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亜人の末姫皇女はいかにして王座を簒奪したか 星辰聖戦列伝 (電撃文庫)

感想・レビュー
32

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set-you
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花田一三六の『戦塵外史』を思い出した。人と亜人の大きな戦争。その歴史を、エポックのキーマン視点の断章から重層的に描いていく叙事譚という作り。ハッタリの効かせ方がうまい。ゴブリンの地下帝国を舞台にした冒険男爵の章が好み。
0255文字
ノーマルひこう
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聖戦に纏わる複数のキャラクターに注目したストーリーが展開され、読み進める毎に舞台や背景が豊かにイメージ出来るようになり親しみが感じられる。表題となっている王座簒奪の顛末は意表を突かれた。他、冒険者男爵や犬人パタのストーリーが特に面白かった。
0255文字
有理数
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人間界と亜人界が二分された大陸で、聖戦が繰り広げられる世界。亜人の姫・イリミアーシェを筆頭に、星座に戴かれる14人の英雄の活躍を描く叙事詩。後世の誰かが書き記した歴史書のような体裁で、故事成語や、現代に残る思想はここから始まった――というような書きぶりも雰囲気に一役買っている。さすがに14人は若干冗長な気もして、故事成語も少しくどいが、それはそれ。鮮烈に駆け抜けるイリミアーシェの佇まい、圧倒的な存在感で周囲を巻き込む姿は、壮大な歴史に瞬く綺羅星のようで、忘れ難い印象を残す。面白かった。
0255文字
イツキ
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面白かった。二柱の神にそれぞれ創造され山脈で東西に分かたれた人と亜人による第二次聖戦を描く群像劇。一つの戦争の歴史がキーになった人々の視点からそれぞれ描かれることで物語に深みが出ていて、さらに自分もその歴史の中にいたように感じられました。
0255文字
t_hirosaki(t_hirosaki)
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面白かったが整理しないとよくわからないな 戦豚と犬が好きです
0255文字
タケミツ
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ある世界におけるある大戦、そこで名を馳せた英雄達の物語。神話を読んでいるような読み心地で面白かった。よくこんなの創ったなぁ。
0255文字
しぇん
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Kindle Unlimitedで。群像劇というより神話自体の語りの物語といった感じですか。英雄などが起こした流れにより起こっていく物語。ただ、結論から言うと神様ろくでもないなと
0255文字
S
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ネタバレ二人の神が世界を作り、それぞれが人間と亜人を作り、山脈で分けて二つの人類は争うことになった。その聖戦の最中で生まれた英雄や歴史を動かした知者達がどのように活躍し星座としてあげられることになったかを記した記録。戦記モノというには軽い群像劇ファンタジー。副題でもある末皇女がどんな英雄だったのか楽しみにしたわりには他に比べて大したことない感じだったのが残念といえば残念か。バラドとニャメ、ボルゴーの序盤英雄陣の層が厚かったな。英雄になるのかと伏線を張られてたイデルもお前じゃないんかーい!という感じで笑った。→
S

描かれている人数が多いのもあって、ボリュームもすごく読むのに時間がかかったけど、思っていたよりは重厚感が薄いのはやっぱり結末があっさりすぎるからかな。双方亜人内、人間内での紛争が起こる形で幕引きなので、続けようと思えばそれぞれ続けられそうだし、イデルと皇女は今後がまだあるということなのかもしれないなぁ。今回は聖戦に限った話なので、ということで触れられずに終わった話も多いし、なんなら双方の神が作ったわけではないゴブリンの謎も残っているしね。

