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グリム、イソップ、日本昔話-人生に効く寓話 (中公新書ラクレ 806)

感想・レビュー
53

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ゴロチビ
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初めて読みましたがこのコンビ、結構沢山の本出してるんですね。池上さんは佐藤優より9歳も年上だし、寓話をネタに言いたい事言ってる優くんに池上さんの方が付き合ってあげてる感じ。でも思ったより面白く読みました。一番記憶に残るのはウサギとカメに後日譚があり、皮肉な教訓話があったという事。あらゆる情報を自分で確認するのは不可能だけど安易に専門家に頼るのも危険…"順応の気構え"に陥るなとの事。この辺りは面白かった。寓話を新たな視点で読み解く本は結構他にもあるし、池上さんと一緒にえ〜そこ?とツッコミ所に驚く読書でした。
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ブラック ミッフィー の チョコちゃん
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「桃太郎」や「浦島太郎」誰もが知ってるあの名作の読み方を解説 「注文の多い料理店」では過剰なノルマをさせる会社を例えに精神的に傷ついたり不正を暴く前に逃げると言うのが自分の中にストンと入った。現代の事にあてはめるのが面白いし笑える所も多々ありでとても勉強になった。
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lalala
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ネタバレタイトル通り、寓話の内容を現代版で解釈する本で大変興味深かった。20個の寓話に対する解説、 例えば1話目の、すっぱいぶどう(イソップ)では、「ぶどうは手に入れなくていい」という捨て台詞に注目、狐の行動から巨人の星のスポ根脳が美化する成果主義(合理化)を否定し、困難に挑戦しろと言われても、無理なものは無理、新自由主義の問題点にまで考察され、面白いと思った。ニヒリズム(伝統的な権威や社会の制度などに背を向ける虚無主義)と闘い、新自由主義の中で自分を身失わないことがテーマのようである。
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dice-kn
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タイトルと著者のお二人が気になり手に取りました。子供の頃に見聞きしていたストーリーは子供向けにアレンジされていたとか、特に桃太郎はこんな解釈ができるのかとか興味深く読めました。登場人物のその後が気になるとか、いろんな思いが巡るなど読後に何か引っかかるというと変な表現かもしれませんが、何かが残るのが名作なのかなと改めて思いました。
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takakomama
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池上彰さんと佐藤優さんの対談の解釈は深読みし過ぎ? グリム、イソップ、日本昔話は単純な勧善懲悪の話だと思っていましたが、実は恐ろしい一面もあるようです。大人になって読むと人間の様々な思惑が垣間見えます。昔々の教訓が現代の人々にも役立ちます。
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もけけ
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慣れ親しんだお話に対し、お2人が対談を通し深いところまで連れて行ってくれます。お話から読み取れる人間の愚かさや、現代的な解釈など勉強になる事が多く、また知っているお話なので、分かりやすくすっと入ってきて楽しく読む事ができました。「山ねこおことわり」は読んだ事がないので、是非読んでみたいです。
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本屋大使
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子どもの頃に読んだことのある昔話や寓話。当時は、書いてあることをそのまま素直に読んでいた。今、こうして二人の対談を通して改めて人生の教訓が提起されているのを知ると、確かに人生に効く寓話が、こうして今も物語として残っているのだなと思った。「藪の中」は知らなかったので、読んでみたい。
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yuiyui
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かなり時間をかけて読んだ。子どもの頃から物語が好きで、大人になっても子ども向けの本を結構読んできたのは、言いたいことが比較的わかりやすかったからであるが、この本を読むと、その裏にはもっと人間社会の中でのさまざまな心情や現象が書かれているらしい。普遍的な物語というのはそういうことなのだろう。
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ockout
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7
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Ichi Koma
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とても面白く読みました。誰もが知る寓話、昔話、例えば、(桃太郎やアリとキリギリスなど)、肝心のところや結末を忘れていたところも自分自身あるが、こういう見方があるよ、とか、歴史に置き換えて考えてみると、、とか勉強になりました。兎と亀、カチカチ山、雪女、赤ずきん、藪の中、、、とか特に面白く読みました。
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Aiko  Handa
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物事を深く考えるとはどういうことかがよく分かる1冊。 そこに時代、社会が編み込まれている。
