形式:新書
出版社:NHK出版
形式:Kindle版
鑑賞者には求められているように思った。
またも中野さんの絵画美術に対する愛情が溢れた著作である。近代以前の絵画のようにその作品に込められた神話や宗教から取られたモチーフに込められた暗喩、隠喩の類をこちら側が読み解く必要が無くなったのだ。だから中野さんは近代という時代を読み解いた。絵画として描出されたその対象の魅力と美に僕たち鑑賞者はそれぞれの感性を委ねればよいのだ。印象派の画家達は、美を描出する対象としての自然の造形、風景そして人間をさまざまな技法を駆使して描いた。→
それは描く画家の《主体性としての自然》であり、その自然は近代化がもたらす自由の下で手にする事ができたのだ。
星4.5
綺麗なので印象派の絵が大好きなのですが、こうして画家の絵画人生を紐解いていくと驚きもあり、改めて興味が増しますね。中野京子さんの名画の謎、ギリシャ神話篇も面白く、ジェロームのピグマリオンとガラテアも素晴らしいです。ギリシャ神話は、絵画と一体であり、触発されてギリシャ神話も色々読んでいます。
中野京子さんの本、どれも面白いですよね。中野京子さんの本を読んだのがきっかけで、美術館に行くことが増えました。10月に新刊「名画と建造物」が出るので楽しみです。
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鑑賞者には求められているように思った。