07/16 12:06
0255文字
wacpre
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ネタバレ二つの世界の成り立ちから始まる星となった人たちの物語。聖戦の開戦から終戦までの散らばっていた複数の点が繋がっていく様がとても面白かったです。タイトルまでの道のりもそうだけど、相手側の星になるような人たちのことにも触れられていて。そうやって、終わった出来事を俯瞰している人(たち?)はどちら側なんだろうと読んでいる間気になっていました(が、ラストでわかりました)。
0255文字
菊地
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歴史書風英雄伝みたいな独特な形式で書かれた1冊。 歴史書のように客観的な事実の羅列になるのではなく、客観性が高い筆致で個人的な視点が書かれているので情けない失敗や泥臭さも描写されていて、何とも不思議な味わいがある。 一方で、こういう文章によってキャラクターへの距離感は生まれているので、良くも悪くもキャラ小説感は弱いかな? 質は高いと思うんだけど、割と好みが分かれそうな気もする。 個人的に一番引っ掛かったのは、タイトルで重要な部分をネタバレされた気持ちになってしまったところかな……
0255文字
シノミヤユウ
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面白い!人間と亜人の第二次聖戦、その一部始終が各陣営の英雄14人の事蹟から紡がれ、壮大な伝記を通して歴史の転換点に立ち会うようなワクワク感に夢中になりました。行方なんて予測できない一進一退の攻防が繰り広げられる中でも、特に皇女の破天荒な言動をきっかけに巻き起こる大騒動は、彼女を支える英雄たちの苦労と主従の気の置けない関係の微笑ましさに彩られていて、読んでいてとても楽しかった!廻り続ける歴史の中、個人が大きく歴史を動かす瞬間とそこに至る軌跡を見届ける、硬派な戦記もの×群像劇です。
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takave
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複数の登場人物にスポットをあてた叙事詩的作品。
0255文字
弐拾七式(ななしき)
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人間と亜人による聖戦を描いた叙事詩であり群像劇。星座に祀り上げられるほどの英雄たちの生き様を1章ごとのショートストーリーで描き、それらの話が重ねられるにつれ、物事の歴史の全体像を知ることが出来る仕組み。 英雄を一人、また一人と知れば知るほど物語の歴史を深掘りしていくのが実に楽しい。 そんな英雄の中でも印象的なのは亜人の皇女イリミアーシェ。彼女の不遜な態度に大胆な発言と行動が歴史を動かす様は実に爽快。才女なのか、ただの無鉄砲なのか。英雄なのか、それとも奸雄なのか。ぜひ物語の最後まで読んで見極めてほしい。
0255文字
大島ちかり
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文章が上手で、戦争の生と死を噛み締める本だった。ただ毎回の章で英雄の死を受け止めなければいけないので辛かった。 戦争は権力者のエゴで無駄なお金、時間を使い、将来国が発展するのに役立つ若い労力を失う。権力者は国を大きくしたければ、効率よく若い力を引き出してほしい。
0255文字
色素薄い系
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3分の1くらいまで読んで面白さが感じられなかったので脱落しましたすみません。読んでいて全然内容が頭に入ってこなかったので単純に合わなかったんだと思う。創世神話は面白かったのでそこだけ読みましたがそれしか追わなかったので本編にどう繋がるのか分からず仕舞い。
0255文字
alleine05
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ネタバレ面白かった。群像劇なんだけど、星座になって、故事成語ができるぐらいだから、一つ一つのエピソードの間に数百年単位の隔たりがあるのかと思ったら、全部同時代の物語なのね。人間側のエピソードも、亜人側のエピソードも、どの人物の話も味があって良かった。しいていうならゴブリンと人間のコンビのアルゴの話が特に印象的だったかな。タイトルになっている末姫皇女が王座を簒奪した話は、いまいち終盤の盛り上がりが足りなかった気が。というか、休戦に調印したってあれだけ「聖戦続行!」で盛り上がっていた民は納得したんだろうか。
alleine05

ネタバレ防止

04/01 20:39
alleine05

ネタバレ防止

04/01 20:39
3件のコメントを全て見る
0255文字
みやしん
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重厚圧巻。司馬史観しかり、後世二次創作で崇め立てられる1時代彩った歴史上の傑物達を取り上げた行きつ戻りつな連作列伝。大河ドラマで擦られる対象もなんだかんだ名前とわずかでもエピソードが残り、且つエンタメを肉付けされた人物ばかりが記憶に残っていく皮肉もあるだろうが、いずれも天運に見初められブチ切れた行動力があったことは間違いない。そこも含めて最も気に入った章はゴブリン(ドワーフじゃないのが肝)発明家なのに、なんでこれだけイラストないねん。
みやしん

聖鍵に選ばれたのは【恋人座】に挙げられた村娘であり相方ではない。。このあとの動乱を思うと、チャウシェ○クを操ったその妻のポジションになるか、本人は生き延びてイメージを良くするコンスタン○ェになるや?

03/31 07:26
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sugsyu
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獣人と人間が相争う世界を、史書の形式で描く群像劇。点と点の繋ぎ方、その中で立ち上がってくる世界像に迷いがないのが心地いい。英雄も悪漢も、死ねば等しく星座に挙げられ、それ以上の裁きがない、フェアな語り口も魅力的だ。キャラとしてはタイトルの姫と犬族剣士、世界設定としては第三極としてのゴブリン族がお気に入り。傑作。
0255文字
kaneKlenz
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小エピソードを連ねるタイプの戦記。いいなぁ好みだわ。星に上げられ星座が観測されるという各エピソードの締めも美しい/何も考えてない世界的大迷惑さん、鉄の虎さん、大神官さん、この世界では煽動のスキルこそが最強なのだろーか/大神官さんの審問のロジックはとっても印象的。真実かどうかはさておき実にこの世界の神さまは意地悪だな。まぁそもそも創世神話が非道い。どちらの被造物が優れてるか相手の神に示すためお前ら戦え、だもんな。
kaneKlenz