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たぬきち
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ネタバレみんなが知っていて長い歴史のなかで消えることなく語り継がれ来た寓話を2人の解釈によって人生の参考になればという本。現在の新自由主義とそれに疲れた人々の起こす弊害に対抗する手段として古典に立ち帰ろうとした。
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ysssifm7732
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花咲じじいなど全19の話を今の時代に合わせてみるといった面白い本 昔から語り継がれている本というのは、いつの時代にも通づるところがありました。 本というのは、読み手によっていろんな解釈があるし、読みながら考えることが大事
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MURAMONO
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ネタバレ筆者らが20の有名な寓話について行う「単なる童話・昔話の読み解きというよりは、大げさに言えば時代を生き抜くための新たな解釈の探究」22)の書籍。「読者の方も、融通無碍な深読みをしてみたらいかがでしょうか。人生経験を積み重ねることによって、解釈力は広がっていくはず」22)「当事者性がまったくないのに、わがことのように怒り、『犯人』に殺意まで覚えるという点で、兎は世論に置き換えることができるかもしれません」71)「『アリとキリギリス』は、世代間ギャップを測るいいリトマス試験紙でもあるのです」141
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かっくん
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ネタバレ昔から伝わる20話の寓話、昔話を二人の賢者が深く議論していく。カチカチ山から文春砲、桃太郎から植民地支配の非対称性を考えていくなど、昔話をここまで広げていくことを興味深く読み進めた。文末でニヒリズムを現下の日本社会が直面する最大の思想的危機と断言。古典を読み血肉となる教養を身につけることが、ニヒリズムの考えの限界を知ることの一助になるというのが本書の目的と知る。深い。
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保兵衛
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図書館本。2024年1月発行の中公新書ラクレ。池上と佐藤との対談集で、テーマをグリム、イソップ、日本昔話から選び、その寓話が意味するところを深読みする。寓話・説話と現代社会とを比べ、人の生き方をある意味批判している。SNSの時代で面白可笑しく、自らの反省もなく、大声で言葉を発しているものへの批判のようだ。要は注目を浴びたいだけの、価値のない人物が多いと嘆いている。新たなニヒリズムだと。
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ロバーツ
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稀代のお二方による読み解き。
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仁藤
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真相は藪の中とは慣用句ならぬ芥川小説の隠喩 78点
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へい
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説話は伝えたい内容を割とダイレクトに書かれているからこそ、本書で取り上げられている寓話は深読みの余地があるのだろうなと思った。かつて外務省は伏魔殿と呼ばれていたけれど、佐藤さんの話を読む限りインテリジェンスは伏魔殿なんてものじゃないのだろう。どこまで話していいかなんてしがない会社員の私ですらすらすら漏らしているので、私が外交官なら5秒で暗殺されて(そんなことはしないだろうが)しまうだろう。ごんぎつねがアメリカの人に通用しない話が一番興味深かった。ドラえもんがアメリカで流行らないのと似た印象を受けた。
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たまりん
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誰もが知っている有名な寓話、童話から聞いたことのない寓話、童話を改めて読み、なるほどどこかから聞く、みるだけの浅い知識で簡単に知ったかぶりをして人に噂を広めることの怖さを改めて考えさせられました。どんな話でも自分でよく読み、よく調べて、よく考えなければいけない。そうしないとTVやSNSの情報を正しく理解することができないし、簡単に騙されてしまうので色んなジャンルの本を読みもっと勉強しないとダメだなと思いました。
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本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
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☆ serial number 110(2024:Jun-03) ☆ あまりやらないのだが「この本はこう読め」を記します。①はじめに→②プロローグ→③第四章20「藪の中」→④おわりに。ここまでまず一通り読んで,第一章1「すっぱいぶどう」に戻り後は順番に読まれることをお奨めしたい。Wikipediaによれば寓話は「 比喩によって人間の生活に馴染みの深いできごとを見せ、それによって諭すことを意図した物語」ということで,それをどんな視点からどう取り上げるかについて二人が語っている(②へ続く)。
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)

