのついたステッキを持ち歩きその高さになるまで本を集めないことには帰らない、購入した瞬間だけ笑顔になる老人とか、それはもう愛書じゃなくて買い物依存症である。他にも窃盗、偽造、放火と軽重犯罪が盛り沢山。全部古書が原因である。しかもみんな読んでる様子が無い。実に本末転倒。
佐倉

しかしこの、本末を転倒させるほどの熱量と知識量の数々が実に楽しい。『柳橋新誌』『横浜新誌』登場する本は多くが実在するらしい。堀井辰三と『ワットオの薄暮』はよくわからない。古書・図書館の横断検索に引っ掛からないあたり架空の文物だろうか。いずれにせよ、どれも流石に読もうとは思えない。登場人物たちも内容より別のところに価値を置いている節がある。つまり彼らは内容がどうでもいいのである。こうなってくると、僕は別に愛書ではなくて愛読側の人間なのだな…と感じる。

10/08 01:25
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Cinita
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古本捜索を請負う須藤が、愛書家たちの妄執が引き起こす事件に巻き込まれていく短編集。不可解な稀覯本消失事件を扱う「殺意の収集」は思惑が絡み合った真相もアリバイ崩しも面白かったし、「書鬼」の壮絶な真相と幕切れは印象的。「無用の人」は本の中に隠された本というモチーフや、古書店どうしの駆引の描写が面白かった。/本書で描かれる「愛書家」たちの姿についドン引きしちゃうのですが、須藤が彼らの行動原理を理解しつつも同調せず一歩引いた視点でいてくれるから読みやすかった。しかしこの本をKindleで読むのはなんだか皮肉。
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