故事成語はここまで多くなくても良いような気はせんでもないし、逆にこだわるんなら徹底的にこだわって、例えば先に出てきた語が後の章で人々の台詞に出てくるとかの工夫が欲しかったような。

03/17 06:28
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微塵子大魔王
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最高に面白い! すごい作品だと本能が言ってます。 神別れの山脈によって東が人間、西が亜人と二分された大陸。聖戦で活躍し、星座に上げられた英雄たちが章ごとに語られていく物語。普段、読まない形式だったので新鮮で面白かったです。歴史書のような文章でなおかつページ数、文字数が多い。すらすらと読むことは出来ませんでしたがその分すごい満足感が得られました。竜騎兵バラド、冒険男爵アルゴの話が特に好きです。
0255文字
TERU
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これはまた随分と骨太なファンタジーで最高じゃないか。 ざっくりあらすじを言うと。「神別れの山脈」によって人間と亜人の住む領域が二つに分たれている世界が舞台のお話。そんな世界における人間と亜人の戦い『聖戦』に関わる英雄たちのお話が幾つも集まって構成されている一冊。英傑たちは何かを成し遂げその散り際に天に座する星として祭り上げられ語り継がれていく。そして星々が連なり人間と亜人による聖戦は大きな佳境を迎える事となる...
TERU

みたいな感じで、各エピソードは割と短く纏められておりそれが繋がっていく高揚感のようなものが終盤にいくにつれどんどん沸き立ってくるのが素晴らしい。まさに一大叙事詩であり人が人に語り継いでいく歴史そのものの重みを感じられる重厚感のある一作。ほんと設定から何から何までかなりのディテールで作り込みが凄い。あと独特な文体なのが、ほんとに後の歴史学者が編纂したものを読んでいるかのようで良き。 僕は面白いと思いました。ただ間違いなく売れ線では無く読む人、好む人も少なそうなのがリアルなところ。

03/07 23:15
TERU

それに本体が約450ページもありますので、かな〜り硬派なファンタジーが好きな方にオススメの作品だと思いました。

03/07 23:15
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冬野
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初読み作者さんの濃厚な史記ファンタジー群像劇。東京創元社か講談社あたりから単行本で出ていてもおかしくないくらい重厚な物語。こういう形式を列伝って呼ぶんですね。英雄たちの生前の姿が語られ、各々の活躍が有機的に絡み合って壮大な歴史が編み上げられていく。砂埃や血飛沫に霞む景色、竜の咆哮や人々の鬨の声、汗や生活の匂い、そういったものを五感で感じられる。この世界での慣用句の成り立ちが解説されてるのも楽しい。好きなキャラはパタ&ニスリーンで、冒険男爵の章が一番好き。骨太なハイファンタジーがお好きな方はぜひ。星:5/5
0255文字
ホシナーたかはし
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ネタバレ「ドラゴンランス戦記」「はてしない物語」が出た頃の、原本のようなファンタジー。メリヴォラが強烈だったのに、最後があっけないところが、戦争やってるのだから急死したって当たり前てスタンスがあって良い。
0255文字
伯眉
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列伝形式なのは新鮮だった
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ユウ@八戸
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ネタバレ亜人と人間で二分されている世界で語られる、聖戦を描く戦記系ファンタジー。戦記であり、歴史であり、神話であり、偉人伝であり、叙事詩である壮大な物語。バラドやニャメのお話の時点では「まあ普通におもしろい」くらいの印象でしたが、ボルゴーの回で皇女が出てきて話の解像度が上がったら急にめちゃくちゃおもしろくなりました。群像劇とも短編連作とも言えそうな。英雄も悪人も暗殺者も、功績で星座に上げられるというのが浪漫よな。イデルや第一次聖戦の絡め方も秀逸で楽しかった。シリーズ化してほしいな。イデルやパタは星に成ったのか?
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和尚
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面白かったです! あらすじに違わぬ物語でした。群像劇ともまた違う、歴史の一場面。それも後世の諺になるような場面を人間側と亜人側でそれぞれ描いていく。 歴史です、最初はわからないながらに、その出来事があったからこそ次が紡がれていき、そうしてタイトルとその先へと繋がっていく。 途中の冒険記風の回とか一番好き。 全体を通して、物語の中の世界が戦記が、人の目からきちんと描かれていて、人が描かれていて、読み終わり今、感想が凄いしか出てこない。 お勧めしたい一作です!
0255文字
もるもる
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副題通りの列伝形式の物語。歴史系のコラムを読んでいるような軽さで、個人的には新鮮な読み心地でした。冒険男爵のエピソードが特に好き。
0255文字
ARI
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見事に練られた世界観。人間と亜人による聖戦、その中で活躍した数多の英雄・偉人たちの伝記をまとめて編纂したような作品。語り部ありきで、過去の事実を並べていくような形式だけあって物語性やキャラ一人一人の心情描写のような分かりやすい面白さに乏しくはあったが、それを補って余りあるほどの世界観構築が良かった。伝記というだけあって、この世界における現在の価値観や生活の風習、言語、空に浮かぶ星座といった数々の基にこの聖戦があったのだと言うのを細かく描写していて、ゴブリン集落を旅した冒険男爵の話なんかが特に好きだし。
ARI

