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それから 門 (文春文庫 な 31-2 現代日本文学館)

感想・レビュー
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Hundley
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「それから」はマイペースが過ぎると、誰も相手にしてくれなくなるって感じで、今日は多様性が謳われるから良いが、当時はなかなか受け入れられないのかなと思った。「門」の方がなんとも理解しにくかったが、子宝に恵まれなかったあたりの話のリアリティある書き物感はよかった。
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@yuc
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門も読了。これで前期三部作コンプ。学生のときにタイトル名だけ覚えたけど、読んだとして内容は当時中高生の自分ではとうてい理解できなかっただろう。今は宗助の弱さがわかる。エゴもわかる。暗ーい闇が常に付きまとう小説だった。夫婦二人はいったいどうなる?
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@yuc
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それから.読了。社会で自分の気持ちに正直なまま生きることって難しいですね。代助はうまく社交で立ち回る父親や兄を軽蔑してる風だけど、実はうらやましくも思っているんじゃないかな。本当の自分を隠しながら働く、生活する。打算なのか、強かさなのか、世で生きるには必要てことですね。これって現代にも通じる気がする。だから不朽の名作なのか。しかし、代助の理詰め思考はしんどかった。ただのめんどくさいボンボンのお兄さんですよ。働け、働け。私も働かなくては!
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優希
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エゴイズムが感じられる2作品でした。近代文明が進んでいく中で漱石が見た世間なのでしょう。近代化とエゴイズムの問題は罪なのか。冷静に時代を見つめているところから、現代の私たちが考えなければならない問題といえるでしょう。
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カーンズ
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三四郎からの流れ、それから、門の2部。 漱石の近代文明化が進む事の人類のエゴイズムの問題を描いた2作。人間の愛の問題から社会を映す実は相談な作品。この人類のエゴ問題の答えが、まさに今直面している問題たちかも知れません。 ともかく明治後期の生活様式、家族の繋がりが日本人のアイデンティティであるのかな。 『門』の宗助とお米の仲の良い夫婦の関係が漱石によりこの時代に描かれてたのが男尊女卑ではない事が安心できるところでした。 やはり文学の根底は漱石先生でした♪
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たらちゃん
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天下の帝大を出たあとに興味があって読みました。いずれにせよぐずぐずして何事にも本気ではなく、身をもちくずずことで自分を本気に追い込みたいのか。そんなところが、気持ち悪くも心当たりがある。こんな人と結婚した相手はどうなんだろう。どこかで振り回されることを願っていないかしら。私なら嫌だから近づかない。とはいえ、私は面白く読んだし、当時の人々にはとても新鮮で人気だったのではないかしら。
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けーき
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ネタバレ高等遊民でした。今の不穏な空気よけいにイライラなもどかしさが増しました。自己を大事にし、他をバカにしている。感情移入が、できませんでした。
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らいしょらいしょ
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途中で十二国へ旅していたので。さっき読み終わった。ちゃんと読んでなかった夏目漱石。代助みたいな男は腹立つだけ。でもそれを臆面もなく端から端まで漱石に見せつけられているような感覚。この男は、本当に三千代を愛しているのだろうか。結局のところ、自分大事でどうにかこうにか屁理屈をこねて、金持ちの部屋住みのボンボンに戻ろうとするんじゃないのか。最後には勘当されたようだけど、目を覚まして働くようには思えなかったし、三千代への気持ちもあやしいものだ。平岡につっかかってた様子を見ても。
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針木麻弥
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主題は理解できるが、小説として面白いかというと、やや退屈である。
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えりねっと
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電子版で、読了。
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emanon
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元来意見があって、人がそれに則るのじゃない。人があって、その人に適したような意見が出て来るのだから、
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いちⅡ
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三四郎→それから→門 ということで
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みえこ
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ネタバレそれから、はおもしろかったが、門、は間延びした感じがした。それから、は代助のどこかふらふらした危なっかしさがおもしろさを出していたが、門、は夫婦で落ち着きすぎていて、物足りなさを感じた。 漱石の本はおもしろいときと、退屈なときの差が激しいなあ、と思ってしまった。 でも、日常のなんでもない話をこんなに書けるんだから、やはり、文豪と呼ばれるんだろう。
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マーブル
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 三四郎の純粋さ、危うさはまったく感じられない。   けれど、進むにつれ主人公の心の奥が見えてくる。  彼にも友人のため涙する事を厭わぬ頃があった。  それが正しいと信じ自然の心を封じ込める頃が。  「それから」数年彼は変わった。  物語の後半、突然に自分の心に従うことを決意する。  これまで敢えて避けてきた現実に向き合うには、あまりにも無計画で、幼くて、無防備。読み進むのがためらわれる。  何やってんだ。うまくいくわけないだろう。  漱石は理屈が勝っている。  でもそこが好きなように思える。
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やすこ
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多分高校のときよんで、あまり面白くないと思った記憶があり、やはり今回も代助のあまりに無責任というか、経済的な考えのなさにいらいらした。高等遊民という概念がその頃はやっていたのでしょうか?いい時代だったのだなあと思います。
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小川一輝
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今さらながら「こころ」へ至るプロットを確認。「門」の日常生活の描写に心惹かれる。プロット自体は暗くなっていくが地の描写や人同士のやり取りに潜むユーモアに心惹かれる。
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saga
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「それから」の方がおもしろかった。なんだか「門」は展開が無くてすらーと進行した感じ。「それから」は内容的に、ドロドロ感がありそうだが、全然そんな感じは無かった。読み終わった後は切ない感じかな。
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のえみ
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前半、背後に暗さを抱えた夫婦の、ありふれた日常が淡々と叙述されて少し退屈だったが、後半、怒涛のように腹にコタエル文章の波が襲う。名作とはこういうものか。
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Majnun
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当欄に感想が書ききれるような作品では到底ない。崖の上のポニョの「宗介」は「門」の宗助であり、彼らが住んでいるのが「崖の下の家」であることにどのような意味があるのかが、今回の再読の趣旨であったが、このような読み方が下衆の勘ぐりに思えるほど完成度の高い作品だった。秋の縁側で始まり、冬の縁側で終わる見事なソナタ形式。変奏を奏でる病と安井。それでも人生は続いていくという美しい侘び。ただ読むことが生きていることそのものだと思える稀有な読書体験だった。文豪の名は伊達ではない。
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ちー
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登場人物それぞれの人間性の描き方の表現力が素晴らしく、その人物像から「映像化した場合の理想の俳優」を頭のなかで勝手にキャスティングして楽しんでしまいました♪(*^^*)(笑)夏目漱石の文章力は驚くほど素晴らしく、現代小説よりも何故か新しさをかんじてしまいました。代助の心の機微の変化
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Arthur.
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ずるずると肚の内を這っているような気持ち悪さ。エゴイズムに身を焦がすならば、こう覚悟しなくちゃいけない。人間の淵から漏れ出す欲の体液は、掬っても、満たす器がなければ、救われない。
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のんちゃん’
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ネタバレ★★☆「それから」と「門」には、三四郎ような、未来への希望だとか、若さゆえの浅はかさだとか、それ故のみずみずしさなどがない。けれども三四郎のような明るく元気で楽天的な若者が、その後、何があって、どのようになり得るか(ならない可能性も)が代助や宗助の人生を形作っているのだから、なんだか皮肉。そして読後は悲しいでも切ないでもなく、さみしい気持ち。幸せってなんだろう?
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yukioninaite
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主人公の思いと行動、現代でも同じであり、私と同じと思った本です。結局病気でいえば「小康」のようなものがあっても「全快」はしていない。そんな中途半端さこそが共通しているのです。
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kumonosuke
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門:何とも確かに重苦しい生活の中で、打開策の見出し得ない世界を彷徨って感じで気の毒。座禅までして解決しようとしても虚しさだけでは堪らないですね。
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かいぶつくん
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30才になったので読んでみた。エゴをいつも漱石はとりあげている。例え、エゴに生きて人から疎まれようとも、自分を押し殺して仮面で生きていくよりは素晴らしいといつも思う。
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読書依存症
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大江健三郎の「あいまいな日本の私」収録の一講演で、漱石が「それから」の中で日本は、西欧に学び、積極的に模倣していく急速な近代化の中で、自立した日本の未来像を思い描き得ないでいるし、当分その日はやってこない、と予言し、後世の日本人に託したもの、それは漱石のことばで道義慾(道徳感)である云々とあり、久々に読み直すことにした。
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北橋 勇輝
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やっと三部作読み終えました。『それから』は主人公が親友の妻を奪う話。クライマックスにかけての勢いは凄かった。『門』は『それから』と違って、ゆっくりしているという印象。
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haru@(プチ復活)灯れ松明の火
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『それから』と『門』の合体文庫本を出版してくれた文春文庫さんに敬意を評ス。仕事もせず反社会的な高等遊民である代助が大学時代の親友平岡と結婚した三千代を取り戻す、と云うお話。三千代と一緒になるということは、父と兄、はたまた社会からも絶縁されお金も絶たれてしまうことを意味する。捨てるものは何も無い病弱な体じゃ先行き見えぬ死さえ覚悟した三千代は度胸が座っている。代助よそれからどうするんだ!と云う感じで終わる。序盤の文明批評辺りは疲れるが後半に向かっての恋の苦悶の様は息詰まる。漱石の筆力が味わえる。門は<コメ>
haru@(プチ復活)灯れ松明の火