②(承前)☆ 順番に読むことを奨めないのは,同書の意図が伝わらないと感じたからである。佐藤が名前こそ出さないが批判している人や現象は,現在の(コストパフォーマンス/タイムパフォーマンス重視な)ネット社会の共鳴室となりつつある一部のトーキング・ヘッズ(かつてあったバンド名が意図していた「画面に映りコメントを発し続ける人々[佐藤の言を借りれば"識者"だが,勿論これは皮肉っている])達であろう。それを意識しておけば同著から得るものに格段温差がつくように感じるからである。

06/04 20:33
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みい
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ネタバレうさぎと亀のその後がちょっとこわい。陸のことを見ていない海亀の根拠のない意見が陸のみんなの目を曇らせ、滅ぼしてしまう。昔話だけでなくあまんきみこの創作童話まで出てきて幅広く、佐藤さんと池上さんがそれを現代の社会や人間関係にあてはめながら語っていくのが面白い。佐藤さんについてはニュースなどで顔も考え方の強面の人だと思っていたら、結構柔らかい感覚の持ち主と知り、決めつけって怖いなと思った。
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白いカラス
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色々な読み取り方があるもんですね。ただただ感心しました。
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ぽー
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ネタバレ小学校の頃クラス会で催し物を班対抗でやったりする時に「舌切り雀」とか題材にしてた記憶がありながら細かい内容はどれも忘れてて笑っちゃうのだけど「カチカチ山」なんか怖い表紙の絵は覚えてるものの狸の背中に火をつけちゃうんだ…などと今更思いつつ佐藤優が「これは文春砲の話」などと池上彰と話していて面白い。「藪の中」で国家権力とは戦わないニヒリズムの最近のインフルエンサーの危険性に警鐘。
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kou
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ネタバレ誰もが知ってる昔話や童話を、ここまで深く掘り下げられる知識量が凄い。面白くて読むのが止められなかった。昔話や童話って、よく考えると辛辣な意味が随所に潜んでるもんなんだなぁ・・・。
marsan

ナイスありがとうございます😊

12/29 21:38
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marsan
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図書館本。読書記録として。2419
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templecity
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寓話とあるので、童話みたいなほのぼのとした物語かと思ったが、結構辛辣で残酷なところもある。それでも人生の厳しさや守るべき規律、悪事を働くと因果応報で必ず自分に返ってくる。成程と思った。
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S
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ネタバレ昔話や寓話が長く語り継がれて愛されているのは教訓があるからだ。という考えの元、さらに見方を変えることで、現代の社会問題にも通ずる解釈をすることができる。ジャーナリスト池上彰と元外務省分析官佐藤優が20の寓話を通して社会問題を投げかける対談本。こういう昔話や寓話の解釈話は好きなので面白く読んだ。特にへぇ~となったのは「かちかち山」の話。たぬきに婆さんを喰わされた爺さんの代わりに兎が仇討ちをする話だが、当事者ではない第三者の兎が正義を掲げて過剰なほどの制裁を行い、たぬきの謝罪にも耳を傾けない様子を、→
S

ネットの炎上事件で部外者なのに苛烈に叩き続ける正義の味方な世論に例えているのが興味深い。かちかち山の報復の残虐性を思えば、メディアや世論の容赦ない正義の名を借りた断罪の非道さを的確に説明している気がした。

04/23 12:15
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青猫ノラ
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ネタバレ佐藤優さんのあとがきでの、日本に起こる新しいタイプのニヒリズムの説明が良かったです。専門分野ではないのに、独自の印象論で断定的な発言をする人たちについて述べています。その時代における支配的な思想は、支配者階級の思想とイコールであるという指摘には、なるほどなと思いました。
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mike
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お二人の共著は、もう何冊も読んでいる。本書で取り上げられていた寓話は、ほとんど知っているものだったが、見る角度を変えると、このような読み方ができるのかと感じた。特に、雪女と注文の多いレストランの章が印象に残った。
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生島 治郎
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●イソップ物語の「アリとキリギリス」は、冬になって食料に窮したキリギリスが、アリに助けを求めるに来るが、アリはそれを断り、やがてキリギリスは餓死してしまう、というのが原典。これも色々なバージョンがあり、アリは死んだキリギリスまで餌にした、というのもある。一方、日本で過労死が問題になった時代、キリギリスが食べ物をわけてもらう為、アリを訪問すると、働き過ぎでアリたちが全員死亡、というリメーク版もできたり。キリギリスたちはアリたちが残した食料で生きながらえる、というおち。■どうせ死ぬんだから、現代日本に
生島 治郎

