ネタバレ面白かった。/唐突だが、Iron Maidenという私の好きな英国のヘヴィメタルバンドに『Alexander the Great (356-323) 』という曲がある。タイトル通りアレクサンダー大王の生涯を描いた曲なのだが、それを聴いて以来この人物に興味を持っていた。ようやく本書でその生涯を追うことが出来た。/同曲に『人々の心に恐怖を植え付け』という歌詞があるのだが、本書を読むとそんな印象はない。負けこそしなかったが、ギリシア軍の解体の危機も何度かあったし。むしろ人間くささが感じられた。/(以下続く)
(承前)/だがそれはマケドニアから見たもので、ペルシャ側から見れば恐ろしい存在のはずだ。何せ王朝が滅ばされたのだから。/余談ながら。私は『銀河英雄伝説』という小説(及びそれを元にしたアニメ)が大好きなのだけど、ラインハルトとキルヒアイスって、アレクサンドロスとヘーファイスティオンの関係そのものだよなぁ、と。博識の田中芳樹先生のことだからこの辺も参考にしたんだろうな。