『門』は崖下の小さな借家に住む夫婦の話である。名は宗助とお米、二人はランプの下で一日の出来事を淡々と語らい微笑み静かに暮らす。そんな日々の暮らしが綴られるが過去にのっぴきならない事があり、社会から離れていると分かる。読者は『それから』の続編と意識しはじめる。お米の過去、宗助の過去、そして子供のいない2人の夫婦生活、社会と断絶して生きるには共に2人が深く深く信頼し合うことだけが生きる糧となった。そう、ほのかな灯りの下で静かに呼吸を潜めて。でも、運命は悪戯者だ家主の弟の連れがお米のかつてのモトカレだったのだ。

12/24 21:18
haru@(プチ復活)灯れ松明の火

この頃の漱石さんは、胃潰瘍と戦いながら執筆している。さらさらと筆を滑らせる漱石さんが見える、『門』は『それから』に比べ優しい感じが文章から伝わってくるな。うまく言えないけども、漱石さんは神経を病んで奥さんに無理をかけていたし奥さんはそれに耐えていた。そんな日々を想い混沌とした明治末期の欺瞞の文明を見るにつれ、静かに暮らしたいけども社会が許してくれないというような想いが伝わってくるような気がする。−−夏目文学をじっくり堪能できました。文春文庫さんどうもありがとう。

12/24 21:18
0255文字
ピラックマ
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この2作は続けて読むとかなりクルな・・・漱石ってやっぱハンパない。巧いし深過ぎる。どこまで潜るんだってぐらい思考の触手が這いずり回る。
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hera
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ネタバレ長井代助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく。破局を予想しながらもそれにむかわなければいられない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く三部作。――中学の頃に拝読。
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とも
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明治の暮らしなどにも驚きがあって面白かった。公務員にも女中さんがいたり、働いてないのに書生さんがいたり。
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かなこ
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お金を稼ぐ、当時の私には響いた
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