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ギリシア人の物語4:新しき力 (新潮文庫 し 12-49)

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熱東風(あちこち)
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ネタバレ面白かった。/唐突だが、Iron Maidenという私の好きな英国のヘヴィメタルバンドに『Alexander the Great (356-323) 』という曲がある。タイトル通りアレクサンダー大王の生涯を描いた曲なのだが、それを聴いて以来この人物に興味を持っていた。ようやく本書でその生涯を追うことが出来た。/同曲に『人々の心に恐怖を植え付け』という歌詞があるのだが、本書を読むとそんな印象はない。負けこそしなかったが、ギリシア軍の解体の危機も何度かあったし。むしろ人間くささが感じられた。/(以下続く)
熱東風(あちこち)

(承前)/だがそれはマケドニアから見たもので、ペルシャ側から見れば恐ろしい存在のはずだ。何せ王朝が滅ばされたのだから。/余談ながら。私は『銀河英雄伝説』という小説(及びそれを元にしたアニメ)が大好きなのだけど、ラインハルトとキルヒアイスって、アレクサンドロスとヘーファイスティオンの関係そのものだよなぁ、と。博識の田中芳樹先生のことだからこの辺も参考にしたんだろうな。

07/14 22:08
0255文字
桔梗屋
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ネタバレ塩野七生御大が、作家人生のフィナーレとして書き遺したい、という存分な思いを込めて執筆された、アレクサンドロスの一代記。21歳でアケメネス朝ペルシアとの最終決戦に挑み、故国に戻ることなく生涯を軍旅に費やして、32歳で燃え尽きる。生涯不敗のまま、ギリシャから中近東、メソポタミア、エジプトを駆け抜けるそのさまは、愛馬・ブケファロスにも似て、ひたむきにスピードを渇望し続けていたのだなあ、と。「生き急いでる」感がハンパない、というか…竹馬の友たちで構成された臣下たちが、常にハナを走っていた彼を見失った後がせつない。
0255文字
HaruNuevo
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ネタバレ塩野女史が自身の歴史関係著作をいつから「歴史エッセイ」と呼ぶようになったのかは記憶にないが、これにて打ち止めということで、掉尾を飾ったのは大王アレクサンダー。見てきたかのように生き生きと大王の生涯を描く様は、大河歴史小説と理解すべきか。 基本的にローマもギリシアも、シリーズは塩野七生さんの推し活だと捉えると腹落ちしやすい。 巻末に掲載された彼女の「歴史エッセイ」時代別一覧見たら、全部読んでた。
0255文字
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