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感情麻痺学院 (講談社文庫 ま 83-2)

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栗林
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ネタバレ大手予備校の人気講師から転身し東京郊外の進学校・綾西学園へ転任した男性教師。まだまだ創立から間もない進学校とは思えない時代遅れとしか思えない実態に辟易する。教員たちはジャージを着用せよといったルール、体罰教師の存在、権力に媚びへつらう教師たち。また、生徒たちの間ではこの学園は呪われているとの噂もあった。噂の呪われた場所で主人公の受け持つクラスの女子生徒が殺されているのが発見され……。学園の実態もなかなか昭和的というか、昔の価値観が蔓延しているのだが、小説の映す画角も「ちょっと古いなあ」と思ってしまった。
栗林

犯人像にも正直物足りなさを感じた。 主人公がことあるごとに亡くなった女生徒の残像に「先生!」と呼びかけられ、心の中で「君は誰に殺されたんだ?」と問う……みたいなドラマ作りって、最近あまり見ないなと思い、今作で久しぶりに見て表現方法として廃れつつあるのだなと気付いたというか。そういう細かな小説の展開の映し方がやや古典的だったように思う。私には向かなかったが、求めている読者は必ず居るのだろう。

06/08 14:20
0255文字
ニャーテン
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予備校の人気講師から、進学校の英語教師に転身した主人公の周りで立て続けに起こる学園の生徒や教師の死。セックスアピールの強い校長や陰険な教頭始め、主人公の同僚たちも何だか気を許せないクセが強そうな人物ばかりで落ち着かない不穏さが終始漂う。“ビザール/怪奇な、奇妙な”が入った改題前の『ビザール学園』の題名がぴったりだったのにな…チグハグな改題にがっかり。いつもの前川さん作品の犯人に比べたらあからさまな気味悪さ度は抑えめだったけど、倒錯した性の歪みは相変わらずゾッとさせられる。
0255文字
じーつー
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『教師も生徒もバグってる!』 『脳髄を痺れさせるおぞましき世界』 『欲望に塗れた校内で続く不審死。次の犠牲者は、おまえだ!』 帯の煽りより。 んー、ちょっと煽りすぎと言うか期待しすぎたと言うか、肩透かしを食らってしまった気がするな。 言うほど教師も生徒もバグってない気が。 そりゃまあ人は死ぬし、ともなればバグもあるけど、それはフィクションとして捉えたらまあまあ。 教師陣も気持ち悪いと思う一面がある反面、全然リアルに起こり得る範疇かと。 少なくとも感情は麻痺していないと思ったし、麻痺もさせられなかった。
0255文字
おしょも
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んー、いまいち。
0255文字
ap_yu
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学校内の職員間の人間関係や、まだ創立20年なのに昔ながらな校風が読んでてめんどくさいなと感じてしまった。実際にも同じような所はあるんだろうな。 事件の犯人に関してはかなり予想外で、ギリギリまで気づかなかった。思っていたよりも面白かった。
0255文字
ドットジェピー
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ハラハラドキドキしました
0255文字
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