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社会思想の歴史: ヘーゲル・マルクス・ウェーバー (岩波現代文庫 学術 89)

感想・レビュー
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ヨンデル
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昔読んだ本です、整理のため登録しています。
0255文字
無重力蜜柑
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社会や国家についての思想史。扱っている内容や思想家はオーソドックスだが、時代ごとの展開や対比が明瞭に論じられているので見取り図として優秀。内容は→ホッブズ、ロック、ルソー、カント、ドイツ・ロマン主義、ヘーゲル、フォイエルバッハ、マルクス、テンニエス、ウェーバー、フロイト、マルクーゼ。……68年の本だけあって中身はマルクス。ヘーゲルまでは「社会と国家」の関係の話。史的観念論であるヘーゲルと非史的唯物論であるフォイエルバッハからマルクスの史的唯物論を見る。ウェーバーとフロイトはマルクスとの対比。
無重力蜜柑

ウェーバーはともかく、フロイトは「社会思想の歴史」という論点から浮いていないか?と思うが、現代だとそれだけ精神分析の影響力が低下しているということかも。カントにおいては最高の価値を与えられている「社会」とドイツ・ロマン主義における「国家」の対立(合理/感性、部分/全体、機械/有機体、非歴史/伝統)を乗り越えたのがヘーゲルの国家観というのが面白い。市民社会の向こうに想定される国家は割と全体主義的。しかしこういう国家に憧れる気持ちは分からんでもない。「青年ヘーゲル派」がどういう集団なのかも分かった。

08/28 18:44
無重力蜜柑

終章はマルクーゼについて。名前しか知らなかったがこういうことを言っていたのか。物質的には豊かになったプロレタリアが革命の主体として期待できなくなり、ソビエトを始めとする東側諸国の抑圧の実態も明らかになり「それでも革命を起こしたい、さあどうする!」から導き出されたのがマイノリティによる暴力行使の是認と権威の破壊。著者もそういう味方に親近感を覚えているよう(楽観主義には慎重だが)だし、68年がポストモダンの根幹として持つ重みがよく分かる。

08/28 18:51
0255文字
mi ya
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副題に書かれている三者+その繋がりを持たせるために数人の思想家についてコンパクトにまとめられている。近代社会思想の流れを最終章で「現代社会思想の問題」に上手く落とし込めている。
0255文字
かずー
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「歴史が語りはじめるとき、理性は沈黙する(本書32ページ)」誰の言葉かわからないが、妙に納得します。
0255文字
かずー
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最初の方にホッブズ、ロック、ルソーが出てくるが、後はほぼほぼドイツの思想家の解説(ヘーゲル、マルクス、ウェーバーと副題にあるが、カントやオーストリアのフロイトも登場)。単純には言えないが、近代社会に遅れてやって来たという意味では、ドイツも我が国も一緒。彼の国の人々が近代と格闘した様は、僕らに示唆を与えるところが大きいのでしょうね。この本自体は、まとまっていて読みやすい。あまり知る機会のないテンニエスに一章割いており、テンニエスを知りたい方にもオススメ!
0255文字
きさらぎ
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2002年出版。解説は本書の底本が出版された1968年を「近代への懐疑を深く潜めながら、やはり知的衝動力は近代から得ていた、知的緊張に貫かれた時代」と評し、その知的緊張の中で生まれた名著だという。著者がウェーバー、フロイトに「知的廉直」という表現を用いたのが印象的だ。ロックとルソー、カント、ドイツロマン主義を経てヘーゲルへ、そしてマルクスの唯物史観とそれに対峙するウェーバー、フロイト。丹念かつ簡潔に辿られる近代社会思想史は、近代という時代の容赦ない現実とそれと正面から対峙した知性たちの格闘の軌跡だと判る。
0255文字
ぴの
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西洋近代思想史の「簡潔で平明な入門書」と謳われているが、私にはレベルが高かったようである。ヘーゲルとマルクスの複雑な文章に慣れ親しんでいなかったこともあって、彼らが取り上げられている章を読むのにかなり骨が折れた。本書はマルクスを中心的に扱っていることもあるので、まず彼等(特にマルクス)についての、より平易な入門書を先に読んでおくべきだろう。あと、個人的には、最終章に出てくるマルクーゼの思想が面白かった。彼の著作『一次元的人間』もぜひ読みたい。
0255文字
羽生沢
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古い本だが、古さを感じさせない生き生きとした筆致で西洋の近代社会思想史を描く。ポストモダン以前の思想潮流を理解する上で役立つ一冊。
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Ikkoku-Kan Is Forever..!!
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田中浩『近代政治思想史』と一緒に高校生の時に読んどくべき本だった。つくづく情けない。これから頑張る。
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もつ
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俺の社会は一体どこのレールを走っているのか。この教科書を片手に走る。燃費がいい。
0255文字
プリン
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久しぶりに再読。もともと放送大学用のテキストだったとのことで、叙述はいたって簡潔。本書で扱われている思想家を羅列すると、ロック、ルソー、カント、ヘーゲル、マルクス、テンニエス、ウェーバー、フロイト、マルクーゼの順。それぞれの思想家たちが近代の市民社会や国家像をいかに思い描いてきたのかを登場順に紹介してくれますが、これらの顔ぶれの中でやや異色に感じられるのがフロイト。フロムの議論を引いて、経済的土台と上部構造を埋めるのがフロイトのいう「社会的性格」としますが、正直何のこっちゃという感じ。また読みます。
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まっきaka谷林
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明瞭で初学者向けというのはわかるが、それにしても前半部の理解には前知識が必要かと。
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shibaba
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興味深かったのがマルクーゼのところ。フロイトは労働が快楽衝動を抑圧するものとしてあるとし、人間が社会組織のひとつの道具になっていると指摘した。これにたいしてマルクーゼは、労働と「遊び」が和解する社会を構想する。労働と消費の分離に関する問題は、ミルズの『ホワイトカラー』を読んで以降気になっていたから、ここのところは刺激的な議論だった。マルクーゼの「暴力を葬るための暴力」を容認する考えは、当時の反戦運動や学生運動のムードが背景にあったのだろうか。
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ねぎとろ
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「マルクスとウェーバー」あたりまでは、じつに簡潔にまとめられていて、参考になる。その後のフロイト・マルクーゼなどの議論は、現在の私からすると「終わっている」話なので、あまり興味をひかれなかった。フロイトに対して無批判すぎかなと思う。それは人文系そのものに言えるけど。
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taming_sfc
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生松敬三先生による1969年の著作tの、2002年の復刻版である。社会思想の歴史について、とくにヘーゲル、マルクス、ウェーバーに焦点をあてて論じている。本書では、市民社会について、各思想家たちがどのように考えたのかについて、かなりまとめてくれている点が参考となる。混迷の21世紀の今後を見通すためにも、一度ここにもどって社会のあり方を再考する時期に来ていると考えるとき、今一度本書のもつ意義は大きい。
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Bin Si
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社会思想の歴史―ヘーゲル・マルクス・ウェーバ…生松 敬三
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まっち
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1冊持ってて損はないです
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社会思想の歴史: ヘーゲル・マルクス・ウェーバー (岩波現代文庫 学術 89)評価49感想・レビュー20