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女装の麗人は、かく生きたり (角川スニーカー文庫)

感想・レビュー
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ばたやん@かみがた
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《自己に関する良質な物語だが不満も》種に基づく徹底した差別社会、剣戟のみが切り拓く道、そして男の娘…割りと好みと思ったが、最後の要素は殆ど本筋に関わらなかった、残念。描かれていたのは、上記の様な厳しい社会で「自己とは何か」を問い続けること。それぞれの種・階層の人物が自己のそれに正面から向き合っている処は悪くない。ただ、リオが自分の力に目覚めて、それでも尚主人であり同志であるディアの下に留まり続ける理由付けが弱く、最後のシーンは取って付けた感があった
0255文字
はるひ
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ネタバレ話の軸となる危機が主人公のパーソナリティに迫る出来事でありながら、主人公はあくまでも外様にいる構造なのがユニーク。この構造によって、語られる物語は主人公中心だが、(少なくともまだ)世界は主人公中心ではなく、広がりが感じられるのが良かった。主人公の女装設定がしたいだけだろ!みたいな世界観だが、やや強引にではあるもののそこに作品全体のテーマがあるとされていたのも良かった。単巻ですっきりとした終わりを迎えつつラノベらしい続刊の為のヒキが整えられているのは嬉しい。
0255文字
みやしん
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精霊と人間の種族間差が絶望的過ぎてどう切り拓くのか関心は高まる。ラノベ故に緩急に配慮したのか、差し込まれるほっこりポイントと理由付けが希薄な箇所がハード路線に対し虫食い穴みたいでちょっとひっかかるが、全体的にアツいバトルの応酬で女装にもきちんと意味があった。主人公はアーサー王やヤマトタケルのような英雄伝説が雛形になっているが、それよりも(戦法的には褒められたものではないが)解放戦線の方が俄然気になった。本作は同時に黒◯奴隷解放の側面も持つ。
0255文字
まっさん
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ネタバレ★★★☆ 数多の精霊が集うこの国において唯一絶対のもの、それは「力」。なんの能力も持たない故(精霊たちから家畜として扱われる人間でありながら、弛まぬ努力と鍛錬の末に精霊たちが競い合う闘技場で頭角を現すリオは、ある日国内最高位の闘技大会に出場する事に。人間の未来を守る為、そしてかつて交わした呪いのごとき誓いを果たす為、彼は今日も大剣を手に取り戦いに明け暮れる… スニーカー大賞銀賞受賞作。読了後の率直な気持ちとしてはこのクオリティで銀賞作品なのかと驚いた所が大きかったです。 人間が家畜同然の扱いを受け、→
まっさん

上位存在たる精霊の中で異質な存在として闘技大会に出場するリオ。女性が優位性を持つ精霊の特性故に女装しながら精霊と渡り合う彼が英雄への一歩を踏み出す話でした。終末物とはまた違いますが、人間が奴隷のような扱いを受ける世界でもがく人間主人公という構図は先のジャンルと似た魅力を感じました。また、徹底した世界観の作り込みに異なる種族が多く登場する設定と、ファンタジー作品としては満点の舞台が整っている所も好印象でした。 ただ、少しずつ気になる部分もあったのかなと。例えば、一度は敗北したオーガ・オルガニアとの再戦の→

12/30 02:18
まっさん

流れとその結末。とある事情から半ば暴走じみた彼女の行動でしたが、それにしてもリオ達に対する処遇がお粗末すぎました。そして迎える再決戦。結局リオの持つ特異性みたいなものがまだ殆ど解明されていない為、オルガニアの消滅という結末は少し突然感を感じてしまいます。他にも虐げられる人間の反攻としても少々残酷な描写が描かれていたり、リオとディアの関係性がそこまで掘り下げられずに彼女への高すぎる忠誠心を見せるリオの姿への違和感だったりと、少々感情移入が難しい…というか混乱してしまう作品ではありました。