それぞれの偉人が為したことが、その時代でどんな影響を与え、どんな変化を起こしたのかが、様々な人物の物語を並列することによって歴史の流れが見えてくるのが面白い。最初にも述べたけどエンタメ的な面白さは乏しいものの、こういう世界観におけるこんな歴史の一幕を見せる作品として、個人的には良かったと言える作品ですね。

02/12 20:18
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真白優樹
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大山脈の東西に生活圏が分かれた人間と亜人が長き間争いを続ける世界で、戦争の中に生きて散った幾多の英雄の物語。―――天の光は全て星、あの日散っていった英霊の星。 人間と亜人、それぞれの陣営で己の生き方という戦いを貫いた者達の人生を、叙事詩のように語っていく物語であり、彼らそれぞれの生き方が戦争の中で絡み合って、一時でも戦争を終わらせる若き二人に繋がっていく、壮大な面白さあふれる物語である。この先に何が起きるかは語られぬ。だけど戦乱の中であっても、誰もが皆生き延びていくのだ。 うん、面白かった。
0255文字
リク@ぼっち党員
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ネタバレ史実をベースに個人の解釈を多分に含んだ編集して個人出版した本、という読み心地。ガチガチに設定が練られているタイプで、人間と亜人両サイドの人物の物語が交差し続け、さらに分厚めなので消費コストは高め。それぞれの思惑と行動をきっちり一冊に収めきっているところに感心した。あと歴史の授業の一貫で史実に基づいた面白い物語を読ませれば、もう少し文系の点数が上がるかもなぁとか思った。事実の羅列ではなく、物語性が記憶の定着には大事だよ。
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のれん
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ネタバレ戦記物というより偉人伝。 歴史目線の語りを行ってから、各章の主役キャラ視点に繋がり、結びは再び歴史語りで顛末を語る。 この流れがハマるかどうかだが、このキャラ視点がどういう経緯で書かれているのか疑問だった。学会公認文書らしく、編者が書いているのなら、後世から書く歴史書の心理描写としては断定しすぎな文章。物語として挟んでいるだけならゴブリンと貴族の紀行など一部の物語は文書中心に取り上げているので違和感。 むしろ『銀河英雄伝説』みたいに序文に歴史書の立ち位置を説明してもよかったかも。(1/2)
のれん

それぐらいの厚みのある設定世界観、人物関係だったので惜しい感覚。 お気に入りはバラドとボルゴー。これでもかと神話とのリンクが描かれる世界で、ナチュラルに強さだけで歴史を変えているバラドと、お節介で軍備全部整えたボルゴー。この二人の圧倒的有能さと速攻で亡くなるのにいつまでも各キャラ顛末と作品展開に影響を与えているのが伝記っぽくて良い。(2/2)

02/10 20:49
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よっち
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神別れの山脈によって二分される人間が属する東のワウリ界と、亜人が属する西のネクル界。長きにわたって断絶していた人間と亜人によるそれぞれの聖戦が描かれる一大叙事詩。難攻不落に思われた黒い塔を陥落させた竜騎兵バラド。最強の暗殺者として恐れられた猫人ニャメ。歴史に残る一騎打ちで知られる筆頭戦士ニモルドと、勇者ニスリーン。鉄の虎メリヴォラ将軍や、冒険家、発明家、大神官といった存在が歴史を動かしては消えてゆく群像劇的展開になっていて、それが紆余曲折の末に皇女イリミアーシェの登極へと繋がる圧巻の物語になっていました。
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亜人の末姫皇女はいかにして王座を簒奪したか 星辰聖戦列伝 (電撃文庫)評価98感想・レビュー32