コメントありがとうございます、そんな話があるのですね。なるほど。。

05/10 10:28
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)

☆ こちらこそレスコメントありがとうございました。少しだけ補足するとこれはコメントではなく彼らの1976年作品『ホテル・カリフォルニア』のタイトル曲(3番)の歌詞です。この曲でドン・ヘンリーはカリフォルニアの60年代後期のヒッピー文化がマンソン事件とオルタモンドの悲劇で終わってしまった(その代わりにハリウッド風の"スターシステム"がロック音楽(の精神性=体制への反抗)を"侵食"したことを自嘲しているのです。別の言い方をすれば「ライ麦畑の捕手」は消えたと。超長文駄文失礼。

05/10 11:25
4件のコメントを全て見る
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わさび
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ネタバレ読書の流れでタイムリーな内容が多い。浦島太郎「異界に迷い込んだために現実世界とは大きく感覚がズレてしまった、という文化摩擦の話」、アリとキリギリス「アリに頼んだのが間違いだった」、注文の多い料理店「予期せず、目の前に現れるそこを通り抜けることで、世界観が不可逆的に変わってしまう」「異界から抜け出すことの大事さ」。村上春樹「街と…」での人生の中で真摯に語られるモチーフ数は限られるという部分を引用しながら、学生時代からニヒリズムの克服というテーマに取り組んでいるという佐藤氏の言葉に納得する一冊でもあった。
0255文字
ky
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花咲じじい、1億円で大貫さんが偉かったのはすぐにそれを警察に届けたこと、畑から小判を見つけたおじいさんおばさんは公に届け出ず自分たちのものに。アリとキリギリス、新自由主義と相性がいい。白雪姫、殺すと怨霊になってとりつかれるかもしれないから森に行かされる、円切寺のような聖域。雪女、社会にタブーがある意味。桃太郎、鬼せいばつはおもしろかったなあ、シュール。藪の中、今日本で活躍しているニヒリスト、既存の権威などくそくらえという態度を取りながら最大の暴力装置である国家との闘争は回避…具体名思い浮かぶが言及無し。
0255文字
startvalue
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★★★
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ブロッコリー
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図書館。 一番印象がかったのは酸っぱいぶどうかな 。今まで 酸っぱい葡萄の童話の意味がわからなかったんだけれども 、なるほどね って思った 。確かにキツネは ぶどうを 食べない。 自分の人生の中でどのように 時間を 有効に実感を使うのか…。
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神谷孝信
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童話や昔話等を深読みして、それらから得られる隠れた話題を興味深く読み解く内容。4
0255文字
あ
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まあ、佐藤氏がこのネタを熱望した理由も理解したが、類書が多い分、碩学が雁首揃えては勿体ない感じ。
0255文字
'75s'85s
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支配者階級に都合のいい言説を流布する役割を担って、人生を「降りた」立場から「物事は白か黒か」「とにかく効率第一」という時代の要請と同化したことを述べる「第3のニヒリズム」!。自分を大切にしないのだから、他者に対しても冷淡。そんなニヒリズムが、現下の日本社会が直面する最大の思想的危機!。なんてことを踏まえつつ、「すっぱいぶどう」「兎と亀」「かちかち山」「瘤とり爺さん」「猫の草紙」「アリとキリギリス」「因幡の白兎」「注文の多い料理店」「藪の中」などの対談を読むと面白かったです。
'75s'85s

自分のイメージでは、人生を「降りた」立場の人っていうのは、当たり前に「プライバシーの侵害」をしたり、ストーカー的なことを集団でやったりする人たちのことです。

03/06 17:26
0255文字
gtn
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「兎と亀」の教訓。なぜ、兎に勝ったのかと周りに問われ、うまく答えられなかった亀が、その返答の仕方を教わりに長老の海亀を訪ねる。「お前の足が速いから」と答える長老。その言を信じ込み、自分は足が速いと吹聴し、結果として多くの動物仲間を巻き込む大惨事を招く。佐藤氏は、その長老を、体験も調べもせず、情報を一方的に拡散するインフルエンサーになぞえる。実例として何件か思い当たる。
0255文字
Hiroki  Nishizumi
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読み始めは理屈っぽくてイマヒトツかなと感じたけれども、徐々に面白くなってきた。元々昔話の類が好きなのでイソップや新美南吉を読み返そうと思った。
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