12/30 02:18
0255文字
つじ みやび
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アツい、ひたすらにアツかった。こういう下剋上モノ?好きなのよね……。そして主人公のリオ君がまぁ良い!こういうの好きでしょねぇ!!絢爛闘士!圧倒的不利の立場から、それでも相手と互角に戦う様子を魅せるなんてもう……!!!ねぇ!!種族としても立場が弱く、性別としても弱い。そんな辛すぎる境遇にある彼が「お前は何者なのか」という問いに答えを見つけ始める話だったのかなと。あと世界観がひたすらに作り込まれていて、すごく読み応えがありました。まだまだこの世界に浸っていたいので続き出て欲しいですね……
0255文字
パパサレン
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ネタバレやっぱりバトルはいいものですな。血湧き肉躍る!序盤はすんなり成り上がっていくのかと思ってたがとんでもない。苦戦続き。乙女心を忘れないエミー様といい信頼で結ばれているディア様といい、脇役達もいいキャラしてる。ただトドメのシーンはどう見ても某剣士の〇クス〇リバー
0255文字
榛名
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女装がストーリー上でどう落とし込んでいくのかが気になったのもありますね。イラストが綺麗で素敵だったのも購入の決め手の一つになりました。人間が奴隷の身分になっていてそれを物ともせず這い上がっていく彼の魅力に感動しました。かなりシリアスな展開の数々にハラハラしっぱなしでした精霊に支配されている世界で力がすべての世界で生きる彼が最高でした
0255文字
細川 カヲル
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買ったころはタイトルはシンプルめにしておいて興味を持たせるタイプなのかなぁ~って思ってたけど全部読んだらこのタイトルがあまりにもベストすぎた。まさに "生きること" のについての物語だった。華やかなファンタジーとフリフリ衣装の主人公の裏側には明らかに低い人間の立場、相容れない人間と精霊との関係、精霊達による国家運営の影といった現実がチラリ。そんな現実をどう過ごすのか、夢ばかりを見てられない。それはそれとしてメインはバトルなんでそこまで考えずにも読める1冊。闘技場×ドレスのギャップがよき。
0255文字
尚侍
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面白かった。男性キャラが女装しているということでどういう世界観なのだろうと思いながら読んでいましたが、ある意味逆ハーレム的な展開だったので、これはこれでありなのかなと思いました。ただ、最後のオチについては正直わかりにくい部分があって、その後のエピソードを読むとなるほどと思わされる部分はあるもの、本文中ではどのように主人公が覚醒したのかというあたりがはっきりと描かれていなかったので、話が続くのであればもう少しそのあたりの描写というか理由付けがわかりやすくなるといいかなと思います。
0255文字
リク@ぼっち党員
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ネタバレ人間が精霊の下位種族として存在する世界で、男であることを隠して闘技者として活動する。人間にはかなりガッツリ厳しい世界。主人公が女装してるのは珍しいけど、リオが物腰穏やかなおかげか普通に受け入れていたし、何なら女装してることを忘れるまである。圧倒的な性能差を前に思考を巡らせることで対抗し、戦い抜く姿がカッコよかった。英雄と呼ばれる者に共通しているのは最後まで諦めないこと。幸いにも理解者には恵まれているようだし、これから立ちはだかる苦境に屈することなく、抗い続けてほしい。
0255文字
のれん
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ネタバレ設定が大好物! 女装+奴隷種(人間)という最下層の主人公が、様々な陣営の思惑に乗せられ、乗せていくことで這い上がろうとするファンタジー。 同じ人間だからこそ理解されず、上位ではあるが別の差別を受ける別種族と交流を深める。 幾万と繰り返されるけれども、友情は身分ではなく生きざまで勝ち取る戦士物語はグッとくるものがある。 が、しかし展開がついてこない点がちらほらあった。(1/2)
のれん

結局主人公に呪いをかけた「竜」とはなんだったのか、メチャクチャいる精霊たちの対立軸、せっかく身分を変える女装(しかも人間と違い、異種族は女性上位の社会)という設定があまり活かされなかったり、と気に入った設定を使った展開が薄かったのは残念。 あと表紙の凝ったデザインに比べると、挿絵が物足りない気持ちもある。光ってほしいなと思える巨大な原石だからこそ、次巻以降の更なる磨きに期待したい。(2/2)

12/04 22:55
0255文字
真白優樹
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争いの果て、位が最下位な人間種族が精霊たちに従属する世界で、女装し大剣を抱えた少年が力を示すべく足掻く物語。―――予知の仮想、舞い踊り重ねて無敵の幻想と為せ。 大剣片手に不利にも過ぎる状況の中、それでもと足掻いていく物語であり人間と精霊たち、それぞれの思惑が巡り巻き込まれながらも己の意思を貫き通す為に戦う、熱さ溢れる物語である。重ねて幻想、穿ち示すは英雄がここにいると言う事。しかし彼は鎖に繋がれる事を望む。果たしてこの調子で、少年はいつか最強の存在を墜とせるのか。 次巻も勿論楽しみである。
0255文字
よっち
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人類が精霊たちに従属して女性が優位な世界。成り上がるには闘技者となり『力』を示さねばならない国で、女装の麗人リオが精霊たちの常識を覆すバトルファンタジー。鍛錬の経験則は未来視に迫り、巨大な軍用大剣ひとつで血気盛んな闘技者たちに挑み、何の能力もない最も低い身分の人間ながら、上位の精霊とも渡り合うリオ。そんな際立った存在だからこそ人間を滅しようとする急進的な動きに利用されたり、人間の反乱の旗頭として担ぎ上げられそうになるわけですけど、そんな中で一度は敗れたアネルドートに対峙する熱い展開はなかなか良かったです。
0255文字
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女装の麗人は、かく生きたり (角川スニーカー文庫)評価68感想・レビュー13